ログイン / 会員登録するアカウントを選択

【特集|旅とカメラと】尾道・しまなみ海道 ゆる猫さんぽ

186
【特集|旅とカメラと】尾道・しまなみ海道 ゆる猫さんぽ
旅先で路地をめぐると、たまに出会う猫。気まぐれに、でも悠然とさんぽしている姿は、少し旅人と重なるような。建物の影から、塀の上からこちらを伺う瞳に、思わずシャッターを切ってしまう。そして、道行く猫の後ろ姿を静かに追っていくと、思わぬ風景に出会うことも。その瞬間、振り向いた猫のどうだと言わんばかりの得意げな表情は、旅にまた彩りを添えてくれます。そんな旅を求めて、第二回目の今回は、写真家・佐藤かな子さんと、かわいい猫たちを探して尾道・しまなみ海道を訪れました。

旅のおともは、EOS Kiss M

旅のおともは、EOS Kiss M
EOS Kiss Mは、EOS Kissシリーズで初のミラーレス一眼カメラ。本格的な撮影性能をもちながらも、小型で軽く携帯性にもとっても優れていて旅カメラにぴったりです。今回の尾道・しまなみでは、携帯性を生かして軽やかに町猫を追いかけてみました。

旅の始まりは尾道・千光寺から、猫を探して坂道をゆく

旅の始まりは尾道・千光寺から、猫を探して坂道をゆく [PHOTO POINT]尾道らしい写真といえば、千光寺の上から港町を見下ろす撮り方が有名。でも、坂の途中のお宿の窓を通した景色は、自分だけのフレームを探せたようで一層素敵に見えました。
尾道は、坂の町。ゆるさんぽは、尾道駅から見て北側、山の上にあるお寺、千光寺から始めます。標高144.2mをロープウェイで一気に上がってみると、しまなみ海道の広島側の始点となる、尾道の風景が広がりました。坂の上には生活用の細道が網目のようにめぐらされていて、そのなかには人間のほかたくさんの猫たちが暮らしています。

とりわけ、猫遭遇率の高い“猫の細道”を歩くと、その名の通り細い路地に猫のオブジェがいっぱい。あれ、よく見ると、本当の猫がいましたよ。
[PHOTO POINT]見上げたり、覗いたり、振り返ったり。曲がりくねった路地で猫たちを探すのは、まるで宝探し。カメラの高さを上げ下げするだけでも、新鮮な目線になれるから不思議です。
歩いている猫、座っている猫、寝ている猫。尾道の暮らしに息づいている猫たちは人間と仲良し。気まぐれな猫たちは、自分からなついてくることはあまりありませんが、じっと見ていると、ふと見つめ返してくれたりもします。

時にはフォトジェニックなポーズをしてくれたりして。そんな瞬間がたまらなく愛しく感じます。暮らしに溶け込んだ猫の様子を切り取った1枚は、大切な旅の記憶となりそうです。
[PHOTO POINT]お隣さんの立ち話が気になっていたのは「猫グッズの店 Le Chat」の“そら”。画面中央に視線が通るバランスで、じーっと聞き耳立てる様子を隠し撮り。

とっておきの猫みやげを自分でつくる楽しみ

とっておきの猫みやげを自分でつくる楽しみ [PHOTO POINT]壁一面の棚に詰まった“活字”や、小さな引き出しから選び出す色とりどりのカード。大人のおもちゃ箱のようなアトリエで、一文字に心を込める大切さを思い出します。
猫好きにたまらない、猫グッズ。坂道を降りた場所にある「活版カムパネルラ」で、オリジナルの活版印刷に挑戦してみてはいかがでしょう。活版印刷とは、活字を組み合わせてつくった版で紙に圧をかけインクを転写する印刷方法。でこぼことした手触りが温かみを感じさせます。カムパネルラといえば、宮沢賢治の童話『銀河鉄道の夜』の登場人物。そういえば、主人公ジョバンニは活版所でアルバイトしていましたね。
[PHOTO POINT]猫たちの日常にお邪魔するならば、彼らの目線で。遠くで寝てたり、真横に来たり、一瞬の出会いも逃したくないから、この街ではズームレンズがおすすめかもしれません。
ぐるぐると行ったりきたりした坂道とも、そろそろお別れ。カメラには、細い路地で出会った猫たちの表情がたくさん収まっています。尾道で出会った猫たちは、近すぎず、遠すぎず、ほどよい距離で撮影をさせてくれました。この黒猫は、このあと坂の上のなじみのお家にご挨拶。お家の方も慣れたふうに声をかけていました。尾道らしいまちのワンシーンは、足をつかって歩き回るときっと遭遇できることでしょう。
[PHOTO POINT]陽だまりの路を広く写したら、クロネコの黒が引き締まるかしら。こちらを振り向いて、猫らしいシルエットになったところでパチリ。

昼も夜もノスタルジックな港町、尾道の魅力を切り取って

昼も夜もノスタルジックな港町、尾道の魅力を切り取って [PHOTO POINT]曇り日の青みがかった光。この地本来の色みを写すには「ホワイトバランス:太陽光」が基本です。色強調だって簡単です。明るめに撮れば、ふんわり浮かぶ港町に。
尾道は、港町でもあります。尾道と向島に挟まれた尾道水道は、朝も夕も生活の道路のごとく船が行ったり来たり。情緒ある水辺の風景は、尾道にいる人だけが遭遇できる比類なき美しさ。そのシーンは尾道出身の大林宣彦監督の作品をはじめ、多くの映画に登場しているのもうなづけます。
[PHOTO POINT]日没後の光に染まる〝マジックアワー〟の町並みを見たくて、高台まで駆け上がったけれど、カメラが軽くてよかった.....! 深呼吸して、しっとりした夕景は少し暗めに設定(三脚がなくても綺麗に撮れて、ありがとう)。

翌朝、尾道からしまなみ海道へ、海を渡る

翌朝、尾道からしまなみ海道へ、海を渡る [PHOTO POINT]大きな建造物は、全てを写すと説明的になりがち。一部を切り取ったり、たとえば〝自転車〟をキーワードに歩くと、デザインの面白さや標識の可愛らしさに気付きました。
夜が明けて朝を迎え、船に乗って出かけてみることにしました。車とともに橋を渡り、生口島の瀬戸田からみかん色の橋でつながった高根島へ。楽園という名の古民家カフェ「高根パラディーゾ」を目指します。道中、しまなみ海道のサイクリングロードを走るサイクリストの清清しいこと。広島県尾道市と愛媛県今治市をつなぐ約70kmのサイクリングロードは、アメリカのテレビ局CNNが選んだ「世界7大サイクリングロード」のひとつに選ばれています。瀬戸内の島々を駆け抜けるサイクリストの背中に爽やかな風を感じて、パシャリ。

みかん島の古民家をリノベーションした楽園カフェへ

みかん島の古民家をリノベーションした楽園カフェへ [PHOTO POINT]見送ってくださったお二人の笑顔がとっても素敵で、ご挨拶しながら最後に思わずパチリ。島のレモンクリームパスタも絶品です。
高根みかんで有名な高根島。島に1軒しかないカフェを目指して細道を入っていくと楽園的古民家の看板がお出迎え。中に入ると「高根パラディーゾ」の大泰司幸嗣・聡美さんのご夫妻がにっこりとあいさつをしてくれました。
古民家をリノベーションしたカフェは、室内の随所に花やアートが飾られて和やかなムード。名物の島のいのししをソーセージにした“しまししソーセージ”は滋味深い味わい。島の柑橘を食べて大きくなっているだけに、肉質も柔らかくてクセがないのだとか。
[PHOTO POINT]ふわふわ、キラリ、マクロレンズで覗いた小さな世界。魔法のライトも付いているから、触れそうなほど近づいても大丈夫。お食事だって更に美味しそうに撮れてしまう。
オーナーの大泰司幸嗣さんは、島の向かいにある瀬戸田出身。長く東京でCDジャケットや写真集などのデザイナーをしたあとにUターン。自然豊かな環境でお気に入りの音楽と食事で、居心地のいい空間を作り上げました。その心地よさといったら、思わず縁側で陽だまりの猫のようになってしまいそうです。
[PHOTO POINT]たとえば望遠レンズは遠くのものを撮るだけではなくて、背景を整理したり、ふんわりぼかしやすいレンズでもあリます。プリンの味を選ぶように、レンズ選びは楽しいもの。
旅のおともは、EOS kiss M。猫を見つけたらさっと構えてシャッターを押せる軽やかさ。被写体に見つけた猫と仲良くなるためには、手持ちのレンズと相談を。そうやって徐々に距離を詰めていくと、とっておきの猫ショットが撮れるはずです。
[PHOTO POINT]光に透けるグリーン越しに見えたのは、キラキラで素敵な猫の国でした。時間はゆっくりと流れていて、どの猫たちも美しい。潮の香り、揺れるしっぽ..。“いつでもどうぞ”と言ってもらえた気がしました。
猫を探した「尾道・しまなみ海道 ゆる猫さんぽ」。尾道ではたくさんの町猫の表情に出会うことができました。もし、瀬戸内エリアに旅する機会があったなら、猫の視点でぶらりぶらりと土地を歩いてみてはいかがでしょう。いつもとは異なる”まちの息遣い”を感じられますよ。

この続きは、動画にカメラを託して、瀬戸内の島猫探しの冒険へ。
ぜひ、ご覧くださいね。

  1. 高根パラディーゾ(尾道市瀬戸田町高根415-8 tel.090-8993-1424 11:30~17:00/月・金曜休 祝祭日の場合は営業)
  2. 活版カムパネルラ( 広島県尾道市東土堂町11-2 tel. 0848-51-4020/10:00〜18:00/無休)
  3. ねこグッズのお店 Le chat(広島県尾道市東土堂町15-21/tel.0848-25-2201/10:00〜17:00/水曜休)
  4. 猫の細道(広島県尾道市東土堂町19-26)
  5. 千光寺公園(尾道市西土堂町19-1)

<旅人の横顔>

写真家・佐藤かな子(さとうかなこ)さん
街中でのスナップ撮影や水中撮影を行い、国内外で個展を開催している。写真教室・撮影イベントでの講師や、雑誌・書籍への作品掲載や執筆も。キヤノンEOS学園(東京校)講師も務めています。

<旅人の横顔>

瀬戸内の猫にもっと出会う! 続きは島猫動画で♪

旅作家・小林希さんが、EOS Kiss Mとともに瀬戸内海に浮かぶ佐柳島と真鍋島を訪れます。大好きな島猫と出会い、女性の視点で猫ショットを撮りながら島をめぐる猫好きの旅心をくすぐるビデオエッセイです。ぜひ、ご覧くださいね。

キヤノン EOS学園オンライン

キヤノン EOS学園オンライン

初めてレンズ交換式カメラを購入した初心者の方から、さらに撮影テクニックを磨きたい方まで、写真を学びたい多くの方々に向けた多彩な講座がある、キヤノンが運営する写真教室です。教室へ通わなくてもいつでも空いた時間に学べるオンライン講座も開設しています。とくに撮りたいジャンルやテーマによって選べるのは便利、ひとつの講座から気軽に受講できますよ。

https://oeg.canon.jp/

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

文:

「エリア/ジャンル」の関連投稿写真

AD