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北欧デザイン界の巨匠、フィン・ユールの世界に浸る。高山に建てられた「フィン・ユール邸」

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北欧デザイン界の巨匠、フィン・ユールの世界に浸る。高山に建てられた「フィン・ユール邸」
デンマークを代表する建築家であり家具デザイナーでもあるフィン・ユール。この世を去る1989年までに残した作品数は少ないものの、その芸術的な造形美は現在でも世界各国で評価されています。そんなフィン・ユール自身が設計した自邸が高山に再現されています。

フィン・ユールのデザインから北欧の生活様式を学ぶ

フィン・ユールのデザインから北欧の生活様式を学ぶ
北欧建築や家具を通じて、北欧のゆとりある生活文化を学びたいという人々で構成された、フィン・ユール アート・ミュージアムクラブ。その文化振興事業のひとつとして、2012年に建築されたのが「フィン・ユール邸」でした。

日本で唯一フィン・ユール家具のライセンス生産の許可を得ている企業である、家具メーカーのキタニも構成メンバーとして活動に参加。そのためフィン・ユール邸では、住宅の再現はもちろん、フィン・ユールが設計をした家具にふれることもできます。

北欧は冬の期間が長く、日照時間も短いため、必然的に家で過ごす時間が長くなります。そのため、“いかに自宅での時間を快適にするか”、をコンセプトに北欧家具は誕生したともいわれています。「居心地が良く飽きのこないデザイン性」「家の中にいても自然の温かみが感じられる」といった特徴を持つ北欧家具。暮らしを豊かにしてくれる普遍的なデザインとして、近年日本でも高い人気を誇ります。

高山の「フィン・ユール邸」ではガイド役スタッフの案内のもと、見学ツアーに参加が可能。北欧の文化や生活の話を交えながら、フィン・ユールがデザインした建物や家具の特徴と見どころをスタッフが解説してくれます(見学ツアーは事前予約制)。

壁の厚みを感じさせないよう、柱が斜めにカットされた扉

日本の伝統的建築に影響を受けたフィン・ユール邸

日本の伝統的建築に影響を受けたフィン・ユール邸 庭を望む大きな窓を備えたスペース
入館するとまず目に入るのが、ウェルカムスペース。寝室などの個人スペースとリビングダイニングなどの共用スペースをつなぐ部屋としての役割を持っています。

大きな窓からは庭の様子をうかがえるだけでなく、自然光が明るい空間をデザイン。フィン・ユール邸の特徴である、大きな開口部があちらこちらにあり、庭や周りの自然と調和した構成が再現されています。

フィン・ユールの手がけた建築やインテリアデザインは、自然光の活用や地面に近い床高など、日本の住宅に見られる伝統的な建築様式の影響を受けているともいわれています。そのようなことから、日本と近しい感覚を持ったフィン・ユールのデザインは、日本人にとって親しみやすく感じられるかもしれません。

ゲストルームには日本式の引き戸も

リビング全体が芸術作品のような美しさ

リビング全体が芸術作品のような美しさ 窓から陽光が注ぎ、部屋全体を明るく照らす
リビングにはフィン・ユールの名作家具が並びます。展示された家具の中には、フィン・ユールを代表する特徴的なデザインである「No.53」のイスも。彫刻のような滑らかな曲線と、どこから見ても美しいフォルムをじっくりと鑑賞してみましょう。
見学ツアーで直接インテリアにふれたり、イスやソファに座ったりすることも可能です。北欧デザインを全身で体感してください。

北欧家具やデザインが好きな人はもちろん、実際の住宅を再現しているのでマイホームの新築やリフォームの際に参考にしたくなる要素が充実。フィン・ユールの暮らし方を垣間見るこの場所で、名作家具を堪能してみるのはいかがでしょうか。

フィン・ユール邸(フィンユールテイ)

高山市松倉町2115MAP

0577-34-6395 (キタニ)

10:00~12:00、13:00~15:00(見学は10:00~と13:00~、要予約、一人につき協賛金3000円が必要)

不定休(HPの開館カレンダーを参照)、冬期休館あり

フィン・ユール邸

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今回ご紹介した内容は、2021年3月にアップデートした「ことりっぷ 飛騨高山・白川郷」に掲載中です。より実用的・よりかわいい・より便利な一冊に生まれ変わったことりっぷをぜひ手に取ってみて下さいね。
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※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

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