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2016.02.22
ひと足早く春を満喫 梅の絶景からグルメまで、茨城の旬を巡る旅
この時期、偕楽園に梅の花が咲くと、水戸にひと足早い春がやってきます。 約3000本の梅の花が咲く名園を散策し、蔵元のおいしい梅酒を味わう春さんぽへ出かけませんか。 梅づくしのあとは、スイーツ好きの水戸っ子もうなる話題の干し芋スイーツ、旬のあんこうも堪能。春を欲張りに楽しめる茨城の魅力を紹介します。
歴史ある表門から3000本の梅林へ。「偕楽園」で陰と陽の世界を楽しむ

松煙色の表門は「黒門」とも言われる
日本三名園のひとつ、偕楽園。天保13年(1842年)、水戸藩第9代藩主の徳川斉昭公によって、「民(たみ)と偕(とも)に楽しむ」ために造園された憩いの空間です。

神聖な気持ちになれる竹林
園内への入り口は表門(正門)や東門などがありますが、オススメは表門から入るルート。 門を抜けると、まずは空に向かって伸びる孟宗竹の群生、大杉森、クマザサのトンネルが続き、徐々に見晴らしがよくなっていきます。 そのまま高台に建つ好文亭へ。3階の楽寿楼から園内を見下ろせば、そこには一斉に花開いた紅梅と白梅の絶景。 約100種3000本の梅が、そのかぐわしい香りとともに迎えてくれます。

偕楽園は日本三名園の一つに数えられている
うっそうとした竹林から一面の梅林までのルートは「陰」から「陽」への移り変わりを意味し、そこには「陰と陽の相反するものの調和によって、万物は健全育成する」という斉昭公の思想が表現されているのだとか。 藩主の思いが込められた偕楽園本来の姿を知るためにも、表門からの散策がオススメです。

昼とはまた違った雰囲気を楽しめる
偕楽園では3月31日(木)まで水戸の梅まつりが開催され、週末にかけて様々なイベントが盛りだくさん。 なかでも3月5日(土)に弘道館、3月12日(土)に偕楽園で行われる「夜・梅・祭2016」(18:00~21:00)では、キャンドルによるライトアップで園内が彩られ、幻想的な雰囲気が楽しめます。フィナーレには花火も打ちあがる感動的な演出も。 こうしたイベント情報は、観光いばらきのウェブサイトにて、梅の開花状況とともに発信されているのでチェックしてみてください。
○水戸の梅まつり [開催]2月20日(土)~3月31日(木)6:00~19:00 ※ライトアップ期間3月4日(金)~21日(月、祝)は~21:00 [場所]偕楽園一帯(茨城県水戸市常磐町1) [TEL]029-224-0441(水戸の梅まつり実行委員会)
これぞ梅酒の最高峰! 明利酒類の「百年梅酒」

「本格梅酒 百年梅酒(720ml)」1543円
観るだけでなく、梅の味を堪能できる茨城の梅酒にも注目です。 2008年全国梅酒大会で日本一となり、その名を高めているのが明利酒類の「百年梅酒」。国産青梅「白加賀」を100%使用し、梅の大きさや熟度を厳しい目で選定し長期間漬け込むことで、熟成された厚みのある味わいを引き出しています。

長期間、タンクでゆっくり熟成される
その味は、まさに「これぞ梅酒」という芳香なお酒。 併設された観光酒造「別春館」では、その製造工程の見学も可能です。江戸時代から続く伝統ある酒造りに触れ、最後には梅酒や地酒の試飲も。梅酒はウェブサイトでも購入できますが、せっかくなら蔵元を訪れ、蔵人のこだわりを感じてみてはいかがでしょうか。
○明利酒類 [所]茨城県水戸市元吉田町338番地 [TEL]029-247-6111 [時間]8:30~17:30(別春館は9:30~16:30) [定休日]土・日曜、祝日休(別春館は月曜休、月曜が祝日の場合は翌日休)
「常陸野ネストビール」の木内酒造が手がける、日本一の梅酒

写真左から「木内梅酒(500ml)」1080円、「しゅわしゅわ木内梅酒(300ml)」464円
木内酒造といえば、フクロウのイラストが特徴的なクラフトビール「常陸野ネストビール」が有名ですが、梅酒造りでもその名を全国に轟かせています。 2009年全国梅酒大会で日本一に輝いた「木内梅酒」は、常陸野ネストのホワイトエールを蒸留した自家製スピリッツに茨城県産の梅を漬け込み、身体にやさしい果糖で甘みをつけています。 さらりと爽やかな味わいで、ブドウ糖に比べ低カロリーで血糖値の上昇が少ない果糖を使っているのも、ヘルシー志向の女性にはうれしいポイントです。

酒蕎麦は一日限定15食
また、木内酒造の酒蔵に併設された蕎麦屋「な嘉屋」では、酒蕎麦(1150円)を提供しています。 水を使わず純米酒のみで打ち上げる十割そばは、全国でもここでしか味わえない珍しいものだそう。 全国のそば通に人気の風味豊かな「常陸秋そば」の、甘みや香りも存分に感じられる一品。自慢のお酒とともに、ぜひ味わいたいところです。
○木内酒造 [所]茨城県那珂市鴻巣1257 [TEL]029-298-0105 [時間]9:00~19:00(日曜、祝日は9:00~18:30)、蕎麦な嘉屋は11:30~14:30(金・土・日曜、祝日は11:30~14:30、17:30~19:30) [定休日]無休
スイーツ好きの水戸っ子の間で評判!干し芋+フランス菓子の絶妙コラボスイーツ

ゆったりとした雰囲気の店内
実は、水戸は知る人ぞ知るスイーツタウン。ケーキ、プリン、ヨーグルトの消費量が高く、市内にはおいしいケーキ屋さんが数多くあります。 そんなスイーツ好きの水戸市民の間で評判なのがここ、「フランス菓子ルブラン」。店内は高級感のなかにもかわいさが感じられるインテリアでまとめられ、優雅なアフタヌーンティーを楽しむことができます。

季節のフルーツを使ったケーキは見た目にも鮮やか
ショーケースに並ぶのは、身体にやさしい自然素材でつくるケーキ。季節感を大切に、その時々のフルーツが贅沢に使われています。

切り分けられた「レジオン ド 干し芋 平磯」
また、地元の食材を使ったオリジナルスイーツも豊富。看板メニューは、フランス料理伝統のテリーヌの技法をお菓子に応用した、「レジオン」シリーズです。 なかでも人気なのが、生産量日本一を誇るひたちなかの干し芋を使った「レジオン ド 干し芋 平磯(1本3000円)」。蜜のように甘い「丸干し」と、さつまいもの旨みが強い「薄切り」と、2種類のペーストを交互に重ねた深い味わいで、外側の焼き菓子と異なる食感が楽しい一品です。 20cmほどもあるズッシリ重い1本は、ひと切れだけでも満足感たっぷり。お願いすれば切り分けてくれるので、まずは店内で温かい紅茶とともにいただき、残りはお土産に持ち帰るのもオススメです。
○フランス菓子ルブラン [所] 茨城県水戸市千波町370 [TEL]029-241-1991 [時間]10:00~19:00(ケーキ販売は9:30~19:30) [定休日]月曜(祝日の場合は翌日休)
老舗の郷土料理店「山翠」で、旬のあんこうを

「元祖あんこう鍋」一人前3400円
この時期、梅と並ぶ茨城の旅の主役といえば「あんこう」です。冬の味覚「あんこう鍋」は、水戸市内のお店で味わうこともできます。 なかでも山翠(さんすい)は「元祖あんこう鍋」の名店。あんこう料理を中心とした、茨城郷土料理の老舗です。

左手前にある焼き味噌を加えると、より深みのある味わいに
あんこう鍋はもともと漁師料理の「どぶ汁」として、茨城県の海岸沿いで広く親しまれた味でした。それを全国に広く浸透させるため、より洗練された味付けの「元祖あんこう鍋」を考案したのが山翠。しょうゆベースのマイルドなだしに秘伝の焼き味噌を加えることで、伝統的などぶ汁の味わいも残しています。 また、捨てるところがないといわれるあんこうは、料理のバリエーションも豊富。濃厚な旨みとともに一瞬でとろけるあん肝や、皮、胃袋、卵巣などの食感を食べ比べできる供酢、あんこうの頭を丸ごと焼き上げた柳焼など、その多様なメニューをぜひ味わってください。

あん肝は地酒との相性も抜群
○山翠 [所] 茨城県水戸市泉町2-2-40 [TEL]029-221-3617 [時間]11:00~14:30、17:00~21:00 [定休日]火曜
この時季の茨城には、たくさんの魅力が詰まっています。 梅の香りに春を感じ、あんこう鍋で身体を温める。心も身体も満足させてくれる早春の茨城へ、ぜひ足を運んでみませんか?
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