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神社めぐりと伝統工芸体験で感じる福岡の今と昔。旅から学ぶ大切な心構えとは?

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神社めぐりと伝統工芸体験で感じる福岡の今と昔。旅から学ぶ大切な心構えとは?
アジアの玄関口として、日々新しい文化が生まれる福岡県。長い歴史の中で育まれた伝統工芸や神社も残る、見どころがいっぱいのエリアでもあります。

今回は、そんな福岡の今と昔を感じる史跡やモダン建築をめぐる旅。
福岡へ旅行するときにはおさえておきたいスポットをご紹介します。

博多っ子に親しまれる氏神「お櫛田さん」

博多の街の中心部に鎮座する櫛田神社。社伝が記す757年の創建以来、博多一円の氏神として、また、博多っ子の血をたぎらせるお祭りの舞台として、時代を超えて人々の心のよりどころになっています。

まずは拝殿を訪ね、旅の無事をお祈り。
周囲にはお宮参りに訪れた家族や、木陰で仲良く涼をとる夫婦の姿も。「お櫛田さん」の名で親しまれてきた福岡最古の鎮守神は、今も変わらず人々の生活に寄り添っていました。
境内でひと際目を引くのが、高さ10メートルをゆうに超える「飾り山笠」。じつは、全国的に知られる「博多祇園山笠」は、ここ櫛田神社の奉納神事。豪華な装飾が施された巨大な山笠は、実際のお祭りで使われる本物なんだとか。山笠を囲む博多っ子の姿を想像すると、なんだか気持ちが高ぶってきます。

博多山笠は、「夏の酷暑を無事に越したい」という人々の願いから始まったお祭りなのだそうです。山笠の頼もしい姿を眺めていると、旅人の私たちもそのご加護に包まれているような安心感を覚えました。

400年の伝統を守る女性職人が、絵付けを手ほどき

櫛田神社の門前にある「博多町家ふるさと館」。ここには博多の伝統工芸品の実演コーナーがあり、日替わりで博多人形や博多張子、博多独楽などの制作風景を見学することができます。

体験も可能というので、博多曲物の絵付けに挑戦してみることにしました。
博多曲物はスギやヒノキの薄い板をお湯につけて曲げ、桜の皮でとじあわせた木工芸品。茶の湯道具などの格式高いものから、弁当箱、一輪挿しといった日用品まで、暮らしの器として幅広く使われています。
体験では、器やコースターなどに好きな絵柄をつけることができます。
手ほどきしていただいたのは「博多曲物 玉樹」の職人・柴田真理子さん。今や一軒だけとなった手仕事の博多曲物を守り、母親としても充実した日々を送る柴田さんはとてもかっこよく、同じ女性として憧れてしまいます。
博多曲物には松竹梅や鶴亀などの伝統的な絵柄もありますが、体験では好きな絵を自由に描けます。イチゴやひよこなどのかわいらしいモチーフも、意外と馴染むものですね。

全国の伝統工芸品は、先人たちが残してくれたご当地の宝物。普段はつい新しいものばかりを有難がってしまいますが、足元にある素晴らしい文化を敬う気持ちも忘れずにいたいものです。

ヒルトン福岡シーホーク、天空に浮かぶチャペル「IN THE SKY」を見学

続いては、福岡市ベイエリアのランドマーク「ヒルトン福岡シーホーク」へ。午後の旅の前に、しばし休憩して英気を養います。
こちらの魅力は、何といってもそのロケーション。高層階からは、「都市景観100選」に選ばれた「 シーサイドももち地区」の美しいオーシャンビューを楽しむことができます。

チェックインの際にフロントの方から「当ホテルの一番特別な場所をご覧になりませんか?」とうれしい提案が。最上階にあるチャペル「IN THE SKY」を特別に見学させてもらえることに。
先端部地上123m 先端320度の眺望が広がるチャペルは、まるで天空に浮かんでいるような非日常感。バージンロードの正面に博多湾、左右には高層タワーを眼下に従える絶景が広がっていました。

結婚式なんてまだ先のこと。そう思っていたのに・・・、憧れが一気に膨らんでしまいます。

「太宰府天満宮」で、絵馬に願いを託す

ひと心地着いたら、午後は福岡市から車で約30分、太宰府市に足をのばします。太宰府といえば、7世紀後半に備前国を統治した政治の中枢で、大陸との外交を担った九州北部の古の都。

まずは、その太宰府を代表する名所、「太宰府天満宮」にやってきました。
太宰府天満宮というと、「学問の神様」のイメージが強かったのですが、最近では仕事のご利益、特に就職や出世を願う人々が、ご利益を求めて訪れることも多いそう。絵馬に託された一つひとつの切なる願いを見ていたら、私自身も触発されて願掛けしたくなってきました。

環境や忙しさを言い訳に、ついフタをしてしまった夢、目標。閉じ込めていた思いを絵馬にしたためると、それを達成した先にある人生がとても輝かしいものに思えてきます。

願掛けとはただの神頼みではなく、人生の目標を見つめなおし、決意を新たにする儀式なのかもしれません。
参拝後は太宰府天満宮の門前を散策。仲見世通りには、「梅ヶ枝餅」のお店がズラリと並んでいました。ほのかな甘さの粒餡を餅でくるみパリっと香ばしく焼き上げた、1000年来の太宰府名物。茶屋の軒先に腰掛け、焼き立てをいただきます。
また、ぜひ訪れてみたかったのが仲見世通りの中ほどにある「スターバックスコーヒー」。ここ太宰府天満宮表参道店は、建築家の隈研吾さんが設計した唯一無二のコンセプトストアです。入り口から店内の一番奥まで、木組み構造の天井と壁が続く、見たこともないデザイン。しかしながら「自然素材による伝統と現代の融合」というコンセプト通り、斬新ながらも周囲に溶け込み、参道の秩序を乱すことはありません。

従来の魅力を損なうことなく新しい価値をつくるには、やはり歴史や伝統をリスペクトする心が大事なのでしょう。

最先端の意匠をとり入れた、かわいい「竈門神社」

太宰府天満宮から高台を上っていくとやがて、霊峰・宝満山の麓に鎮座する「宝満宮竈門神社(ほうまんぐうかまどじんじゃ)」へとたどり着きます。

学業成就の太宰府天満宮に対し、古くから縁結びの神様として信仰を集めてきたのが宝満宮竈門神社。美しい石畳の先に凛と構える清楚な社は、いかにも良縁を運んでくれそうなたたずまいです。
宝満宮竈門神社では2年前、創建1350年を記念した御本殿・拝殿の補修、新しい社務所の建設などが行われています。特に目を引くのが、世界的インテリアデザイナーの片山正通さんが手がけた、モダンでかわいい授与所。曲線とほのかな桜色の天然石を用いた空間は、神様からお札とお守りを授けていただく神聖な雰囲気は残しつつ、華やかなしつらえに生まれ変わっています。

また、お守りも色とりどりにリデザイン。雑貨のようにかわいらしくディスプレイされていて、思わずテンションが上がります。
歴史ある神社としては、とても先進的な取り組みに思えますが、権禰宜(ごんねぎ)の森さんによれば神社という空間はもともと伝統や時代の粋、技術の最先端が集まる場所だったのだとか。

「現代の神社も時代に合わせ、新しい感覚を取り入れるべき」(森さん)。そんな思いが、前衛的な授与所に集約されていました。

温故知新の旅で得た、大切な心構え

歴史が深いほど、積み上げた伝統を守るべく閉鎖的になってしまいがち。でも、今回巡った神社はいずれも閉鎖的どころか、外部の優れた文化に学び、上手にとり込む柔軟な姿勢を持っていました。その感覚は、大陸と近接し、新しい風を受け入れてきた福岡ならではのものかもしれません。

それは個々の人生に置き換えてみても、大切な心構え。自分の経験だけにとらわれてしまうと、新たな一歩を踏み出しにくくなってしまいます。年を重ねても、様々な人と素直に向き合い、言葉の一つひとつに耳を傾ける。私自身、そんな度量の深い人でありたいと、改めて感じさせてくれる旅でした。
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Hilton公式ウェブサイト

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