
京都の老舗で食べたいほっこり和菓子6選~文豪が愛した甘味から季節限定のぜんざいまで~
2023.01.19

和菓子から地元ならではのお菓子、和カフェまで、和スイーツを楽しめるスポットが数え切れないほどある京都。今回は京都市内各所から、素朴な和菓子や甘味を楽しめる老舗をまとめてご紹介します。観光スポットめぐりの合間にゆったり過ごせる甘味処から、お土産にもぴったりのお菓子が買えるお店まで。シーンに合わせてぜひ訪れてみてくださいね。
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【烏丸御池】築150年の京町家「大極殿本舗&甘味処栖園」

六角通と高倉通が交差する場所にある「大極殿本舗 六角店(だいごくでんほんぽろっかくみせ)」。創業は明治18年で、長崎で学んだ2代目が京都でいち早くカステラづくりを始めたお店です。店内には今も人気の「春庭良(カステーラ)」や和菓子が並びます。

お店の奥には甘味処「栖園(せいえん)」があり、坪庭を眺めながらゆったり過ごせます。くるみ餅・よもぎ餅・白餅を一緒に楽しめる「お多福ぜんざい」(写真)など、冬にうれしいぜんざいメニューがが充実。ほかにもなめらかでやわらかない寒天を月替わりの蜜でいただく「琥珀流し」など、ここだけの甘味を楽しめます。
大極殿本舗六角店 甘味処 栖園(ダイゴクデンホンポロッカクミセアマミドコロセイエン)
075-221-3311
9:30~18:00
水曜、ほか不定休あり(SNSで告知)
【北野白梅町】北野天満宮の門前にある「粟餅所・澤屋」

50種約1500本が咲き誇る梅の名所としても知れられる「北野天満宮」。その門前にあるのが「粟餅所・澤屋(あわもちどころ・さわや)」です。江戸幕府5代将軍・徳川綱吉の時代に商いを始めたのが始まり。330年以上に渡って粟餅ひと筋で親しまれているお店です。

粟餅は、こしあんで包んだものときな粉をまぶしたものの2種類。粟のプチプチした食感と歯切れのよさに、あんこのほどよい甘さときな粉の香ばしさがよく合います。店内飲食なら、注文から丸めて仕上がるまでの工程や、ふっくら食感を楽しめるのも魅力。北野天満宮では早咲きの梅が咲き始めているので、梅見と合わせて訪れるのもおすすめです。
【清水五条】竹久夢二が恋人と通った甘味処「かさぎ屋」

昔ながらの風情が残り、多くの観光客で賑わう二寧坂。その石段の脇にある「かさぎ屋」は、近くに住んでいた竹久夢二やその恋人・彦乃も愛した甘味処です。店内には夢二作の水墨画も。大正時代にタイムスリップしたような気分が味わえます。


店主が自ら選りすぐった材料を丁寧に仕上げ、変わらぬ味を守り続けるこちら。創業以来ほとんど変わっていないメニューはすべて手づくりです。甘味の要となる小豆は、最高級の丹波の大納言などを、昔ながらのかまどでゆっくり炊き上げる極上の味わい。おはぎやぜんざい、おしるこ、「亀山」などさまざまな形で堪能しましょう。
【祇園四条】冬限定のぜんざいでほっこり♪「鍵善良房」
享保年間以前に創業し、300年以上の歴史を持つ京菓子の老舗「鍵善良房(かぎぜんよしふさ)」。歴史を感じるお店の奥には、ゆったりとした喫茶スペースがあります。
喫茶を始めるきっかけにもなったという名物の「くずきり」が有名ですが、寒い日には冬季限定の「きび餅ぜんざい」(写真左)もどうぞ。きび100%のお餅は、もっちりプチプチの食感とほのかな甘みが魅力。濃厚でぽってりとした舌触りのあんともよく合います。
喫茶を始めるきっかけにもなったという名物の「くずきり」が有名ですが、寒い日には冬季限定の「きび餅ぜんざい」(写真左)もどうぞ。きび100%のお餅は、もっちりプチプチの食感とほのかな甘みが魅力。濃厚でぽってりとした舌触りのあんともよく合います。
鍵善良房 四条本店(カギゼンヨシフサシジョウホンテン)
075-561-1818
販売9:30~18:00/喫茶10:00〜18:00(17:30L.O.※混雑状況により変更の場合あり)
月曜、祝日の場合は翌日休
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文:高柳涼子