
佐渡の“おいしい”を小瓶にぎゅっと詰めて。保存食のセレクトショップ&カフェ「HOZON」
2019.06.07

路地裏にある小ぢんまりした店。棚には保存食がずらり
店のオーナーは武田さん。父親の出身地であり、自らも子供のころから親しんできた佐渡の魅力を発信するために、このお店をオープンしました。
佐渡にはきれいな空気のもとではぐくまれた、質のいい産物がたくさんあります。しかしそれぞれ生産量は少なく、一般的にはあまり知られていません。そんな佐渡の産物を、より多くの人に届けやすい保存食にしようと考えたのが、このお店の始まりでした。
かつては佐渡の旬の食材を使い、試行錯誤を重ねて作り上げた商品を、イベントのたびに佐渡から持参していました。そして2018年5月、ついに清澄白河に店をオープン。手作りのあたたかみが感じられる店で、こだわりの保存食を販売しています。
保存料は一切不使用、オリジナルの低糖ジャム
リピート率ナンバー1の「ゴボウトユズミソ」は、ゴボウとゆずの風味がしっかりと感じられる味噌味のジャム。
「ウメシナモン」は濃厚な梅のジャムに、シナモンやクローブなどのスパイスをたっぷり効かせた一品。
「ヤキイチゴジャム」は佐渡の「えちご姫」を焼いてからジャムにしてあり、香ばしく濃厚な風味が特徴です。
どれも未開封の状態で1年~1年半はもつとのこと。開封後は冷蔵庫で約1ヵ月間保存が可能です。
ボトルがかわいい! 暑い季節に重宝しそうなシロップ
店内の壁に沿って並ぶ琥珀色の美しい瓶は、オリジナルシロップです。これは佐渡の果物を、スパイスなどで風味付けして作っています。なんと水は一切加えず、果物を砂糖に漬けて果汁を出しているとのこと。炭酸やお湯で割ったり、紅茶に入れたりして楽しめます。
なかでも一番人気の「梅と生姜のシロップ」(1500円)は、佐渡の梅とともに、ショウガや鷹の爪を漬け込んだ商品。甘酸っぱくさっぱりとして、飲むと元気になれそうな味です。これがあれば、今年は夏バテ知らずで過ごせそう。
佐渡のほうじ茶を、スパイス入りミルクティーで
茶栽培の北限である佐渡の茶葉を使用。一番茶や二番茶、茎もすべて刈り取って焙煎するため、質がよく香り高いほうじ茶になります。
「さどばんちゃチャイ」は、インドで飲まれているチャイを佐渡の番茶で作ったスパイシーなお茶。お湯で煮出してミルクと合わせれば、やさしい味わいのチャイができます。
大容量の洋ナシのコンポートはちょっぴり大人の味
こだわりのセレクト瓶・缶もお見逃しなく

2階の保存食カフェでひと休み
「くだものけずり」には、ジャスミンの葉が入っていて、さわやかな香り。味は甘酸っぱくやさしく、素材そのものの風味が感じられます。夏にぴったりの一品です。
「くだものけずり豆花」は数量限定。豆花の上にのせる「くだものけずり」の種類は季節によって変わります。
「自家製いちごいちじくミルク」(550円)は、1階で販売している「いちごいちじくジャム」(90g・756円)にミルクを注いだもの。ほんのりやさしい甘さで、果肉ゴロゴロ、つぶつぶの食感も楽しいドリンクです。
買って、食べてと保存食を2度楽しめる「HOZON」。清澄白河のショップ&カフェめぐりの際に、ちょっと立ち寄ってみませんか。
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
文:菅沼佐和子 写真:永岡邦彦