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個性あふれる景観を楽しみたい。京都の美しい庭園3選

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個性あふれる景観を楽しみたい。京都の美しい庭園3選
季節によって表情を変える美しい庭園。京都には、歴史に名を残す作庭家が手がけたものから、近年新たに生まれたものまでさまざまな庭園があります。今回は数々の庭園の中から3か所をご紹介。作庭の背景や作庭家の個性なども踏まえて見るとより深く楽しめそうです。

日本庭園の常識を覆した永遠のモダン「東福寺」

日本庭園の常識を覆した永遠のモダン「東福寺」 苔と敷石で門松模様を表現した北庭。手前で均等に配置された市松は、奥へいくにつれてまばらに
鎌倉時代に創建された禅寺「東福寺」。方丈を取り囲む本坊庭園は、1939(昭和14)年に誕生しました。手がけたのは作庭家、庭園研究家の重森三玲氏。大改修を行っていた寺からの「工事で出た廃材を無駄にしたくない」という禅の教えに基づいた要望を見事に叶えました。東西南北の4つの庭はそれぞれが異なる表現でつくられており、モダンアートにも通じる斬新な作風が存分に発揮されています。
鋭く天を突く立石が印象的な南庭。白砂を大海、石を仙人が住む島に見立てている

東福寺(トウフクジ)

京都市東山区本町15-778MAP

075-561-0087

9:00~16:00(11~12月上旬は8:30~、12月上旬~3月は15:30)

無休


近世と平成の世に生まれた庭「圓光寺」

近世と平成の世に生まれた庭「圓光寺」 青々とした景色が広がる「十牛之庭」。南側には洛北最古といわれる「栖龍池」が
徳川家康が開いた学問所にはじまり、現在も坐禅会などを行う臨済宗南禅寺派の寺院「圓光寺」。有名な「十牛之庭(じゅうぎゅうのにわ)」は、近世初期に造られた新緑や紅葉が美しい苔庭。悟りを開くまでの道程を、牛を追う牧童で表現した「十牛図」が題材となっており、庭の10の石を牛に見立てているのだそう。2013年に完成した「奔龍庭(ほんりゅうてい)」は、江戸時代中期の絵師・曽我蕭白の「雲龍図」に着想を得た枯山水庭園で、こちらも見ごたえがあります。
「十牛之庭」にたたずむ、愛らしい表情のお地蔵さん

圓光寺(エンコウジ)

京都市左京区一乗寺小谷町13MAP

075-781-8025

9:00~17:00

無休


自然の趣にあふれた開放的な空間「無鄰菴」

自然の趣にあふれた開放的な空間「無鄰菴」 国の名勝にも指定されている庭園
明治、大正時代の政治家・山縣有朋の元別荘である「無鄰菴」。庭園と母屋、洋館、茶室の3つの建物から構成されています。近代庭園の先駆けと名高い庭園は、造園への見識も高かったという山縣有朋の指示のもと、七代目小川治兵衛により作庭。東山を借景に、琵琶湖疏水から引き入れた水が三段の滝、せせらぎ、池へと姿を変えながら流れます。母屋から180度のパノラマビューの庭園を眺めながら、ドリンクと甘味を味わうのもおすすめですよ。
無鄰菴では、お茶やお香など日本文化にまつわるイベントも開催。予約不要のものもあるのでチェックしてみてくださいね。

木造の母屋は、座敷から庭を鑑賞することを目的に簡素な造りとなっている(©植彌加藤造園 撮影:相模友士郎)

無鄰菴(ムリンアン)

京都市左京区南禅寺草川町31MAP

075-771-3909

9:00~18:00(10~3月は~17:00) ※現在、1時間ごとの事前予約制

無休 ※12月29日~31日は休業


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今回ご紹介した内容は、2021年4月にアップデートした「ことりっぷ京都」に掲載中です。より実用的・よりかわいい・より便利な一冊に生まれ変わったことりっぷをぜひ手に取ってみて下さいね。
ことりっぷ 京都

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文:

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