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重さわずか数グラム、刺繍糸だけでつくられる「OOO」のアクセサリー

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重さわずか数グラム、刺繍糸だけでつくられる「OOO」のアクセサリー
材料はほぼ刺繍糸のみ。まるで空気のように軽やかで繊細なアクセサリーがあるのをご存知でしょうか。クラフト雑貨が好きな人はもちろん、やさしいつけ心地で肩こりなどに悩む人からも注目のアクセサリーブランド「OOO(トリプル・オゥ)」です。糸が織り成すアクセサリーの世界にひかれ、群馬県桐生市の工房を訪ねてみました。

老舗の刺繍工房で生まれたアクセサリー

老舗の刺繍工房で生まれたアクセサリー 立体的な刺繍技術から生まれたアクセサリー。イアリング・ピアス各3850円~、ブローチ各4950円~
「OOO」の工房がある群馬県桐生市は、奈良時代から続く織物のまち。江戸時代には美しい絹織物の産地として栄え、織りだけでなく、染め、デザイン、撚糸、縫製、刺繍などファッションをとりまくさまざまな技術と産業が育まれ、今に受け継がれているそう。

「OOO」を手がけているのは1877(明治10)年創業の「笠盛」。もとは機屋(はたや)さんで、現在は世界的な有名メゾンからの信頼も厚い刺繍専門の工房として知られています。なかでも評判がよいのが刺繍糸による立体的なモチーフの制作。この技術を活用して生まれたのがオリジナルのアクセサリーブランド「OOO」です。

やさしくて繊細、表情豊かな糸が生み出す世界

やさしくて繊細、表情豊かな糸が生み出す世界 オリジナル糸を使う「オーバルネックレス・ロング/シルク&リネン」17600円(左)、スタッフが旅の思い出を9色のキュプラ糸で表現した「スフィア・プラス 60 旅する色」各3850円(右)
ひとくちに刺繍糸といってもその種類はさまざま。金属のようにキラキラと輝くラメ糸、鮮やかな発色のポリエステルやキュプラの糸、ひときわ肌あたりのやさしいシルクやリネンの糸など、「OOO」ではあらゆる種類の糸を駆使しているそう。

糸へのこだわりや思いも深く、たとえば桐生の糸屋さんと共同開発をして、素材そのものから“これまでなかったアクセサリー”をつくりだすことも多いのだとか。

オリジナルのシルク&リネン糸を使った商品は、まるで工芸品のような美しさ。手描きのスケッチからかたどった、ひとつひとつ微妙に形が異なるモチーフを連ねた「オーバル」シリーズなど、顔まわりをナチュラルにやさしく飾ってくれそうです。

ケアのしやすさなどうれしい長所も

ケアのしやすさなどうれしい長所も お手入れがより簡単なキュプラ素材の糸玉の間にラメ糸を挟んだ「スフィア・プラス80 (キュプラxラメ)」4950円(写真提供:笠盛)
「OOO」のアクセサリーならではの特徴は、その軽さにもあります。イアリングやピアスならわずか1グラムから、ネックレスでも数グラムからとまるでつけていないかのような感覚です。

留め具などにチタンや真ちゅうなどの金属パーツを使っていますが、ネックレスを中心にすべてが刺繍糸だけでつくられているものも。肩こりや金属アレルギーに悩む人からよろこばれることも多いそうですよ。

汚れてしまったときは手洗いができるなど、ケアが意外と簡単なのもうれしいですね。

最新鋭の刺繍ミシンとスタッフの手作業から生まれる

最新鋭の刺繍ミシンとスタッフの手作業から生まれる 特殊な布にミシンで刺繍を施していく(上)、後半はスタッフの手作業による工程がほとんど(下)
刺繍糸からどのようにして立体的なアクセサリーが生まれるのか、ちょっと不思議な気もしますよね。その秘密は、お湯で溶ける特殊な不織布にあるそうです。

工房内に並んでいるのは業務用の特殊な刺繍ミシン。まずこちらで不織布に立体的な刺繍を施し、その後に手作業でていねいに洗いをかけて布部分を除去すると基本のパーツが完成。乾燥させて、ひとつひとつスタッフが検品しながら手づくりでアクセサリーへと仕上げていきます。

お湯で溶ける布は湿度などの影響も受けやすいそうで、最新鋭のミシンとスタッフの職人技が不可欠なのだそうですよ。
デジタル技術を使ったデザインから最終加工までを行う工房

ファクトリーショップもオープン

現在までに200種類以上の商品が誕生している「OOO」のアクセサリー。公式オンラインショップを展開しているほか、その一部は全国の「中川政七商店」などの雑貨ショップやアクセサリーショップなどでも取り扱われています。

2020年10月初旬には、桐生らしいノコギリ屋根のレトロな工房の脇に新しいファクトリーショップがオープン予定。こちらでは現行商品のフルラインナップが実際に手にとって見られるそうで、織物のまち・桐生さんぽを兼ねて訪ねてみるのも楽しそうです。

OOO(トリプル・オゥ)

群馬県桐生市三吉町1-3-3MAP

0277-44-3358

毎月第3金曜、第1・3土曜の10:00~18:00(その他の日はインターネットで要予約)

要問合わせ

OOO

「ことりっぷマガジン秋号 Vol.26」では、桐生で出会うすてきな布ものを紹介しています。織物を中心に刺繍や縫製の分野などで、ファッションをとりまくあらたなものづくりが進む桐生。今回ご紹介した「OOO」以外にも話題の工房をご紹介しています。ぜひご覧ください。

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

文:

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