
【特集|旅とカメラと】女性写真家・串田明緖と行く 沖縄ゆるさんぽ
2018.09.14

旅が好き。そして旅の思い出も好き。好奇心のおもむくままに、週末一泊二日のことりっぷ。いつも、知らない場所を訪れるとき、その一瞬を思うままに切り取ることが気持ちいい。ひとつの旅でたくさん集めた思い出のかけら。それはすてきな、わたしだけの旅ものがたり。一枚一枚から、あふれだす旅の記憶。第一回目の今回は、写真家・串田明緖さんと、海の表情を求めて、まだまだ暑い晩夏の沖縄を訪れました。
旅のおともは、EOS Kiss M

EOS Kiss Mは、EOS Kissシリーズで初のミラーレス一眼カメラ。本格的な撮影性能をもちながらも、小型で軽く携帯性にもとっても優れていて旅カメラにぴったりです。今回の沖縄は、そんなかわいいカメラとともにめぐります。
自然のままの姿が残るビーチをカメラを持ってよんなー(ゆっくり)散歩

南の島の天気はとても気まぐれ。さっきまで降っていた雨が上がり、陽が差すと海の青さがいっそう増す。緑に囲まれた小道から覗く水面も美しい新原ビーチ。波打ち際で漁のおこぼれをめざしてやってきた猫に遭遇する奇跡も。

恋い焦がれたオキナワンブルーの海が目の前に

高台に建つ海カフェ、くるくまでひと休み。南国フルーツのジュースを片手にテラスへ出て、爽やかな潮風に身を委ねてみる。時間とともに表情の変わる海を、のんびり眺めていると心もふんわり。マンゴーのオレンジと赤いハイビスカスティーと海の共演は、夏を感じる一枚に。
色鮮やかな手ぬぐいは持っているだけで幸せ気分

セレクトショップで見かけた手ぬぐいが気になって作家さんのいる工房doucattyを訪ねる。住宅街を入った、奥にあるスタイリッシュな工房。作家ご夫妻が温かく迎えてくれる。一枚一枚手作業で仕上げる手ぬぐいは、自然や動物たちが描かれたかわいい柄。何枚でも欲しくなる。軒下にかけられた手ぬぐいを南国の風が揺らす。色彩の豊かさが、ぐっと迫ってくる。
機織工房で見つけた素敵なカメラストラップ

赤瓦屋根の古民家から、シャンシャンと響く機織(はたおり)の音が耳にここちよい。伝統的な織技法で作られた小物が並ぶ小さな機織工房しよん。何層にも糸が重なって綺麗なグラデーションを生み出す。マース(塩)袋やブックカバーなど小物のなかで、目にとまったのは深い海を思わせる落ち着いたブルーのカメラストラップ。好きな道具の相棒にぴったり合う、土地の一品を偶然見つける嬉しさも。

海の彼方の理想郷“ニライカナイ”へと続く橋

トンネルを抜けると目の前に広がるコバルトブルーの海と青い空。巨大な人工建築物ニライ橋・カナイ橋のゆるやかな曲線美の先に広がる景色に雄大さを感じる。海の向こうにあるとされる豊穣と生命の源である彼方の異界を意味する“ニライカナイ”を、遠く望む。
ゆるりと昔の沖縄スタイルでそばをいただきます

空を背景にくっきりと映える赤瓦屋根と屋根上のシーサー。愛嬌を感じる顔立ちの中、魔除けの守りとしての誇りを感じる。石垣など沖縄の原風景を感じるたたずまいが印象的な屋宜家。縁側から座敷へと上がると、かつお風味の沖縄そばの香りが心地いい。

すべてが浄化されるような、凜とした空気が漂う聖地へ

御嶽(うたき)は琉球信仰を行う場。2枚の岩が寄り添うようにそびえる拝所、三庫理(さんぐーい)に立つと、差し込む光と相まって、シンっと鎮まった神秘的な空気を感じる。海の向こうには太陽神が降り立った久高島が、波間に溶け込むように姿を見せる。
茜色に海が染まる瞬間にうっとり

サンセットにあわせて波の上ビーチへ。水平線にゆっくりと沈む太陽。ヤシの葉と赤く染まる空とのコントラストが美しい。寄せる波の音を聞きながら、沈みきる一瞬までゆったりとした時間が流れる。
七つの飾りが揺れる房指輪にひとめぼれ

見逃してしまいそうな小さなお店cicafu metal worksで見つけた真鍮製のアクセサリー。七房の飾りは、亀、扇、蝶といった縁起のいい7つのモチーフ。娘が結婚するとき、幸せでありますようにと願って親から贈られてきたもの。小さな風習を現代に繋ぐ作り手の気持ちを静かに撮す。
太陽の光に映える赤色に惹かれ立ち寄ったカフェの一コマ

国道58号沿いでふと目にとまった赤い外壁のお店。海外のアンティーク家具が置かれたCACTUS EATRIPの店内には外国人客の姿も。シンプルなベーグルに卵とたっぷりのチーズを挟んでいただくと、ほのかに異国を感じた。
おしゃれな港川外国人住宅街で見つけた「カワイイ」を撮る

白い平屋の家が並ぶ外国のような町並みを、わくわくしながら散策。アメリカ気分でかわいいカヌレのショップほうき星や雑貨店PORTRIVER MARKET 、ベーカリーショップippe coppeをめぐる。


静かな住宅街でとびきりおいしいかき氷に出会う

サンスーシィで味わう沖縄の旬のフルーツがたっぷり入った県産マンゴー&パイナップルのかき氷。かき氷は最後まで飲み干せるフルーツ牛乳のよう。やちむんの器で出された、京風のカレーうどんも暑い夏の食欲を刺激する。

白い砂浜が続く絵になるビーチをカメラで...

ヤシの木がトロピカルな雰囲気。遊歩道をジョギングする人、犬の散歩をする人、潮風を受けながら3on3を楽しむ人。夕暮れ時になるとサンセットを目当てに人が集まってくる。海風を受けながらふと見る景色は、美しい。
< 旅人の横顔 >
写真家・串田 明緖(くしだ あきお)さん
日本大学芸術学部卒。「週刊朝日」の表紙でモデルに。歌舞伎や現代劇、サーカス、サラブレッドや野生馬、旅などもモチーフにしています。今回は、EOS Kiss Mを手に沖縄を巡る旅へ

今回、旅した写真スポットはこちら♪

- アラハビーチ(北谷町北谷2-21)
- CACTUS EATRIP(宜野湾市大山3-3-7 tel.098-890-6601/9:00〜17:00/水曜休)
- cicafu metal works(那覇市首里儀保町3-9/tel.098-886-8093/12:00〜18:00/土日のみオープン、臨時休業有、HP要確認
- PORTRIVER MARKET(浦添市港川2-15-8#30/tel.098-911-8931/11:00〜18:00、火・木・土曜は12:30〜/日曜、祝日休)
- 黒糖カヌレ ほうき星(浦添市港川2-16-2#25/tel.098-975-7825/11:30〜18:30/無休)
- ippe coppe(浦添市港川2-16-1#26/tel.098-877-6189 時間.12:30〜18:30(売り切れ次第閉店)/火・水、第3月曜休)
- 波の上ビーチ(那覇市若狭)
- 機織工房しよん(八重瀬町仲座72/tel.098-996-1770/9:00〜17:00/木曜休、旧盆)
- 屋宜家(八重瀬町大頓1172/tel.098-998-2774/11:00〜16:00/火曜休、祝日の場合は営業)
- 新原ビーチ(南城市玉城百名)
- カフェくるくま(南城市知念字知念1190/098-949-1189/10:00〜19:00、火曜は〜17:00、時期により異なる/無休)
- ニライ橋・カナイ橋(南城市知念吉富)
- 斎場御嶽(南城市知念字久手堅/tel.098-949-1899 緑の館・セーファ/時間・休みは要問合せ)※掲載許可:南城市教育委員会
- doucatty(南城市佐敷新里740-1/tel.098-988-0669/10:00〜16:30/月曜休、不定休あり)
- サンスーシィ(北中城村荻道150-3/tel.098-935-1012 /11:00〜20:00/不定休)
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文:鵜川みゆき 写真コメント:串田明緖 編集:ことりっぷ編集部