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北欧家具の会社が作った、新しい形の「湯治場」。[haluta hakuba/長野県北安曇郡] by ONESTORY

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北欧家具の会社が作った、新しい形の「湯治場」。[haluta hakuba/長野県北安曇郡]  by ONESTORY
「日本に眠る愉しみをもっと。」をコンセプトに47都道府県に潜む「ONE=1ヵ所」の 「ジャパン クリエイティヴ」を特集するメディア「ONESTORY」から長野県北安曇郡の「haluta hakuba」を紹介します。

ターゲットはスキー客ではない、新たな複合宿泊施設が誕生

ターゲットはスキー客ではない、新たな複合宿泊施設が誕生 リサイクル可能で環境に優しく、断熱性、耐火性、防音性、保温性に優れた建材を使用
冬はスキー客で賑わう長野県・白馬村に12月開業した「haluta hakuba」。運営するのは、北欧のヴィンテージ家具の輸入販売、サステナブル住宅の設計、受注生産制のオーガニックベーカリーなどを幅広く手がける「haluta」。ここは同社初となる複合宿泊施設で、「本来の自分に還る場所」をコンセプトに暮らしの「医・食・住」すべてを体験できる場所です。

かつて賑わった白銀の街を、再び人の集まる場に

かつて賑わった白銀の街を、再び人の集まる場に 見た目はなるべくシンプルに、年中快適に過ごせる「空気」をデザイン
「haluta hakuba」がある岩岳エリアは1980年代のスキーブーム当時は150軒ほどの宿泊施設が並んでいましたが、現在は高齢化や後継者・人手不足で過疎化が進む地域。しかし、2018年頃からは街並み活性化を推進するため、古民家などを活用した高級古民家リゾート施設やハム工場直売所などがオープンし、注目を集めるエリアでもあります。

もと民宿を活用し、halutaのコンテンツを凝縮させたホテルに

もと民宿を活用し、halutaのコンテンツを凝縮させたホテルに ロッジを思わせる建物。中が快適性とデザイン性を備えたhalutaワールドとは外観からは想像もつかない
「haluta hakuba」もその一つ、昔ながらのスキー客用民宿を借り受け、改築した施設です。2階建ての館内は、断熱と空調設計を主軸にしたhalutaのサステナブル住宅「haluta house」と同様の仕組みを採用。外には北欧ヴィンテージの照明を取り付け以前の民宿とは雰囲気が一変しました。1階には温浴施設「Toji-ba haluta」とダイニングスペースを設置。2階は全8室のホテル客室で、「rod(根)」「グレン(枝)」など植物の構造を意味するデンマーク語の名前がつけられています。使い捨てのアメニティは置かず、備品も必要最小限に抑え、人にも環境にも優しいホテルを目指しました。

石風呂ミスト浴でコンディションを整える、現代風の湯治場

石風呂ミスト浴でコンディションを整える、現代風の湯治場 入浴10分、クールダウン10分を3回繰り返し、体温が38度を超えることで、体の免疫力が高まるという
ちなみにこの「Toji-ba haluta」は、日本古来の温泉療法「湯治」を現代版にアップデートした石風呂ミスト浴を体験できる温浴施設。入浴とクールダウン、ミネラル水の飲水を繰り返し、基礎体温を引き上げ免疫力を高めながら細胞を活性化することで、不調の改善や日常のコンディション維持などさまざまな効果が期待できるのだとか。

住宅も手がけるhalutaだからできる快適空間

住宅も手がけるhalutaだからできる快適空間 住宅や店舗などの設計を行うhalutaのエッセンスがそこかしこに
「haluta house」とは、予防医療の観点から健康に過ごせるよう空気環境が設計された住宅で、天然資源でできたリサイクル可能なロックウール断熱材と熱交換器、除湿型放射冷暖房設備PSパネルを用い、白馬の冬でも室内では軽装のまま、エアコンを使わずに年中快適に過ごすことが可能です。

多すぎる情報、モノの中で、「ちょっと疲れたな」と思ったら

多すぎる情報、モノの中で、「ちょっと疲れたな」と思ったら デンマーク製のロックウール断熱材は天然資源である岩石からつくられる建材で、日本ではまだ一部でしか利用されていない
「haluta hakuba」が届けるメッセージは、「食べること、寝ること、ゆっくりと呼吸すること。なにかと頭で考えることが多くなったこの時代だからこそ、身体の感覚と声に、耳を澄ましてほしい」。

かつての日本人は木で作った家で暮らし、身の回りで採れたものを食べ、不調の時には湯治をするなど、自然に近く、また自分の体と心の声に素直に耳を傾けて生活をしていました。
halutaが北欧から大切に引き継いだヴィンテージ家具のほか、デザイン会社SyuRoが生活雑貨をディレクション
現代では、スイッチ一つで何でも叶い、いつでも欲しい情報やモノが手に入ります。しかしだからこそ、時に自分が本当に何を求めているかを見失い、重荷を背負って、心や体に辛さを感じることもあります。そんな時は、「haluta hakuba」で滞在し、シンプルな医・食・住を体感することで、「本当に必要なものは何なのか」を見つめることができるかも知れません。

ここは、自分で「リトリート」をしながら「リセット」できる家。白銀の冬、冷涼な夏、四季折々の景色も目当てに、定期的に訪れてみてはいかがでしょう。

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

文:

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