
129
2014.11.27
京都の街はずれで出会う、フレンチモダンなパティスリー「プレジール・シュクレ」
スイーツといえば、ケーキ?いえいえ、それだけではありません。焼き菓子やチョコレート、コンフィチュールまで幅広くそろう街のパティスリーが、京都の街のはずれにあります。

「甘いもの」から得られる「喜び」を直接伝えたい

ワインを思わせるボルドーの壁が目印です
京阪・神宮丸太町駅から西へ徒歩約15分、河原町通と丸太町通の交差点の北西角からすぐのところにあるパティスリー「プレジール・シュクレ」は、ケーキをはじめ、焼き菓子、チョコレート、コンフィチュールなど、洋菓子を幅広くあつかうパティスリーです。 この道一筋20年を越すパティシエ・河出啓志さんが満を持して独立したこのお店の店名は、フランス語で「喜び」と「甘い」を足したもの。その名の通り、砂糖の甘さによって表現される、幾通りもの「喜び」を余すところなく表現してくれるお店です。

伝統をベースに、シェフならではのエッセンスを添えて

クロッカンノワゼット(7枚入・550円)。フランス・トゥールーズ地方の伝統的な焼き菓子だそう
「プレジール・シュクレ」で、めずらしいものを見つけました。「クロッカン ノワゼット」という、キャラメルを薄くパリパリに焼いて、ヘーゼルナッツを散らしたフランスの地方菓子です。 味は、まるで甘いおせんべい。砂糖の焦げたキャラメルの香りのせいでしょうか。ほんのり砂糖醤油のようにも感じられるのが不思議です。 「砂糖は、お菓子作りに欠かせないものですが、ただ甘いだけのものではありません。このクロッカンのように焦がすことで出るほろ苦い甘さだったり、冷やすことによる甘さもあります。焼くとまた違いますね」 そう話すシェフ・河出さんは、10種類以上の砂糖を使い分け、その変化を楽しんでお菓子作りに生かしていると言います。

定番の商品にも、柔軟なアイデアを持って取り組む

丹波栗をもちいたモンブラン(1つ・480円)。さまざまな甘さのハーモニーを楽しんで
お店の商品には、随所にシェフの遊び心が光るのも特徴です。定番のモンブランは、バラの花の形に。また素材の中心となる栗は、通常はあまり用いない国産の丹波栗をセレクトしています。 「当店では、モダンフレンチという言い方をしていますが、伝統にとらわれず、自分の自由な発想もどんどん盛り込みたいと思っています」とおっしゃる通り、店頭に並ぶケーキなどの生菓子は、常時およそ30種類。焼き菓子は約60種、これから冬にかけて増えてくるチョコレートは20種類以上だそう。 それぞれにシェフの思いや遊び心が詰まったお菓子を求めて、足を運んでみませんか。

plaisirs sucres
プレジール・シュクレ
ことりっぷ編集部おすすめ
このエリアのホテル
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
清塚あきこ
スイーツ・お菓子
の人気記事
の人気記事