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2015.10.06
何時間でもいられそう♪ 個性的な古本店「リズム&ブックス」
※こちらの記事は2015年10月6日に公開されたものです 代々木公園の近くにある「RHYTHM_AND_BOOKS.(リズム&ブックス)」は、昭和のサブカルチャー本や児童書、外国の絵本、キノコの本といった一風変わった品ぞろえが楽しい古本店。読んでみたい本がたくさんある、魅力的なお店です。
交差点そばの雑居ビル1階の奥へどうぞ

東京メトロ千代田線代々木公園駅から商店街を歩いて約2分。井ノ頭通りの大きな交差点の手前で「リズム&ブックス」の看板を見つけたら、そのビル1階奥に店舗があります。 こちらの古本店は2011年に鈴木健司さんと江梨子さん夫妻が「ヘンテコリンな本とキノコの店」としてオープン。江梨子さんがキノコ好きで、店内に入るとすぐに世界中の分厚いキノコ図鑑から、宮沢賢治の短編童話「ありときのこ」や夢野久作の短編小説「きのこ会議」の豆本まで、さまざまなキノコ関連本を集めたコーナーが目にとまります。

よく見ると本だけでなく、キノコの切手、シール、バッジ、ストラップ、置きもの、読みかけのページにひもをはさむと本からキノコがはえたように見えるキノコしおり(メイン写真)といった雑貨も。キノコたちのほのぼのとした愛らしい姿につい頬がゆるみます。
幅広い分野の本をそろえて遊び心もあちこちに

店内は約8坪。ひとまわりすると、文芸書、実用書、アート、映画、音楽、漫画と幅広いジャンルの本が棚にぎっしりと詰まっています。お客さんは平日は仕事の資料を探しにくる近隣のデザイン事務所やテレビ制作会社の人、休日は代々木公園に遊びにくるファミリーや遠方からの人が多く、多様な要望に応えられる品ぞろえです。

ふと、本棚のところどころに昔のめんこ、ぬりえ、雑誌のふろく、マッチなどが置かれているのに気づきます。どれもほっこりとあたたかい気持ちにさせてくれるものばかりで、鈴木さん夫妻のお客さんに喜んでもらおうとする遊び心にうれしくなります。
内容からその時代を読みとく古本の楽しみ方

昭和のサブカルチャー本、タレント本、オカルトやSF本、雑誌が多いのも気になります。健司さんに伺うと、「昭和の本が好きなんです。昭和には戦時期、高度成長期、バブル期と、とても特徴的な時期があり、そのときに出版された本の内容が今とはぜんぜんちがいますよね。時代の流れを読む資料として、すごくおもしろいんです」という答えが返ってきました。

雑誌も当時流行っていたものや人気があった人が載っているので、それらのページや広告を見ればそのときの時代感がよくわかるのだとか。たしかに見れば見るほどいろいろな発見がありそう。そこに古本や古雑誌の楽しみ方があるんですね。
外国の絵本を眺めながら旅をしましょう

チェコやハンガリー、ロシアなどの外国の絵本も手にとらずにはいられません。印刷大国なので出版物が多いというチェコの本はデザイン性が高く、色づかいも独特。それぞれの国の言語の文字の並びもかわいらしくて、部屋に飾っておくのも素敵です。 たとえ文字が読めなくても、絵本は眺めているだけでも想像がふくらみ、まるでその国を旅しているような気分にもなれます。

多種多様な本と出合えるのが楽しい古本店。とくにこちらにはここでしか手に入らないおもしろい本、かわいい本がたくさんあります。好みの本を見つけたら代々木公園へ移動して、ゆっくりと読書するのもよさそうですね。

RHYTHM_AND_BOOKS.
リズム&ブックス
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