
【6月16日は和菓子の日】しみじみ美味しい京都の和菓子のお店6選
2022.06.16

6月16日は「和菓子の日」。平安時代に当時の仁明天皇が疫病退散を願って6月16日にお菓子を神前に供えたのを由来とし、1979年に「全国和菓子協会」が制定した記念日です。今回は和菓子の日にちなんで、京都から6つのお店をご紹介。できたての上生菓子から素朴なおやつまで、シンプルだからこそ味わえる和菓子の魅力を堪能できるお店を集めました。
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老舗の味をカジュアルに楽しめる「茶寮 SENTAMA」

「千本今出川」バス停すぐ近く、誰もが知る老舗「千本玉壽軒」の2軒先にある「茶寮SENTAMA(さりょうせんたま)」。靴を脱いで上がる町家の2階にはお菓子の型や箱がインテリアアイテムとして飾られた畳の部屋があり、気軽にお菓子と楽しめます。

メニューは干菓子がつく季節ごとの上生菓子や、最中、夏場の「くず氷」や冬場の「葛湯餅」など。香ばしさやふわっとした素材の香りなど、できたてならではの味わいを楽しめます。合わせるお茶は、抹茶が辻利、煎茶やほうじ茶が一保堂のもの。老舗の和菓子とお茶を一緒に味わえるのも魅力のひとつです。茶寮限定のメニューにも注目です。
茶寮 SENTAMA(サリョウセンタマ)
075-461-5747
10:00~16:00
水曜
できたて最中の食感にうっとり♪「種嘉商店」

京都御所や二条城も近い通りにある「種嘉(たねか)商店」。1747年(昭和22年)に最中種(最中の皮)の卸として創業し、京都のお菓子屋さんと共に歩んできました。2020年に、もともとあった工場にショップとカフェが併設する形でオープン。皮ひとすじにおいしさを追求してきたお店ならではの味と食感を、存分に楽しめるようになりました。

メニューは「ふつうの最中」や、試行錯誤を重ねて生まれたナッツ入りの皮の「種実」、「あいす最中」など。餅米粉のみを使う伝統的な皮に注文を受けてから餡を詰め、できたてを提供してくれます。カフェでは番茶・コーヒー・紅茶との組み合わせも楽しめます。
作りたてのわらび餅をこだわりのお茶と♪「茶菓 えん寿」

映画のまち・太秦。「茶菓 えん寿(ちゃかえんじゅ)」は、ベーカリーやカフェ、商店が建ち並ぶ賑やかな「大映通り商店街」にあるお店です。老舗「老松」で約18年の修業を積んだ店主・泉さんが2017年にオープン。こだわりのお茶とお菓子でもてなしてくれます。

メニューは季節の生菓子やフルーツ大福、わらび餅(写真)など。わらび餅は、九州産の本わらび粉を使い、注文を受けてから作るため、ほんのり温かいのも魅力。お茶は種類も豊富で、ブレンドされていない“シングルオリジン”が多いのが特徴です。気軽な雰囲気の中、お茶やお菓子のエピソードを聞きながら、ゆったり味わうのもすてきです。
蘇った幻の甘味をおいしいコーヒーと♪「すはま屋」

京都御所の近くに2018年にオープンした「すはま屋」。名前の通り、大豆粉と水飴、砂糖のみで作る和菓子「洲濱(すはま)」をいただける小さなカフェです。実はここは「植村義次」という洲濱の名店だった場所。ご主人が高齢のため360年の歴史に幕を下ろした数年後、現在の店主・芳野綾子さんがレシピを直伝で受け継いで開いたのがこのお店です。

茶道家元教授の家に生まれた芳野さんが幼いころから大好物だったという「洲濱」。素朴ゆえにごまかしのきかないお菓子ですが、味は「植村義次」の常連さんのお墨付きです。店内では、2切れをコーヒー・紅茶・抹茶の中から好みのドリンクとセットで楽しめます。
すはま屋(スハマヤ)
075-744-0593
販売10:00~18:00、喫茶は12:00~(L.O.17:30)
日曜・祝日、水曜(喫茶のみ定休)
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文:高柳涼子