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雄大な景色に出会える和歌山・本宮町へ。この地で育まれた食を中心に熊野の魅力を伝える「くまのこ食堂」

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雄大な景色に出会える和歌山・本宮町へ。この地で育まれた食を中心に熊野の魅力を伝える「くまのこ食堂」
熊野三山の中心で2000年以上もの歴史を持つ熊野本宮大社があり、国内外から多くの参詣者が訪れる和歌山県南部の本宮町。熊野本宮大社のほど近くにある「くまのこ食堂」では、米や旬の野菜、平飼い鶏の卵、ジビエなど、地元産の食材が味わえます。山あいの自然豊かな地で育まれた味覚を楽しむだけでなく、熊野各地から集めたひと味ちがうお土産物などもそろい、旅にまつわる情報が飛び交うことも。旅行者や地域の人が集うアットホームな空間で、奥深い熊野の魅力に触れてみませんか。

地元の人の協力を得てオープンした食堂

地元の人の協力を得てオープンした食堂 熊野本宮大社から国道168号を南へ。熊野で神の使いとして信仰されている八咫烏(やたがらす)をモチーフにしたロゴが目印
熊野本宮大社から徒歩6分ほどの場所で2018年にオープンした「くまのこ食堂」。店を立ち上げた代表の森岡さんたちは、学生時代にゼミのプロジェクトで度々この町を訪れる中で、地域の人の町づくりに対する姿勢に感銘を受け、大学卒業後に本宮町へ移住。若い世代が「地方で働く」という選択肢が持てるよう仕事を生み出す取り組みの一つとして「くまのこ食堂」を開きました。

「町の方々を見ていると、本業の傍ら休みの日は家の畑仕事や地域のお祭りと、忙しそうなのに全部楽しみながら取り組んでいて、町づくりにも積極的に関わっている。そういう生き方がかっこいいなと思いました」と、立ち上げメンバーの1人でくまのこ食堂の店長でもある川端さんが移住に際しての想いを語ってくれました。
縁側のある座敷にはゆったりとした時間が流れ、つい長居したくなる
ほど良い距離感で協力してくれる地元の人との関係もこの地で起業した理由の一つという川端さん。店を開くための場所も地元の人の紹介で空き家になっていた一軒家を借り受けることができたそう。住居として使われていた元の造りをほぼ変えず活かした空間は、親戚の家を訪ねたようなどこか懐かしい雰囲気です。

“熊野の恵み”をコンセプトに地元の食を提供

地元の猟師さんから直接仕入れる鹿や猪、のびのびとした環境で飼育される鶏の卵、米や野菜、熊野牛など、メニューに使う食材も町の生産者との繋がりを経て仕入れるものばかり。ジビエを使ったハンバーグとメンチカツは、それぞれ肉の配合を変えるなど、生産者から届く食材を活かすべく一つひとつこだわったメニューがそろいます。
「紀州うめどりのからあげ定食~めはりタルタルソースがけ~」(1485円)。夜はソフトドリンクとアイスが付く(2585円)
食材だけでなく食文化も取り入れたいと考案したメニューが「紀州うめどりのからあげ定食~めはりタルタルソースがけ~」。熊野地方の郷土料理「めはりずし」に使われる高菜の塩漬け「めはり漬け」を刻んで加えたオリジナルのタルタルソースを香ばしい唐揚げに添えた一品です。
(左)梅酢チーズケーキ440円、(右上)なっ茶ブランマンジェ440円、(右下)水は、高野山と熊野本宮を結ぶ熊野古道小辺路の道中にあたる果無山脈(はてなしさんみゃく)の麓から毎朝汲んでいる天然水
本宮町のお茶農家が昔ながらの製法で作る無農薬栽培の番茶「なっ茶」を使った「なっ茶ブランマンジェ」、梅干を漬ける際に出る梅酢を活かした「梅酢チーズケーキ」など、東京で経験を積み和歌山にUターンしたパティシエによるスイーツもぜひ。一緒にいただきたいドリンクも紀州備長炭で焙煎したコーヒーや熊野古道が残る三重県南部・御浜町産のアッサムティーなどがそろいます。食後のデザートやカフェタイムにいかがですか。

和歌山の地酒や田辺のブルワリーによるクラフトビールもあり、夜はお酒と楽しめる一品料理も用意。近くに夜まで開いている店が少ないこともあり、地元の人から旅行者までさまざまな人が集い賑わうそうですよ。

ていねいにセレクトした熊野各地の加工品も

ていねいにセレクトした熊野各地の加工品も 左から、「なっ茶(約5杯分)」(500円~)、古座川町産「香り米(150g)」(1080円)、手火山製法のかつお節が入ったビンに醤油などを注ぎ気軽に使える「私んだしっ」(972円)、朝摘みのバラを使う「Dew Rose JAM(100g)」(2700円)
「熊野の魅力を伝えたい」という想いから、熊野地方で生産されている加工品を販売する一角も。川端さんたちがこの場所での繋がりの中で出会い、生産者の想いに共感したものが並び、おみやげにおすすめです。

古くから熊野古道を経て多くの人が訪れた聖地としての歴史や、雄大な景色に出会える本宮町。この地の魅力を一歩踏み込んで知ることができる憩いの場へ、ぜひ訪れてみてください。

くまのこ食堂(クマノコショクドウ)

和歌山県 田辺市本宮町本宮452-1 MAP

0735-30-0878

11:00~21:00(L.O.20:00)

火曜

くまのこ食堂

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

文:

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