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金継ぎの魅力と調和の哲学を教えてくれる『金継ぎ手帖 はじめてのつくろい』【本のタネ】

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金継ぎの魅力と調和の哲学を教えてくれる『金継ぎ手帖 はじめてのつくろい』【本のタネ】
“金継ぎ”と聞くと、なんとなく、難しそう、時間がかかりそう、材料の値段も高そう…なんてイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。

金継ぎは割れたり欠けてしまった陶磁器をうるしで接着し、継ぎ目を金、銀、朱色などで飾る伝統的な修理技法。

本書は、そんな金継ぎのワークショップを約10年に渡り、おこなってきた著者、ナカムラクニオさんによる金継ぎ入門書です。

モノを修復し、気持ちを修理するということ

モノを修復し、気持ちを修理するということ 「傷」を「味」と呼ぶ美意識。「無用の美」を愛でる感受性
ナカムラさんが金継ぎに興味を持ち始めたのは、30歳のころ。

「開運!なんでも鑑定団」というテレビ番組の担当ディレクター時代に、取材先でもらったお気に入りの湯のみが小さく欠けてしまい、どうにか直したいと試したのが始まりでした。
ふぐ印の「新うるし」はAmazonでも購入可能
東急ハンズでよくわからないまま材料を購入し、いざ修復。実際に手を動かしてみると、意外に簡単にできることが判明。そして、忙しすぎて疲れきっていた自分自身の気持ちが、ていねいに修理されたようなすっきりした気分になったそうです。

「ほんとうに直したかったのは、自分自身なのだ」と。

世界の“修復”をめぐる冒険へ

世界の“修復”をめぐる冒険へ 「人生で大切なことは「うつわ」から学びました。うつわは、歴史や地域の文化を詰め込んだ「美の宝箱」なのです」と語るナカムラさん
それから、すっかり金継ぎの魅力に目覚めたナカムラさん。金継ぎの技術も磨きながら、金継ぎの本質を探求する気持ち強くなり、パプアニューギニア、ヨーロッパ、トルコ、インド…と「世界の“修復”をめぐる冒険」を重ねていきます。そして、見つけ出した答えとは――?
「…修理に出して、古いものを使い続けることで、アイデンティティみたいなものを確認できるんじゃないかと思うけど」(谷川俊太郎さん)
金継ぎの魅力や、金継ぎが持つ調和の哲学を、やさしい言葉とユーモアで教えてくれる本書。金継ぎの技法はもちろん、歴史や作例、「うつわ用語の基礎知識」のほかに、詩人の谷川俊太郎さんや、D&DEPARTMENT PROJECT 代表取締役会長を務めるナガオカケンメイさんとの対談も掲載。
うつわと暮らす生活がより広く、楽しくするだけではなく、モノが手に入りやすい時代の中で、本当に大切にしたい͡コト、モノについて考えるきっかけをくれる一冊です。

・ナカムラクニオ『金継ぎ手帖 はじめてのつくろい』(玄光社)

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

文:

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