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2022.08.25
暑い日は冷やして食べてみて。北海道「もりもと」の人気みやげ・ハスカップジュエリー
スイーツプロデューサー・磯崎 舞が、日常に寄り添うおやつから贈り物にも選びたくなる焼き菓子を紹介する連載『#焼き菓子部』。夏というとアイスやかき氷が注目されがちですが、焼き菓子をひんやりと冷やしてひと味違ったおいしさを開拓してみてはいかがでしょうか。今回は「もりもと」のハスカップジュエリーをご紹介します。
北海道ならではの特産果実・ハスカップ
1949年に北海道千歳市に創業した和洋菓子・パンの専門店「もりもと」は、新千歳空港のほか、ショッピングモールなど北海道内に24店舗を展開しています。北海道の素材を活かして、和洋菓子やパンを100種類以上販売し、なかでも一番人気なのはハスカップジュエリー。1978年に発売され、年間約125万個売れた実績のあるロングセラー商品です。ハスカップは見た目がブルーベリーと似ていますが、酸味が強く独特の甘味をもった北海道を代表する果実。皮が薄く傷みやすいので生のハスカップが市場に出回ることはほとんどなく、収穫量も少ないので“幻の果実”と呼ばれることもあるそう。ハスカップジュエリーをかじると現れる濃い紫色は、ジュエリーの名に相応しい艶めきがあります。
4つのパーツがハーモニーを奏でる“北のちいさなケーキ”
ハスカップジュエリーの人気の理由は、クッキーとケーキの中間のようなプチ贅沢感。初夏に収穫されたハスカップを煮詰めたジャムをアクセントに、コクのあるバタークリームをサクサクした薄焼きクッキーでサンド。そして、最上質のカカオを独自にブレンドしたフランス・ヴァローナ社製クーベルチュールチョコレートを使用したチョコをコーティングしています。チョコレートの甘味でハスカップの強い酸味が落ち着き、バタークリームが合わさることで一体感が生まれる…と、どれ一つ欠けても成り立たない見事なバランスです。
冷蔵と常温の二通りの食べ方を試してみて
ハスカップジュエリーは冷蔵庫でしっかり冷やすと、チョコレートのパリッと砕ける食感のコントラストが加わり、ハスカップのキリッとした酸味を一層感じられます。後味がすっきりしているので、暑い日でもおいしくいただけますよ。常温に少し戻すとハスカップの甘味がしっかり伝わり、酸味とのバランスを楽しめます。ぜひ、食べ比べてその違いを感じてみてください。
店舗限定品や一年に一度の販売もお見逃しなく
「ハスカップジュエリー ホワイトバージョンMIX」6個入1680円、10個入2800円
ミルクチョコレートをコーティングした定番のハスカップジュエリーのほか、さまざまな種類があります。ホワイトチョコをコーティングした「ハスカップジュエリー ホワイトバージョン」は、ミルキーな甘味とキレのある酸味がひとつになることでマイルドな味わいに。
「ハスカップジュエリー プレミアムブラック」6個入1980円、10個入3300円
ビターなブラックココアクッキーにチョコレート2種をブレンドして縁取った「ハスカップジュエリー プレミアムブラック」は、濃密に煮詰めたハスカップジャムが映えてリッチな気分に慣れますよ。「ハスカップジュエリー ホワイトバージョンMIX」は新千歳空港店・公式オンラインショップ、「ハスカップジュエリー プレミアムブラック」は新千歳空港店・千歳本店・エスタ店・丸井今井店・公式オンラインショップで販売されています。
「ハスカップジュエリー・ヌーボー」6個入1780円
収穫の人手不足のカバーとハスカップの認知拡大のため、もりもとの社員が収穫手伝いをして作られた「ハスカップジュエリー・ヌーボー」。その年の夏に収穫したばかりのハスカップを使い、一年に一度だけ夏季限定で販売されます。厚真・千歳・富良野の産地別に作られた3種類がセットになっており、キリッとした酸味の千歳ヌーボー、甘味と酸味の調和がとれた厚真ヌーボー、穏やかな酸味の富良野ヌーボー…と、それぞれ個性を感じられます。もりもと全店舗と公式オンラインショップでは大変好評のため今年分は販売終了となりましたが、全国各地で開催する物産展にて取り扱っています。(9/6~9/12 博多阪急、9/6〜9/19 京王百貨店新宿店、9/7〜9/20 ジェイアール名古屋タカシマヤ、9/15〜9/27 東武百貨店池袋店、9/21〜10/3 阪急うめだ本店) ハスカップの酸味は、暑い日のティータイムをより涼やかにしてくれますよ。
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スイーツプロデューサー 磯崎 舞
乳業メーカーの広報などの仕事を経て、ライターとして雑誌やwebで記事執筆のほか、百貨店の催事企画、パティシエと生産者を繋げた商品開発など“スイーツプロデューサー”として活躍。スイーツの中でも日常に寄り添って小さな幸せを与える焼き菓子に着目。年間1000個以上食べ、新たな魅力を引き出し広めている。
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