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自然をモチーフにした、やさしく繊細な世界観に魅せられる「器のしごと」

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自然をモチーフにした、やさしく繊細な世界観に魅せられる「器のしごと」
信楽で作陶を行なう村上直子さんは、全国にファンを持つ人気作家。白を基調とした美しい作品が多くの人を魅了しています。村上さんの作品が一堂にそろうギャラリー「器のしごと」は、その世界観に浸ることができる魅力あふれる空間です。

日曜だけオープンする小さなギャラリー

日曜だけオープンする小さなギャラリー こぢんまりとした店内に、定番や新作などの作品がずらり。オンラインショップには出ていないアイテムもそろっている
ギャラリー「器のしごと」があるのは、信楽高原鐵道信楽駅から歩いて15分ほどの場所。国道沿いの建物は、白い扉と控えめな看板を見逃すと通り過ぎてしまいそうなほど、ひっそりとたたずんでいます。オープンするのは日曜日だけなので、ここをお目当てに訪れるときはスケジュールに気を付けてくださいね。

近年は信楽でも増えているという女性作家ですが、村上さんは20数年来、陶芸作家として活躍中。洗練されたデザインと素朴な風合いを兼ね備えた作品は、多くのメディアでも紹介され人気を集めています。
村上さんの作陶を手伝ううち、本業として取り組むことを決めたという白井さん
現在は、夫の白井隆仁さんと共同で制作を行なう村上さん。小鉢や箸置き、アクセサリーなどは白井さん、そのほかは村上さんが担当と分担しています。また、新作のアイデアを相談してイメージを膨らませるなど、二人のパートナーシップが創作活動に生かされています。

物語を紡ぐようにつながり調和する、新作と定番

物語を紡ぐようにつながり調和する、新作と定番 貝プレート(5280円)、ホオズキの箸置き(1980円)のほかは定番商品。浅くて広いティーカップ(3300円、ソーサーは別売り)は、紅茶だけでなくサラダやヨーグルトを入れても
村上さんの好きなアンティークを思わせるテイストや、白を基調とした落ち着いた配色で統一感のあるラインアップ。釉薬を使い分けて、白い器でも表情の違いを生み出しています。

花や鳥など身近な自然を題材とすることが多いという作品。2020年もそんな新作がお目見えしています。リムのデザインが印象的なのは、二枚貝の貝殻の模様をイメージした貝プレート。ホオズキの箸置きは中に実が閉じ込められていて、軽く振ると音がするという趣向も。陶器と磁器のタイプがあり、質感や音に違いがあるという点にも心をくすぐられます。
形や大きさがさまざまで、見比べたくて選びたくなる「おうちオブジェ」(1760円)
新作のペースが早く、数が多いというのも「器のしごと」の特徴。一年で半分くらいのアイテムが入れ替わっていくそうですが、その中で根強い人気を誇る定番のアイテムも。おうちオブジェは、町並みのように飾るのが楽しいといくつも集める人も多い作品。制作の年によって屋根の色が変わるので、変化を楽しめたり、買い求めたときの記念になったりと、愛着を感じながら長く親しんでいくことができそうです。

工房の見学や体験など新たな展開を企画中

工房の見学や体験など新たな展開を企画中 作品の魅力が引き立つシンプルな空間
2020年春、2ndショップのオープンを予定していた村上さんと白井さん。外出の自粛などが呼び掛けられる社会情勢を鑑みて、時期を定めず延期することになりました。新しいショップには窯を備えた工房を併設。作陶の様子を見学したり、一日体験教室で作陶ができたりという企画も考えているそうです。これまでと違う形で「器のしごと」の魅力にふれられる、新たな展開に期待が高まります。

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

文:

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