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2016.05.10
ほっとするやさしい料理とともに、自分だけの世界に浸れる隠れ家カフェ「nowhere」
真っ白な壁が印象的なカフェ「nowhere(ノーホエア)」。季節の野菜を使った料理や飲み物をいただけるほか、珍しい冊子や店内のゆったりとしたBGMのCDが販売されるなど、サブカルチャーを楽しめる空間でもあります。
静かに音楽が流れるゆったりと穏やかな空間
JR高山本線速星駅から徒歩15分ほどの、富山市婦中町の住宅街の一角。まるで隠れ家のような店内には静かに音楽が流れ、壁には優しい空気感の漂う写真が飾られています。 店内のあちこちに本が置かれ、カフェでありながら図書館に来たような感覚です。実際に、コーヒーを飲みながら何時間も読書をする人もいるのだとか。どこか異空間にいるような、独特の空気が漂います。
心も身体もほっとする“和”を感じるランチメニュー
メイン料理はもちろん、盛りつけもきれいな前菜が魅力
この日いただいたランチは「セロリと豆乳のヘルシーなポタージュ 繊維質たっぷりの食べるスープ 自家製パンのセット」(1350円)。 ランチの内容は、季節やその日仕入れた野菜によって変わるそう。 前菜には、こごみやたんぽぽの葉、たたきごぼうなど春を感じる品々。 “ほっとする、心から満たされる料理を”との思いを込めるのは、店主の安川さん。どこか“和”を感じるメニューが多いのは、洗練された緊張感のある料理ではなく、食べてほっとする料理を出したいと考えた結果なのだそう。 素材の味を生かした味つけもどこか家庭的で、なつかしさを感じます。
旬の野菜の旨みを濃厚に味わえる“食べるスープ”
カフェタイムにはサンドイッチ片手に読書はいかが。
この春からの新メニューは「パストラミサンド」(ビーフ650円、ポーク550円)。外はカリッと香ばしい風味の自家製パンに、玉ねぎのマリネとお肉のコンビがよく合います。 一緒にいただいたのは「ラズベリーとオレンジとバナナのスムージー」(750円)。すっきりと甘酸っぱく、これからの季節にもぴったり。 アイスのような状態で提供しているのは、読書などで長居するお客さんが多いため、ゆっくりと溶けるのを長く楽しんでもらいたいとの思いから生まれたのだそう。
定期的に音楽のライブイベントも
音楽のイベントも多く行われる「ノーホエア」。国内外のアーティストが招かれ、キャンドルの幻想的な光に包まれた空間で行われるライブは稀有なひととき。お酒を呑みながら、ゆったりと音楽の世界に浸ることができます。 「“こういうふうに楽しみましょう”っていうのはないんです」と語る安川さん。「その人なりの楽しみ方や居場所をみつけてくれたら」。 店名のとおり“ほかのどこにもない空間”で、自分なりのとっておきのひとときを過ごしてみてはいかがですか。
nowhere
ノーホエア
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小林 麻衣
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