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音や響きが本能を揺さぶる和太鼓の奥深い魅力とは。「鼓童」代表・船橋裕一郎さんインタビュー

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音や響きが本能を揺さぶる和太鼓の奥深い魅力とは。「鼓童」代表・船橋裕一郎さんインタビュー
お祭りのお囃子などで誰もが一度は耳にしたことがある和太鼓の音。正確に刻まれるリズムやお腹にズンとくる響きは、人間のなかにある原始的な部分を刺激します。

今回は佐渡を拠点に、国際的な活動を行なっている太鼓芸能集団 鼓童の代表を務める船橋裕一郎さんに、和太鼓という楽器の魅力、そしてエンターテインメントとしての和太鼓の面白さについてお話しいただきました。

プロフィール

船橋裕一郎(ふなばし ゆういちろう)/神奈川県出身。学生時代に和太鼓と出会い、1998年に鼓童の研修所に入所。2001年よりメンバーとして舞台に立ち、太鼓・鳴り物・唄などを担当するほか、近年は企画・演出も手掛ける。2016 年より鼓童の代表に就任。

衝撃的な音との出会いから太鼓の世界にのめりこむ

衝撃的な音との出会いから太鼓の世界にのめりこむ
僕と太鼓の出会いは大学一年生のとき。友人が「太鼓やらない?」と声をかけてくれて、気軽に練習に参加したのがきっかけす。太鼓の音に「これはすごい」と衝撃を受けて、自分もやってみたいという血沸き肉躍るようなエネルギーがみなぎってきたのを今でもよく覚えています。太鼓の世界にのめり込んでいくなかでプロの存在を知り、鼓童の門を叩きました。

鼓童は佐渡に日本の民俗伝能や工芸を学ぶ職人の学校をつくろうという活動がはじまりです。だんだんと太鼓の活動がメインになり、前身の佐渡の國鬼太鼓座(おんでこざ)をを経て1981(昭和56)年に「鼓童」としてベルリンでデビュー。以来、約50か国で6000を超える公演を行なっています。

心地よい太鼓の音や響きをシンプルに楽しんで

心地よい太鼓の音や響きをシンプルに楽しんで 2019年、浅草特別公演「粋」より。2013年から毎年浅草公会堂にて行っている連続公演は7回目を迎え、船橋裕一郎さんが演出を手掛けている
公演では宮太鼓、桶太鼓、締太鼓の3種類、大小合わせて約50台の太鼓を使います。笛や琴などの鳴り物も使いますが、あくまでもメインは太鼓です。大きい太鼓は低い音、小さい太鼓は高い音が出ますし、張ってある皮の種類によっても音色や響きも変わってきます。
太鼓は簡単に音が出せますが、突き詰めるといろいろな種類の音や響きを出せるのが面白いですね。男性と女性、若い人とベテラン、人によって出す音も違うんです。年齢も性別も違うみんなで音を出して、ひとつの音になったときは演奏する側もですが、聴いている方も気持ちよくなったり本能が揺さぶられたりすると思います。子どもから大人まで、また海外の方にも同じように楽しんでいただけるのが僕たちの強みです。
太鼓の音をシンプルに聴いていただきたいので、私は衣装とか照明などあまり余計なものを入れずに演出しています。シンプルな楽器なのでシンプルに楽しんでいただくのが一番だと思います。

幅広い鼓童の活動を通して太鼓の魅力を伝えたい

幅広い鼓童の活動を通して太鼓の魅力を伝えたい
いまやっている「鼓童ワン・アース・ツアー2019『道』」では、約40年間先輩方が鼓童で培ってきたものを抽出して、次世代へ渡すのがテーマです。シンプルに太鼓の音を楽しんでいただける鼓童の王道の公演なので、初めての方にも楽しんでいただきやすいと思います。

太鼓の魅力はやはり音と響きです。たぶん生で一番大きい音を出せて、逆に響きが多彩なため、マイクを通してスピーカーに乗せるのが難しい楽器です。生の音は気持ちがいいので、ぜひ会場で太鼓の音を体感してみてください。

鼓童 ワン・アース・ツアー 2019「道」全国ツアー

船橋裕一郎が演出を手掛ける鼓童の伝統的な舞台ツアー。5月に全国巡演をスタートし、9 ~12月にかけては、関東、中部、関西、四国、九州、佐渡、関東甲信越、東京にて開催。
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インタビューのさらに詳しい内容は2019年9月6日発売の「ことりっぷマガジン2019秋号」で読むことができます。ぜひ本誌を手に取ってチェックしてみてくださいね。
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ことりっぷマガジンVol.22

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特集「おいしい旅」
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※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

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