
日本初上陸! オーストリアの王家御用達のパン屋がオープン
2015.09.14

古い駅舎を再利用したレトロな商業施設

本店があるのはオーストリアの古都グラーツ

現店主のロベルト・エーデッガー氏は、かねてから海外進出を熱望していたそうです。海外初出店の地として選んだのが、東京の神田でした。2012年に来日した際、東京の赤坂にあるドイツパン、ウィーン菓子専門店「Neues(ノイエス)」のオーナーシェフ、野澤孝彦氏に出会ったことがきっかけです。
日本店ではエーデッガー氏から受け継いだレシピを野澤氏が再現し、かつ野澤氏が得意なウィーン菓子も提供するという、日本とオーストリアのコラボレーションが実現しました。

丹精込めて作られた味わい深いパンが勢ぞろい

こぢんまりとした店内へ入ると、おいしそうなパンや焼き菓子、ケーキが並び、思わず顔がほころびます。

ハンドカイザーの生地はしっとりとやわらかく、ちょっと重め。味わい深く、飽きのこない味で日本人の口にも合います。ケシの実や岩塩、ごま(各220円)のバリエーションも楽しいです。
ハンドカイザーのほかにも、クロワッサンの原型ともいわれる三日月形の「キプフェル」(250円)や、岩塩とキャラウェイシードをまぶした「ザルツシュタンゲル」(250円)など、パンはそのほとんどが、代々受け継がれてきたレシピを守って作られています。

このほか、皇后エリーザベトの愛称「シシー」を冠した、シシーブッセル(6個入り1800円)も、ぜひ味わいたい焼き菓子のひとつ。
大のスイーツ好きだったシシーは、各地のカフェハウスを訪れては店の名物菓子を楽しんでいました。そこで菓子職人たちは、こぞって彼女が喜びそうなお菓子を考案したといいます。
ヘーゼルナッツを使ったサクサクの生地にアプリコットを挟んだシシーブッセルも、彼女のために考えられたお菓子。これがあれば、ティータイムがぐっと優雅なものになることでしょう。

日本店のみのオリジナルメニューも豊富
オーストリアの本店にはないオリジナルの商品にも、おいしそうなパンやスイーツがいろいろあります。近年オーストリアで流行しているという「オープンサンド」(350~450円)は、上質なパンと新鮮な具のハーモニーが楽しめる一品。また、「エーデッガートルテ」(540円)は、砕いたカボチャの種を混ぜたコクのあるクリームが特徴です。このほか、ハンドカイザーにハムやチーズを挟んだサンドイッチと、コーヒーのモーニングセット(500円)は、手軽で朝食にぴったりです。
王家にも、人々にも長く愛されてきた「ホーフベッカライ エーデッガー・タックス」のパン。オーストリア伝統の味わいを、暮らしの一部に取り入れてみてはいかがでしょう。

ホーフベッカライ エーデッガー・タックス
東京都 千代田区神田須田町1-25-4 マーチエキュート神田万世橋 S3区画 MAP
03-5296-5777
8:30~21:00、土曜11:00~21:00、日曜、祝日11:00~20:00
不定休

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文:菅沼佐和子
※年末年始の営業については、各店舗のウェブサイトをご確認下さい。