
1泊2日で河口湖&山中湖 湖畔をめぐって富士山ビューを探しに
2021.06.10

まずは富士山や河口湖を一望する天上山へ空中さんぽ

天上山は昔話「カチカチ山」の舞台となった場所といわれ、随所にタヌキとウサギのモチーフが飾られています。ウサギ付きのかわいらしいロープウェイで富士見台駅まで約3分。空中から美しい河口湖を眼下に眺めながら上っていきます。

広場にあるウサギのご神体を祀っている「うさぎ神社」のお参りも忘れずに。天上山の姉妹の神様に諸願成就を願い、かわらけ(土器)を投げる「かわらけ投げ」もおすすめです。「たぬき茶屋」の串団子をいただきながら、心ゆくまで絶景を楽しむのもいいですよ。
~河口湖~富士山パノラマロープウェイ(カワグチコフジサンパノラマロープウェイ)
0555-72-0363
9:30~16:00(土・日曜、祝日は~17:00、季節により変動あり)
無休(悪天候時により運休あり)
ロープウェイ往復900円

不思議なモコモコの建物は河口湖の「ほうとう」の名店

“雲の中”の店内は真っ白な洞窟のような雰囲気で、曲線を描く壁と天井は境目がわからないほど。座席の間は仕切りがなく、建物の形にあわせてテーブルもゆるやかなカーブを描いています。1点ずつ手作りした木製のテーブルとイスが置かれ、癒される空間です。

アツアツの鉄鍋にはかぼちゃやいんげん、大根など国産の野菜がたっぷり。海産物と自家製の味噌を溶かした秘伝のスープにとろとろのかぼちゃなどの甘みも加わって、まろやかでコクのあるスープです。コシがあって、もっちりと食べ応えのある自家製麺との相性もぴったり。心もおなかも満たされるほうとうです。
名物ほうとう不動 東恋路店(メイブツホウトウフドウヒガシコイジテン)
0555-72-8511
11:00〜20:00(麺がなくなり次第閉店・夕方以降要問い合わせ)
無休

パイとクロワッサンが評判の湖畔のカフェでまったり

人気メニューは毎日焼き上げるサクサクのパイ。洋酒を効かせた風味豊かなパイは定番が5種類あり、なかでも「バナナカスタードパイ」がおすすめです。熟したバナナを洋酒で煮て、3種のクリームとチョコレートを合わせています。バナナの甘みが引き出され、とろっとしたクリームとのハーモニーも絶妙で、くちどけなめらかなパイです。

カフェには雑貨のバイヤー時代の経験を生かした、バッグやハンドメイドアクセサリー、洋服、雑貨などオーナーがセレクトした商品も並びます。1点ものが見つかるかも。地元のビストロとコラボレーションした「ラムレーズンサンド」もおみやげにおすすめですよ。
gris(グリ)
080-1263-2122
11:00~16:30(10歳以下の子どもの入店は不可)
月・火曜

プレゼントにもぴったりなおみやげを探しに


「桔梗信玄餅」で有名な「桔梗屋」直営店「HanaCafe Kikyou」は、店内にも飾っているドライフラワーがおすすめです。フルーツパフェが人気の「葡萄屋kofu ハナテラスcafé」で販売している、山梨県産ぶどうを使った6種類の「レーズンサンド」も評判です。
富士大石 ハナテラス(フジオオイシハナテラス)
0555-72-9110
店舗により異なる
無休(富士桜工房は水曜休)

森に抱かれた癒しのリゾート「ふふ 河口湖」にステイ

6タイプ32室の部屋はすべて富士山を正面に望む、極上のスイートルーム。ゆったりしたリビングを中心にベッド、バルコニーが配置されています。部屋には富士山の溶岩石を敷いた半露天風呂もあり、天然温泉が楽しめます。

日が暮れるとテラスのファイヤーピットに火が入るので、食後にゆらぐ炎を眺めながらゆっくり過ごすのもおすすめです。朝は早起きして森の香りを深く吸い込んでみては。森と富士山に包まれたリゾートでのステイは、心や体がゆっくりほぐれていくのを感じられますよ。
ふふ 河口湖(フフカワグチコ)
0570-0117-22
IN15:00 OUT11:00
1泊2食付2名1室1名46750円~(消費税・サービス料込、入湯税別)

富士山の伏流水で満たされた透明感あふれる8つの湧水池

忍野八海には8つの湧水池があり、歩いてめぐることができます。忍野八海を代表する池はその向こうに富士山がそびえる「湧池」。雪解け水が長い年月をかけて湧き出した水面は驚くほどの透明度の高さで、魚がゆらゆらと泳ぐ姿も見られます。

忍野八海に含まれていませんが、茅葺き屋根の建物の後ろに富士山という、日本らしい美を感じられるのが「中池」です。そばには売店や食事処もあってにぎやか。よもぎの香りがふわっと口の中に広がる忍野八海の名物、草餅をいただきながら眺めましょう。

富士山の伏流水で作る豆富をおみやげに

二代目の店主が角屋の豆富に合う大豆を探し続け、出会ったのが佐賀県産の「フクユタカ」。いちばん人気の「寄せ豆腐」はフクユタカの大豆の甘みや風味をしっかり感じられ、なめらかで喉ごしがよい豆富です。

試食も魅力のひとつです。2021年5月現在は休止中ですが、お客さんに店のテーブルに座ってもらい、「食べてもらっておいしかったら」と5種類の味付き豆富と出来立ての寄せ豆富の試食を出していました。復活が待ち遠しいですね。
豆ふの駅 角屋豆富店(トウフノエキカドヤトウフテン)
0555-84-2127
9:00~17:30
水曜(8月は無休)

バラエティ豊かなランチ専門店で優雅なランチタイム

料理は単品で注文できますが、4タイプのセットメニューが人気です。前菜は8種類、メインは22種類、食後は4種類の中から好きな料理を選んで組み合わせます。いちばん人気のメインは「トマトスープパスタ」。器もおしゃれで、パスタの器は箸でも食べやすいように深鉢にしています。フレッシュさを絶妙に残したトマトスープは飲み干す人が多いそう。
山梨らしい一品ならブランドポークを使った「甲州富士桜ポークのプレート」。レモンのソースでさっぱりと仕上げています。どちらもAセットで味わえます。

Kitchen 燕(キッチンエン)
0555-25-7383
11:30~14:00
月曜、第2・4日曜(連休の場合は日曜営業)

山中湖畔にたたずむ大人のためのカフェでティータイム

看板メニューは「アップルパイ」。毎朝りんごをじっくり煮込み、ていねいに焼き上げます。アイスを添えたアップルパイは、酸味と甘みのバランスがよく、ジューシーなりんごのおいしさが口の中に広がります。さくっとした温かなりんごの食感もたまりません。
もう1つのスペシャリテは「パンプキンプティング」。生のかぼちゃとリキュールを効かせた生クリーム、地元の牛乳や卵で作るプティングで、かぼちゃの状態を見極めながら季節ごとに焼き方を変えているそうです。固めのプティングは、かぼちゃ感の残るしっとりした食感で濃厚な味わいです。カラメルと生クリームのソースがおいしさを引き立てます。

10歳以下の子どもの入店はお断りにしていますが、非日常の大人の空間を楽しんでもらいたいからだそうです。鳥がさえずり、緑の木々や草花に囲まれたカフェでおいしいケーキをいただきながら、ゆっくりくつろぎたいですね。
PAPER MOON(ペーパームーン)
0555-62-2041
11:00~18:00(10歳以下の子どもの入店は不可)
無休

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文:細江まゆみ 写真:加藤熊三