
文庫型のお重に入った知的でおしゃれなランチを/日本一美しい本棚で知られる「東洋文庫ミュージアム」併設のカフェ
2020.12.14

ミュージアム1階「オリエントホール」で東洋文庫を知る
重厚な外観の東洋文庫ミュージアムの館内に入ると、手前にはミュージアムショップ「マルコ・ポーロ」があります。そしてミュージアム入口の扉の先には、高い天井と見通しのよい奥行きが印象的な「オリエントホール」が続いています。
オリエントホールでは東洋文庫の歴史や企画展に関連する資料などが展示されています。
「知」がたくさんつまった、美しく絵になる書庫

約100万冊の蔵書がある東洋文庫。企画展では、東洋文庫が所蔵する貴重な資料が展示されます。2021年1月中旬まで開催の「岩崎文庫の名品」展では、色鮮やかな初版の浮世絵などの作品も見ることができます。さらにミュージアムでは企画にまつわるワークショップなどを時折開催しています。
カフェへと続く道で、アジアの言葉に出会う
知恵の小径の左手には、中庭「シーボルト・ガルテン」が広がります。ここには東洋文庫が所蔵するシーボルトの「日本植物誌」に掲載されている木々や花々が植えられています。周囲は静かで、風が通り抜けそうな気持ちのよい空間です。
中庭と一体感のある開放的なカフェ
モダンな店内には小岩井農場の敷地内にあったカラマツで作られたテーブルが置かれ、あたたかみが感じられます。ガラス越しに中庭を眺めながら、そしてテラスでもゆっくりと食事を楽しむことができます。
本の形の重箱に入った文庫ランチ「マリーアントワネット」
お重の内容は季節ごとに変わりますが、秋冬は小岩井農場牛を使ったローストビーフが定番だそう。柔らかく、肉の旨味をしっかり味わえます。
これに加え野菜がたっぷりと入ったスープ、ドレッシングに小岩井のヨーグルトを使用したサラダなど、大自然の恵みといえる素材がふんだんに使われたメニューです。
「マリーアントワネット」は予約ができないので、このメニューを目当てに訪れるなら開店時間に合わせて行くのがよさそうです。
ほかに小岩井農場産牛を使ったハンバーグやシチューなども人気。ディナータイムはアラカルトのほかにコース料理もあり、さらにしっかりとした食事も楽しめます。バーカウンター前の棚にはお酒も充実しているので大人の時間を過ごせます。

小岩井農場で作られているスイーツはいかが?
東洋文庫ミュージアム(トウヨウブンコミュージアム)
03-3942-0280
10:00~17:00(入館は16:30まで)
火曜(祝日の場合は翌平日)入館料 大人900円
オリエント・カフェ(オリエント・カフェ)
03-3942-0400 (季節のお重「マリーアントワネット」以外のランチは電話予約可能)
ランチタイム 11:30~14:30、ティータイム11:30~17:30、ディナータイム17:30~21:30
火曜、ミュージアム休館日に準ずる
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文:五箇貴子 撮影:永岡邦彦