
豊かな感性で生み出されるニューテイストのやちむん
2020.07.10

沖縄の伝統的な焼物“やちむん”。古典的な柄から斬新なデザインまで、やちむんにもいろいろありますが、今回出会った器はこれまでのやちむんの概念にとらわれない、ニューテイストのものばかり。食卓を囲む時間がますます楽しくなりそうです。
鮮やかな色彩と繊細なデザインにひと目で引き込まれる「陶房 火風水」

中城村の閑静な住宅街で見つけた工房の玄関先で、個性的なシーサーが出迎えてくれました。工房主の奥平清正さんと、真穂さん夫妻が作陶する器は、鮮やかな色使いにやちむんの伝統柄である菊や唐草をアレンジした、繊細なデザインの絵付けが印象的です。ハッと目をひく鮮やかなブルーは、沖縄の海の美しさを思い出させてくれます。
陶房 火風水(とうぼうひふみ)
098-995-7331
10:00~17:00
不定休(訪問時に電話で確認)

素朴な風合いの器を、暮らしのよきパートナーに「工房ことりの」

うるま市で活動する森永たつやさんの工房には、森永さんのやさしさとぬくもりが形になったようなやちむんが並んでいます。少しくすみがかったようなシックな色合いが特徴の器は、手に取るとわかる、ぽってりとしたフォルムが手によくなじみます。こちらの器は、慌ただしい日常でホッと息を抜きたいとき、心にやすらぎを与えてくれるベストパートナーです。

伝統技法を用いたものから独創的なデザインまで抜群の存在感を放つ「一翠窯」

読谷村に工房兼ギャラリーを構える高畑伸也さん。高畑さんの作品を代表するのが、多種多彩な模様や色で表現されるプレート(角皿)です。やちむんの伝統を大切にしつつ、その枠にとらわれない自由な発想から生まれる高畑さんの作品は、日本のみならずアジアを中心とした海外でも注目されています。なかには、タイで作陶を試みたという貴重な焼締の皿もあります。
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今回ご紹介した内容は、2020年7月にアップデートした「ことりっぷ 沖縄」に掲載中です。より実用的・よりかわいい・より便利な一冊に生まれ変わったことりっぷをぜひ手に取ってみて下さいね。
今回ご紹介した内容は、2020年7月にアップデートした「ことりっぷ 沖縄」に掲載中です。より実用的・よりかわいい・より便利な一冊に生まれ変わったことりっぷをぜひ手に取ってみて下さいね。

【ことりっぷ 沖縄】
美ら海水族館をはじめとする人気観光スポットから、オキナワンブルーが広がる海カフェ、ニューテイストの器やガラス、カラフルスイーツにバラエティー豊かな島の朝ごはんまで、沖縄の最新トレンドをたくさん集めています。五感を研ぎ澄ます休日を過ごすのにぴったりなプランをご提案します。
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
文:安井直美(エディターズ)