
清里の自然の中に、個性豊かなスポットが点在。メルヘンな世界に出会える「萌木の村」
2020.04.03

山梨県の北西部、八ヶ岳の南麓に広がる清里高原。牧歌的な雰囲気が漂うリゾート地で、土地の恵みを生かした観光施設も充実しています。豊かな自然が彩る敷地内にさまざまな魅力を集めた「萌木の村」もそのひとつです。
清里の自然になじむヨーロッパの田舎町のような「萌木の村」の風景

JR清里駅から歩いて10分ほどの萌木の村。木立に囲まれた敷地の中に、23の店舗や施設が点在し、ヨーロッパ郊外ののどかな町を訪れたような気分に。広場を臨む高台には、メルヘンなムードを高めてくれるメリーゴーラウンドが待っています。

豊かな自然を生かした萌木の村では、季節ごとに違う景色に出会えるのも魅力です。ランドスケープデザイナーのポール・スミザーさんが手がけるナチュラル・ガーデンでは、新緑や紅葉、素朴で愛らしい山野草などが、さまざまな風景を描き出します。澄んだ空気や風の心地よさを感じながら鳥の声に耳を傾ければ、心安らぐひとときに。ゆっくりと散策するうちに、すがすがしい気持ちで満たされていきます。
多彩な音色と仕掛けの自動演奏楽器を集めた「オルゴール博物館 ホール・オブ・ホールズ」

村内には時間をかけて見学したい見どころも備えています。「オルゴール博物館 ホール・オブ・ホールズ」は、欧米で作られた約250台の自動演奏楽器を所蔵する博物館。1800年代製の古いものも含めて、現在でもすべて稼働できる状態の良さが特徴です。1日に数回コンサートが行なわれるので、繊細で豊かな音色をぜひ確かめてみて。美しさとあたたかみのある音色だけでなく、精巧な仕組みにも魅了されます。
オルゴール博物館 ホール・オブ・ホールズ(オルゴールハクブツカンホールオブホールズ)
0551-48-3535
10:00~17:00※入館は16:30まで
無休
入館料:1000円
地元産果物の風味をぎゅっと閉じ込めたスイーツが自慢の「ジィア・マリア」

清里がある北杜市に隣接する、南アルプス市産の果物を使ってお菓子やコンフィチュールを手作りする「ジィア・マリア」。素朴でやさしい味わいのお菓子が並ぶ中で目を引くのが、看板商品のパート・ド・フリュイです。地元で採れた桃やリンゴ、キウイなどのフルーツピューレを固めたゼリーで、あざやかな色と濃厚な味が魅力。いろいろな果物の味を次々に確かめたくなる、後を引くおいしさです。
自家製ケーキを味わい、ゆったりくつろげるティールーム「キャロル」

純良な素材を使ったケーキやクッキー、アイスクリームが魅力。添加物を使用せず丁寧な手作業を大切にして作っているので、素材の良さがしっかりと伝わります。クリームチーズの上に酸味の効いた生クリームと季節の果物をのせたオリジナルチーズケーキなど、経験とアイデアを生かしたケーキが常時8~9種類。パスタやキッシュ、カレーなどのランチもそろっています。
じっくり選びたいハンドメイド作品がそろう「てんつくりん」

自身もものづくりを行なうオーナーが、全国からセレクトしたハンドメイド作品がいっぱいの店。陶器やガラス製品、布や紙の小物など、作家の想いが詰まった幅広いアイテムがそろっています。暮らしに取り入れやすく、手の届く値段の品ばかりなので、あれもこれもと目移りしてしまいそう。作品と過ごす毎日を想像したり、作家について聞いたりもしながら、お気に入りを見つけてみて。
さまざまな個性が集まるスポット、いかがでしたか?
清里には心ときめく出会いが待っていますよ。
清里には心ときめく出会いが待っていますよ。

【ことりっぷマガジン Vol.24】
特集「外国みたいな場所へ」
京都の山奥に突如現れる、英国の片田舎のような場所、ヨーロッパを思いおこさせるガーデンやカフェのある清里など、異国の風景があるエリアを特集。非日常の景色に出会える春旅へ誘います。
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
文:豊野貴子、写真:藤原慶