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2015.12.25
からだの芯から温まる、野菜の甘さが生きたボルシチが人気。東中野「コ・トゥ・タモ・ペヴァ」
東京・東中野にある「KO TO TAMO PEVA(コ・トゥ・タモ・ペヴァ)」は、新宿の人気ロシア料理店の元シェフが営むレストランです。 ボルシチやピロシキなどの定番料理や、東ヨーロッパのテイストを加えたオリジナル料理が楽しめると評判です。

東中野で人気を集める小さなロシア料理店

JR東中野駅から歩いて約7分。昔ながらのお店が点在する道路沿いに、ロシア料理レストラン「コ・トゥ・タモ・ペヴァ」はあります。 新宿にあるロシア料理の名店「スンガリー」でシェフとして働いていた佐々木さんが、2010年に始めたお店です。

カフェのような居心地のよい空間

やわらかい光に照らされた店内は、シンプルな家具と白い壁で統一されていて落ち着けます。カフェのような雰囲気なので、ひとりでも気軽にディナーやワインを楽しめそうです。 黒板には聞き慣れないメニューがずらりと並びます。どれもどんな料理なのかが気になって、選ぶのに時間がかかってしまいます。

からだを温めてくれる野菜たっぷりのボルシチ

「ボルシチ」
店名はユーゴスラビアの映画のタイトルからとったものだそう。セルビア語で「歌っているのは、だれ?」という意味があります。 佐々木さんは旧ソ連やその周辺の文化にも造詣があり、お店の料理にも、ロシアだけでなくウクライナやグルジアといった旧ソ連のテイストが加えられています。 お店の定番は「ボルシチ」(500円)。 1日かけてじっくり煮込まれ、甘さが十分引き出された赤カブ(ビーツ)やトマト、キャベツがたまりません。 手づくりのスメタナ(サワークリーム)が酸味をプラス。やさしい酸味が口の中に広がります。 からだを芯から温めてくれる、冬にぴったりのメニューです。

ピロシキのほかにも試してみたいメニューがたくさん

左から「野菜のピロシキ」、「肉のピロシキ」
野菜と肉の2種類から選べる「ピロシキ」(1個250円)も人気です。 野菜のピロシキには牛乳とバターで煮詰めたキャベツや玉ねぎ、ディルが入り、肉のピロシキには牛と豚の合い挽き肉、ゆで卵、ローズマリーが詰まっています。 どちらも外は香ばしく、中の生地はふんわりやわらかで具材の旨みがしみこんでいます。 油で揚げているのにしつこくなく、どこか懐かしいほっとできる味わいです。 ほかにも、マッシュルームとサワークリーム入りのホワイトソースをつぼ焼きにした「マッシュルームとスメタナソース」(600円)や、スパイスの効いたチキンをドライフルーツたっぷりのウズベキスタンピラフと味わう「グルジア風ローストチキン」(1200円)など、試してみたいメニューばかりです。 お昼にはボルシチやピロシキが手軽に食べられるセットもあるので、ランチから試してみるのもいいかもしれませんね。 今後は東欧圏の料理のテイストも取り入れていきたいと、佐々木さん。研究熱心な姿勢から、どんな料理が生まれるのか、目が離せません。

KO TO TAMO PEVA
コトゥタモペヴァ
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谷川 梓
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