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2023.06.06
世界遺産・二条城の近くにオープン、古民家を再生したカフェ「HOO」は人気店の2号店
清水寺の参道に店を構える「loose kyoto」は、いつもお客さんの絶えないコーヒー&ドーナツスタンド。2023年5月13日、二条城の近くの閑静な街並みに、2号店となるカフェ「Hoo」がオープンしました。店内で生地からつくるイーストドーナツや、ドーナツと相性抜群のコーヒー、無機質さとあたたかさがバランスよく共存する個性的な空間で、早くも人気を集めています。

二条城から北東方面へ徒歩5分

閑静な町並みに溶け込んでいる
市バス二条城前の停留所から徒歩5分、地下鉄東西線の二条城前駅と烏丸線の丸太町駅からは徒歩7分ほどのアクセス。京都御苑の南端に寄り添う丸太町通のひとすじ南、閑静な竹屋町通にたたずむ2階建ての建物です。 お店を手がけるのは、京都出身の梅田孝也さん、旭也さん兄弟。1号店の「loose kyoto」にはその場で食べて帰れるようにと壁際にベンチを備えていますが、こちらは「フーっと一息つける。そんな場所に」という思いから2階のフロア全体をカフェスペースとし、テーブル&チェアを備えています。

左から、兄の孝也さん、弟の旭也さん

店主のセンスが光るショップカード

古民家をリノベーション

ヴィンテージレンガを積み上げたカウンター
静かな町の雰囲気に惹かれて決めたというこちらの古民家。「自分たちでできることはなるべく自分たちの力で」と、時を重ね真っ黒になっていた天井の梁や柱を磨いたり、上海のヴィンテージレンガを積み上げてカウンターを作ったり、木を磨いて脚をつけ、テーブルにしたり。あたたかみが感じられるようにと土壁はそのまま残しているそう。

2階への階段
2階のカフェスペース

延暦寺の廃材を使った入り口のサイン
入り口に掲げる店のサインは、看板屋を営むお父様に作ってもらったもの。比叡山延暦寺で100年以上もの間屋根の一部となっていた銅板を再利用したそうです。

コーヒーと手作りドーナツ

「抹茶ラテ」600円、「プレーンドーナツ」250円
ドリンクは、酸味とコクのバランスがいい、中煎りのオリジナルブレンド「BLEND HOO.」のほか、浅煎り、深煎りのスペシャルティコーヒー、抹茶ラテやほうじ茶ラテ、ホットチョコレートなどがそろいます。クールなオリジナルのカップは、岐阜多治見の老舗陶器メーカー・MARUASA製。お店の雰囲気に合うようにと彩色せず原料の土の色を生かしているそう。 コーヒーのおともには、店内で生地からつくるドーナツを。国産小麦を使った生地を発酵させ、米油で揚げるイーストタイプで、ふわっ&もちっとした口どけのいいドーナツです。loose kyotoとは生地も作り方も変えた、ここだけの味わい。やさしい甘さのきび糖をまぶした「プレーンドーナツ」と、カスタードクリーム&生クリームをブレンドしたクリーム入り「カスタードドーナツ」の2種。ふたつ、みっつと食べてほしいからとややこぶりなサイズです。

注文後、抹茶ラテ用の抹茶をていねいに点てる

「カスタードドーナツ」350円

「BLEND HOO.」600円、「アメリカンドッグ」550円
プレーンドーナツ生地でつくるパンに、パリッとジューシーな極太ウインナーをサンドしたアメリカンドッグは、モーニングにもおすすめです。

2階のカフェスペースから1階を眺める
吹き抜けになった店内には、レコードの音楽や、「こんにちは」「行ってらっしゃい。よい一日を!」など気さくなかけ声が心地よく響きます。 周辺には、世界遺産二条城のほか、緑豊かで木陰も多い京都御苑、メイドイン京都のアイテムがそろう御所南エリアなども。旅の途中に、フーっとひと息つきませんか。

HOO.
フー
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佐藤理菜子 撮影:櫛ビキチエ
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