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2023.01.11
小田原の古民家カフェ「nico cafe」でほっとひと息~体にやさしいボリュームランチやクレープが人気~
小田原駅から歩いて7分ほど。駅前の喧騒から離れた静かな場所に、のんびりとくつろげるすてきな古民家カフェを見つけました。「nico cafe」は、建築デザイナーの和田義之さんとデザイナーの真帆さんご夫婦が営むお店。和とアートが溶け込んだ店内は、唯一無二の魅力がたっぷり!小田原レモンのクレープや優しく梅が香る唐揚げなど、手作りこだわったメニューを味わいながら、ゆるりとした時間を味わえます。

築100年の元建具屋さんをリノベしたカフェ

「歴史的風致形成建造物」にも認定された重厚な建物
小田原駅の東口を出て、歩くこと約7分。かつて小田原城の城下町だった、栄町の新玉新道沿いに「nico cafe」はあります。 お店がオープンしたのは、2010年のこと。店舗のデザインや設計を請け負う建築士の和田義之さんとデザイナーとして活躍する真帆さんご夫婦が、ランチも楽しめるカフェとして開業させました。

子育てをしながらデザイナーやカフェオーナーをこなす、パワフルな和田真帆さん
主にお店を切り盛りするのは、奥様の真帆さん。きめ細やかなデザインセンスでクオリティの高い空間をつくり上げています。「非日常から少し離れて、ゆるりとした時間を過ごしてもらえたら」と微笑む、真帆さん。

風にゆらゆらとはためくポップな暖簾

アートが溶け込むレトロな室内

建物は築100年の元建具屋さん。住居兼商家として作られた木造建築で、どことなく懐かしい雰囲気が漂います。この雰囲気をできるだけ活かそうと、大工さんと相談しながら、和田さんご夫婦自らの手で約4ヶ月をかけリノベーションしたのだとか。 味のある梁や柱は、当時のまま。木枠の引き戸、アンティークの照明、古いギターなどが、趣ある空間にしっとりと馴染んでいます。

幾何学模様の暖簾は、鯉のぼりを活かした真帆さんのハンドメイド
吸い寄せられるように奥へ進むと、古い漫画や書籍が並ぶスペースが。お気に入の本を見つけて、ここでのんびり、心の赴くままに過ごしてみたくなります。

ふたつとない出会いが待っている2Fフロア

元建具屋さんだけあって、美しい和の文様を堪能できる建具も見どころ
お時間がある方は、ぜひ2Fも行ってみて。古民家ならではのギシギシときしむ階段を上がると、おしゃれな雑貨が並ぶ和の空間が広がります。

くすっと笑えるキュートな雑貨もたくさん

甘酸っぱいがクセになる!小田原レモンのクレープ

「小田原レモンのクレープ」(660円)、「小田原梅サイダー」(600円)
スイーツの人気メニューは、小田原産のレモンを使った自家製ジャム、凍らせた純生クリーム、レモンスライスをのせた「小田原レモンのクレープ」です。 生地にもこだわり、国産小麦の全粒粉を100%使用。色はほんのり茶色っぽく、ややもっちり。素朴な全粒粉の風味が甘酸っぱいレモンの風味を引き立てます。 クレープに合わせるなら、小田原産の梅で仕込んだ自家製梅シロップ入りのサイダーがおすすめ。梅の甘酸っぱさ、炭酸のシュワシュワが心も体も優しく満たしてくれますよ。

黒糖を使っているためほんのり茶色の「黒糖黒光りチーズケーキ」(600円)
開業当初からある「黒糖黒光りチーズケーキ」も、人気のメニュー。南国の香りを閉じ込めた風味豊かな「純黒糖」が、おいしさの秘訣です。わざと高温で焦がした表面はさっくり香ばしく、中はしっとり濃厚な味わい。純黒糖の香りが余韻に残り、気付けば、もう一口、もう一口……。食べ進める手が止まりません。

ほんのり梅が香る♪さわやかな唐揚げを召し上がれ

「元祖サクサク梅酢唐揚げご飯」(1300円)は、唐揚げの他に玄米ご飯や季節のおかず、味噌汁も添えられ、ボリュームたっぷり
ランチタイムでぜひ食べてほしいのが、ごはんプレート。中でも、「元祖サクサク梅酢唐揚げご飯」は、男女問わず幅広い世代に人気です。 こだわりは、小田原名物の梅干しを漬け込むときの「梅酢」を唐揚げの下味に加えること。さわやかな酸味の唐揚げに「鰹節粉」をまぶすことで、鰹節のうま味もプラスしています。 日常のひと時を贅沢な気分にさせてくれる「nico cafe」。小田原散策の途中に立ち寄って、ほっと一息ついてみてくださいね。

nico cafe
ニコ カフェ
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安藤美紀
Writer
安藤美紀

湘南を拠点に全国を旅するフリーライター。執筆した記事は1000以上。温泉の資格も複数保持。
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