
令和ゆかりの地として注目を集める福岡・太宰府へ。歴史ある和菓子店からおしゃれなカフェや雑貨店も♪
2019.12.29

福岡県の南西部にある太宰府市。新元号「令和」の典拠が約1300年前に太宰府で行なわれた「梅花の宴」を記した『万葉集』の序文にあることから、ゆかりの地として注目を集めています。菅原道真を祀る学問の神様として知られる太宰府天満宮をはじめ、参道にはみやげ店や飲食店が立ち並び、周辺には隠れ家的な雑貨店やカフェも点在しています。散策の途中に訪れたいスポットをご紹介します。
歴史ある和菓子店「梅園」

参道にある和菓子店「梅園」。昭和23年に創業以来、和菓子をひとつひとつ手作業で作り続ける老舗です。創業当時は旅館街だった参道にあるこの店は、多くの文化人や茶人たちに愛されてきました。菅原道真が詠んだ歌や太宰府天満宮の神事にちなんだ銘菓がそろっています。

なかでも代表銘菓は「宝満山」や「うその餅」。やさしい黄色をした「宝満山」は、卵のコクと甘みが口の中に広がり、上品な食感を楽しめます。天神様のご神鳥とされる鷽の博多人形入りの「うその餅」は、青じそ風味の求肥に若草色のそぼろをまとったユニークな銘菓です。そのほか、麩にこしあんを挟んだ「梅守」や季節ごとに登場する干菓子など、多彩な和菓子がそろっています。
梅園(バイエン)
092-922-4058
9:00~17:30
毎月第1月曜日(祝日の場合は翌平日、年末年始は1月8日のみ休み)

アンティーク雑貨がそろう「ZAKKA COZA -par ici-」

参道から延びる脇道を西へ歩いて5分ほどの場所にあるのが、もともとアンテイーク雑貨が好きだったというオーナーが営む雑貨店「ZAKKA COZA -par ici-」。小さな店内に雑貨や家具、服飾など幅広いアイテムが所狭しと置かれています。

オーナーが「シンプルでかっこいいもの」をテーマにセレクトした商品は、どれも生活になじみやすく、使い勝手のいいものばかり。国内やオーストラリアの蚤の市で仕入れたガラスやインテリア小物などが、手頃な価格で購入することができます。
ZAKKA COZA -par ici-(ザッカコザパーリッシー)
092-924-0648
11:00~17:00
不定休(年末年始は12月31日、1月1日休み)

フォトジェニックなスイーツが人気のカフェ「coba cafe」

参道の脇道を東へ進むとすぐに現れるのが「coba cafe」。地元の野菜や旬の果物を使い、自家製にこだわった料理を提供するお店です。ランチタイムには、定番のサラダプレートやチキンプレートなどメインが変わる4種のプレートランチやカレー。14:30以降は、その時期の旬でおいしい果物を使った手作りデザートがオーダーできます。

1月末から2月まで提供予定なのが、ヒメリンゴを使ったアップルパイ。甘いキャラメルと甘酸っぱいリンゴの生ソースが絶妙にマッチする一品です。くり抜いたリンゴを丸ごと使った焼きりんごも人気。酸味の強いりんご「紅玉」の中に自家製生キャラメルソースと、ナッツを閉じ込め、表面をキャラメリゼ。さらに冷たいバニラアイスで蓋をしたあったか冷たいスイーツです。見た目もかわいらしく、フォトジェニックなスイーツが人気を集めています。
coba cafe(コバカフェ)
092-928-2211
11:00~18:00
不定休(年末年始は12月31日休み)

福岡を代表する太宰府天満宮や令和ゆかりの神社などの注目スポットが点在する太宰府市。かつて旅館街として栄えた歴史ある参道を中心に、魅力的な観光スポットがたくさんあります。ぜひさんぽしてみてくださいね。
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文:上川奈穂美