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春のアクセサリーにぴったり♪日本でたった一人の女性作家が作る「薩摩ボタン」とは?

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春のアクセサリーにぴったり♪日本でたった一人の女性作家が作る「薩摩ボタン」とは?
春風が心地よい、桜の季節ですね。お祝いごとなどでドレスアップする機会も多い時期になりました。そんな春のおしゃれに、繊細な絵柄がかわいらしい「薩摩ボタン」を取り入れてみませんか?

桜島の南側、鹿児島県垂水市にある薩摩ボタン作家・室田志保さんのアトリエ「絵付舎・薩摩志史(えつけしゃ・さつましし)」を訪れました。

きらきらの金彩が優美な伝統工芸

きらきらの金彩が優美な伝統工芸 アンティークの薩摩ボタン
「薩摩ボタン」とは、薩摩焼という焼きものから派生した陶器製のボタンのこと。
写真左のものは直径わずか3cmほどで、きらびやかな色彩と美しく繊細な絵柄が特徴です。
江戸時代の終わり頃、ジャポニスムブームで大流行した浮世絵と同じように、欧米の人々を魅了しました。
輸出用に作られていたため、今も日本ではなかなかお目にかかれないのだとか。

作り手は日本でたった一人の女性作家

作り手は日本でたった一人の女性作家 絵付けは全て手作業で行われる
薩摩焼窯元で文様を専門に描いていた室田さんは、12年前の独立を機に、薩摩ボタンの復活に取り組みました。
当初はボタンのベースとなる生地の発注先を探すのもひと苦労だったそうですが、今はボタンのほかにも、イヤリングや帯留めなどさまざまな商品があります。

コツコツと努力を重ね、今では日本でただ一人の女性薩摩ボタン作家として「ボタン大賞展」審査員特別賞(2009年)、かぎん文化財団賞(2012年)を受賞するなど、伝統の技を活かした作品づくりが高く評価されています。
左から「当たり矢(タイタック)」(各11000円)、ブリとカンパチをデザインしたカフスボタン(1組20000 円)
繊細な絵柄は顔料を何度も塗り重ねた後に金彩を施す盛金(もりきん)、生地の余白に点を描き絵柄を美しく見せる砂子(すなご)などの技法を用いています。
きらびやかな色彩は5 回の窯入れによって完成します。焼成と着彩を繰り返し、最後は金色の部分が輝くまで丁寧に磨きあげます。
本当に手が込んでいるんですね。
右上から時計回りに「月夜に茅うさぎ 丸型15mm」(9000円)、 「桜尽くし 丸型20mm」(12000 円)、 「盛洋唐草G緑 丸型20mm」(13000円)、 「波に千鳥 丸型20mm」(オーダーのため非売品)
時にはお客さんのリクエストに合わせ、現代的な感性で仕上げるのが室田さん流です。たとえば、波と千鳥の文様で縁起のいいボタンが欲しいというオーダーには、フチの部分に7匹の千鳥を並べ、ラッキーセブンを表しました。青波紋の横には8匹目の千鳥を描いています。
これは、さらに末広がりに良いことがありますように……という、2つの語呂合わせをデザインしているのだそう。
薩摩ボタンへの想いを伺ってみたところ、「かつて絵付けをしていたお茶道具や壺と違うのは、ボタンは加工次第では身につけられるアイテム。旅行に来た方はもちろん、地元の方も伝統工芸のアクセサリーを身につけて、鹿児島にはこういうのがあるのよ。と楽しみながら使ってもらえたら嬉しいですね」とのこと。
木のぬくもりを感じられるアトリエは、囲炉裏テーブルもありとても落ち着いた雰囲気。
ショーケースには、この季節ならではの美しいボタンがありました。

アートとしての薩摩ボタン

アートとしての薩摩ボタン 「桜青海波紋」32000円
淡いピンク色の桜がきれいな「桜青海波紋(さくらせいかいはもん)」は、日本の「春の庭」をイメージした薩摩ボタン。
縦に幾本か描かれた太めのラインは竹の垣根。垣根の横には満開の桜がいっぱいです。
左右にはきらきら輝く鹿児島の海をイメージして、プラチナと金で青海波の文様を組み合わせています。
「これからの10年も翔びます羊」(非売品)
「ボタンの中に、物語を加えるのがとても楽しい」と話す室田さんのノートには、牛の横に牛乳瓶を描いてみたり、忍者柄の裏面には手裏剣をあしらうなど、アンティークではお目に掛かれないようなアイディアスケッチがいくつも。
これまでになかった絵柄も含め、今の時代に合ったものを作ることも伝統のひとつだと思い、積極的に取り組んでいるそうです。

この夏は、アメリカ中のボタンコレクターが集まるボタンの祭典に出展し、絵つけのデモンストレーションも行う予定だとか。
どんな絵柄が人気を集めるのでしょうか?とても楽しみですね。
室田さんが絵付けをする薩摩ボタンは、鹿児島市内の雑貨店Nuffや仙巌園(せんがんえん)内のギャラリーショップ、磯工芸館などでも購入ができます。
Nuffでは、花柄と干支の組み合わせが選べるセミオーダーも可能だそう。
鹿児島に行ったときは、ぜひ足を運んでみてくださいね。

※ボタンの価格は全て税抜表示となります。

絵付ヶ舎・薩摩志史(エツケシャ・サツマシシ)

鹿児島県 垂水市田神3718 MAP

0994-32-7209

10:00~17:00

土曜、日曜、祝祭日


※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

文:

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