
京の冬のご馳走「蒸し寿司」が味わえる老舗の名店へ
2020.02.07

京都発祥ともいわれる冬のご馳走のひとつに「蒸し寿司」があります。せいろで蒸したバラ寿司で、温い(ぬくい)という関西の言葉から別名「ぬく寿司」とも呼ばれます。具の定番は錦糸玉子と穴子、そのほかイカやきくらげなどはお店によりさまざま。温めてよりおいしくなるよう、酢や調味料の配合もひと工夫されています。京都の街なかにある、冬限定の味が楽しめる老舗のすし店を3軒紹介します。
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隠れ穴子がたっぷり♪小さいサイズもある冬の味「千登利亭」

京都にある禅宗で最も古いといわれる建仁寺にほど近く、東に祇園、南西に宮川町と花街に囲まれた場所にある「千登利亭」。1899(明治32)年創業後、暖簾を守り現在4代目と家族で営むアットホームな雰囲気のお店です。
桜の花見の頃まで提供される蒸し寿司は、食欲をそそる香りもごちそう。錦糸玉子の下に1本弱の穴子を惜しげもなくたっぷり入れた、ふわふわのお寿司。やさしい甘みと旨味を楽しみましょう。
桜の花見の頃まで提供される蒸し寿司は、食欲をそそる香りもごちそう。錦糸玉子の下に1本弱の穴子を惜しげもなくたっぷり入れた、ふわふわのお寿司。やさしい甘みと旨味を楽しみましょう。
千登利亭(ちどりてい)
075-561-1907
11:00~19:00
木曜

店頭の湯気に誘われて…地元で愛される名店「寿司 乙羽」

肌寒さを感じ始める季節、新京極通に面した店先で蒸籠から温かな湯気が上がれば、蒸し寿司が味わえる合図。店内はもちろん持ち帰りでも楽しめます。
香ばしく焼き上げた穴子、鱧そぼろ、甘く炊いたシイタケやかんぴょうなど具だくさんの寿司飯に、錦糸玉子を敷いた蒸し寿司は、冬の名物として地元の人たちに親しまれてきた一品。蓋を開ければ一面の錦糸玉子、焼き穴子が登場するワクワク感に心も身体もほっこり温まります。
香ばしく焼き上げた穴子、鱧そぼろ、甘く炊いたシイタケやかんぴょうなど具だくさんの寿司飯に、錦糸玉子を敷いた蒸し寿司は、冬の名物として地元の人たちに親しまれてきた一品。蓋を開ければ一面の錦糸玉子、焼き穴子が登場するワクワク感に心も身体もほっこり温まります。
ふんわり甘めの寿司飯に彩り豊かな具材「ひさご寿し」

繁華街の河原町通り沿いにあり、持ち帰りでも人気の寿司店。ガラス越しに板場が見え、寿司職人の鮮やかな技を見ることができるのも楽しみです。
現在3代目が暖簾を守る店は、甘めの寿司飯に華やかな具をあしらう名代ちらし寿司がリピーターのお目当て。冬になるとそのオーダーが蒸し寿司に替わります。注文が入ってから蒸されるので、待ち時間は十数分かかりますが、店でタレを付けて焼き上げた穴子など手の込んだ味は、毎冬訪れたくなります。
現在3代目が暖簾を守る店は、甘めの寿司飯に華やかな具をあしらう名代ちらし寿司がリピーターのお目当て。冬になるとそのオーダーが蒸し寿司に替わります。注文が入ってから蒸されるので、待ち時間は十数分かかりますが、店でタレを付けて焼き上げた穴子など手の込んだ味は、毎冬訪れたくなります。
ひさご寿し(ひさごずし)
075-221-5409
10:00~20:30(テイクアウトは9:30~)
水曜

「ことりっぷマガジン冬号 Vol.23」では、新年に行きたい「あたらしい京都」を大特集しています。寒い冬だからこそ味わいたい「京都のあったかごはん」など、旬の情報が満載。
春や秋のような華やかさはないけれど、冬の凛とした空気に包まれる京都で、いつもと違う京都の魅力にふれる旅はいかがですか。
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【ことりっぷマガジン Vol.23】
特集「あたらしい京都」
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※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
文:写真:Union Synapse