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2016.04.17
52席の至福―秩父の魅力をたっぷり詰め込んだ「旅するレストラン」がはじまります
自然あふれる埼玉県の秩父。4月17日から、秩父と首都圏を結ぶ西武線で、52席限定の観光電車「旅するレストラン」が運行を開始します。 スタイリッシュな内装や、秩父の魅力をたっぷり閉じ込めた料理など、気になる見どころをご紹介します。

秩父の自然をモチーフにしたモダンなデザインの車両

「西武 旅するレストラン 52席の至福」は、土・休日を中心に運行する限定52席の観光列車。 各車両の外装はそれぞれ秩父の四季をイメージしたもので、長瀞の桜や秩父の山の緑をモチーフにした、カラフルでダイナミックなデザインです。

木をふんだんに使った天井にも注目
内装も秩父の自然をモチーフにしたインテリアで、秩父の地産木材や伝統工芸がふんだんに取り入れられています。

20年以上前から使われている車両がフルリノベーション
全く新しい列車のデザインにも見えますが、実は現役の車両をリノベーションしたもの。各車両の壁には、いつから走り続けてきた列車なのかがわかるプレートがあるんですよ。
コースターやカトラリーなど、車内外のいたるところに散りばめられた、トランプの柄をモチーフにしたロゴが旅の気分を盛り上げてくれます。

彩りもかわいいコースターやロゴをあしらわれたカトラリー

まるで森の中のレストランのよう

列車は1号車がイベントスペース、2・4号車が客席で、3号車がキッチンカーとなっています。

3号車はオープンキッチンになっているので、シェフが一皿一皿仕上げていく様子を目でも楽しむことができるんですよ。 温かいうちにクルーが席までサーブしてくれるのもうれしいですね。 客席には、空間にゆとりをもって配置された、ふかふかのソファとランプのあるテーブルが。まるで絶景を楽しめる森のレストランのようです。

車窓から見えるのどかな風景に思わずほっこり

秩父の食材を使った昼と夜のフレンチコース

ノンアルコールのウェルカムドリンク「メイプルスパークリング」
「旅するレストラン」で供されるのは、昼と夜限定のフレンチコース。 新宿・池袋から秩父へ向かう、昼の運行では「ブランチコース」(10000円)、秩父から東京へ向かう夜の運行では「ディナーコース」(15000円)が味わえます。今回は特別にディナーコースをいただきました。 赤と白から選べるノンアルコールのウェルカムドリンク「メイプルスパークリング」にはじまり、贅沢なフレンチが次々運ばれます。 秩父駅からも望める、どっしりとした武甲山を眺めたら、うっそうと生い茂る新緑の秩父の森を抜けながらディナーコースを楽しみましょう。

秩父を代表する武甲山を窓から見渡すことができる

アミューズからデザートまで、秩父の季節を彩る数々の料理

ディナーコースは全部で6品。 ウニやエビ、カニが入った贅沢な茶碗蒸しや、秩父の春をイメージしたという「至福の12種類の前菜」など、色とりどりの料理が運ばれます。

ちょっとずつ色々な種類をいただける「至福の12種類の前菜」
秩父の春をイメージしたという「至福の12種類の前菜」は、見た目にもかわいらしい小さな手しごとが光る一皿。調理法や色合いがそれぞれ違い、何から食べようか迷ってしまいます。

メインディッシュは里芋を埼玉の和牛「武州和牛」で包んだ「里芋リブロース巻黒酢煮込みフカヒレ添え」。 口に入れるととろけるような武州和牛の旨みと、ホクホクの里芋が一緒になった絶妙な食感で、黒酢のさっぱりとした味わいがとてもマッチしています。

デザートは白いコーヒーブランマンジェ「ごまふぇ」。 粒がしっかり残った黒ゴマのソースと一緒にいただきます。 やさしい甘みのブランマンジェは、真っ白なのにコーヒーの風味をしっかり感じられる不思議なスイーツ。 秩父郡横瀬町の名産品となっている紅茶か、こだわりのコーヒーと一緒にいただけます。

旅の思い出に嬉しいおみやげも

ディナーコースは出発からおよそ2時間半で東京へ。 下車前にはうれしいおみやげ付き。横瀬の紅茶を使った、紅茶のバターカステラをお持ち帰りできます。カステラを包んでいる風呂敷は、秩父で昔から受け継がれている伝統工芸「秩父銘仙」なんですよ。 秩父への移動が至福の時間に様変わりする「旅するレストラン」。ちょっぴり特別な日に利用してみてはいかがでしょうか?

西武 旅するレストラン 52席の至福
セイブタビスルレストラン52セキノシフク
埼玉県
04-2996-2888
西武鉄道お客さまセンター
http://www.seibu-group.co.jp/railways/seibu52-shifuku/
完全予約制
※6月までの予約は終了。次回は7月以降の予約となります。
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