御徒町の古いビルの３階にあります

JR御徒町北口から、徒歩5分。 「上野アメ横商店街」の賑わいから外れ、昭和通りを超えた静かな路地の一角にある、ビルの３階に「GOAT」はあります。１階の小さな白い看板を目印に中へ入ると、ごくごく普通の古びたビルの外観からは想像も出来ないような、おしゃれな空間が広がっています。入ってすぐに良い感じにレトロな階段があり、フロアごとに廊下と教室が並び、まるで古い学校のような雰囲気です。 店主は、グラフィックデザインを中心に活動する「SALCO DESIGN」のデザイナー・串田美恵子さん。台東区がクリエーターの創業支援を目的として運営している「台東デザイナーズビレッジ」（通称デザビレ）の卒業生で、オリジナル雑貨ブランド「bonboog」の企画、デザイン、製造、販売を行っていました。その入居時に、老舗文具メーカー「LIFE」からノートのデザインの依頼を受け、制作に携わるようになったのをきっかけに、元々好きだった文房具の世界に深く関わるように。様々な名作文具を知るうちに、東京が実は老舗文具メーカーがひしめく文具の聖地であることを発見しました。 2年前に事務所としてこのビルへの移転を機に、デザインを担当した「LIFE」のノートを始め、ファイル、鉛筆、便箋など、つくり手のこだわりが感じられるMade in TOKYOの文具のセレクトショップを開業することになったそうです。

お店を開くきっかけになった「LIFE」のノート

串田さんが手がけた、スッキリとしたデザインが可愛い「LIFE」のノート。中のデザインもシンプルで、使いやすそう。A5、B6、A6の3サイズがあります。 Cap 「ピスタチオB6横罫」216円、「ピスタチオA6方眼」194円など

串田さんが手がけた、スッキリとしたデザインが可愛い「LIFE」のノート。中のデザインもシンプルで、使いやすそう。A5、B6、A6の3サイズがあります。

イラストレーターとのコラボ商品「マスコハンコ」

こちらは、イラストレーターのますこえりさんとコラボレーションから生まれた「マスコハンコ」（小）972円、（大）1296円。文京区に本社を置く老舗ゴム印メーカーに依頼し、制作しています。レトロな雰囲気とユニセックスな可愛さが受け、女性だけでなく、男性が買っていくことも多いそうです。

子どもの頃を思い出す、懐かしい図書館グッズも

東京・神田に本社を置く、図書館用品などを手がけるメーカー「キハラ」の「図書館貸し出しカード」（12枚）156円と「ブックポケット」（5枚）108円。なんとも、懐かしいアイテムです。 以前はブックポケットしか置いてなかったそうですが、「図書館の貸し出しカードは置いていませんか？」というお客さんからの要望が多く、扱うことになりました。店主の串田さんも何に使ったら良いかは不明だそうですが（笑）、懐かしさがウケて人気の商品です。 このほかにも、日本の便箋発祥の店・老舗和紙舗「榛原」の便箋など、東京で作られた文具との新しい出会いや発見があり、文具好きは胸がときめくはず。ぜひ足を運んでみて♪