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2021.07.30
開放感のあるテラスも♪ 暮らすように滞在し、岡崎を再発見「マイクロホテル アングル」
八丁味噌発祥の土地であり、徳川家康が生まれ育ったと伝わる歴史溢れる街、岡崎。そんな街に暮らすように旅することで、歴史や伝統以外にもさまざまな魅力があることを紹介できたら…。そんな思いで作り上げた、ミニマルでおしゃれなホテルをご紹介します。街歩きツアーも開催するなど、岡崎の今を感じられる場所は、クリエイティブな刺激に溢れていますよ。
古いものと新しいものが混在する街の中に
名鉄名古屋本線「東岡崎駅」から北へ行き、乙川沿いから続く散策道を10分ほど歩くとたどり着く「籠田公園」。周辺は昔ながらの商店が続くエリアでしたが、近年はカフェや雑貨店など新しいお店がこの公園を中心に増えてきています。 今回紹介するのはそんな籠田公園の近くにある、市内で一番最初に出来たという元カメラ店をリノベーションしたホテル。地域資源を活用した街づくりを学んでいた飯田さんが構想から2年ほどかけて作り上げた、ゲストハウスのような宿泊施設です。
80歳を超えるおばあちゃんが営むうどん屋さんなど昔ながらのお店もあって、新しいものと古いものが共存しているところに魅力を感じています。そんな街を知ってもらうための入口となるような場所になれたら」という飯田さん。岡崎出身ではないですが、だからこそ、地元の人では気づかない魅力を発信できると考えています。
シンプルな空間にも地元への思いを込めて
ホテルは1階がショップ&カフェスペースとなっていてその奥にフロントがあります。カメラ店だったということを感じてもらえるようカメラが飾られていたり、暗室と書かれた倉庫も。2階と3階にシングル、ダブルなど6つの客室があります。
3階にはテラスのようなパブリックスペースがあり、コーヒーを楽しんだり、本を読んだりすることも。街の景色、空気を感じながら過ごすことができますよ。
ショップ&カフェスペースで楽しい出会いを
1階は週末になるとミルクティースタンドが出店するなど、さまざまな人やお店と出会える、宿泊者以外も楽しめるオープンスペースに。ショップスペースには、三河エリアを中心に、飯田さんの地元である山梨産のものなど、その美味しさや美しさに注目しセレクトした品が並んでいます。
「TEMTASOBI GINGER」のシロップも
ホテルの運営のほか、街づくりのプロデュースも手掛ける飯田さん
そしてこの1階のスペースは夜になると飯田さんがカウンターに立つバーになります。岡崎で葡萄を育て、山梨で醸造されたワインや三河みりんをリキュールに使ったカクテルなども。近所のお店にオーダーした焼き菓子やおつまみが並ぶこともあります。
ここでしか飲めない一品となっていて、お土産としても販売しています。「八丁味噌とキャラメル」「三河みりんと黒蜜」など地元名物を使ったオリジナルジェラートもありますよ。
よりローカルな視点で、日常の延長上にある旅を
モーニングツアー「ケイサンポ」は1人500円※チェックイン時に予約を
朝にはホテルに宿泊した人向けのツアーも開催しているのでぜひ参加してみてください。ホテル周辺を歩きながら、古い看板、面白いコンビニ、ローカルな古墳などを約1時間かけて巡るツアーはその名も「ケイサンポ」。日常の延長上で見つけた独特の視点で飯田さんが街を案内してくれます。モーニングにおすすめのお店を教えてもらうのもいいですね。
岡崎の街に新たな光を当て、いつもと違ったアングルで街を楽しむことを提案している「マイクロホテル アングル」。観光名所を巡るだけじゃない、街の楽しみ方を教えてくれる場所から旅をスタートさせてみませんか。
Micro Hotel ANGLE
マイクロ ホテル アングル
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田口真由美
Writer
田口真由美
好物は古いものと発酵したもの。名古屋を拠点に町や人、美味しいものを訪ねる日々を過ごしています。
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