ラトビアの旅で出会ったマーケットがきっかけに

住宅街のなか、柿や梅、甘夏などが育つ大きな庭が目印

近鉄橿原神宮前駅からも、橿原神宮からも歩いて約15分の住宅街にある「sunday treat（サンデイトリート）」。まるで隠れ家のように、ひっそりと佇むお店です。 友人に誘われて訪れたラトビアで、年に1度しか開催されない森の中のマーケットへ行き、職人たちがつくるバスケットやカトラリーなどの雑貨に魅了された店主。大阪にバルト三国の雑貨を中心に扱うお店をオープンしましたが、その後、ご主人のお父様が住んでいた古民家を改装し、現在の場所にお店を移店しました。

看板メニューはバルト三国のソウルフード

ラトビアセット1155円。サワークリームをつけていただくポテトパンケーキ、サラダ、小皿、ミニスープがつく

カフェのおすすめは「ラトビアセット」です。もちもちした食感がクセになりそうな、すりおろしたじゃがいもが入ったポテトパンケーキ。ビーツを中心にさまざまな野菜がごろごろ入った、ストウブの鍋でじっくり煮込んだボルシチなど、バルト三国のソウルフードが味わえます。小皿に添えられているピクルスには、カフェの裏庭でとれたもの。農薬をつかわずに育てられた季節のお野菜が使われています。 ほかにも庭で育てられた梅や甘夏、レモングラスなどは、ジャムやドリンクで楽しめますし、からだに優しい食材を使うことを心がけられています。

カトラリーやミトンなど、上質な一点もの雑貨

リトアニアのリネンのハンカチ 白1980円、グレー1870円、バターナイフ（りんごの木）1320円

店内には、ラトビアで見つけたバスケット、リトアニアのハンカチやカトラリーなど、職人さんが手間暇かけてつくった一点ものの雑貨が所狭しと並べられています。毎年6月にラトビアで開催される森のマーケットを中心に、森川さんが自らバルト三国を訪れ、馴染みの作家から買い付けているといいます。

ラトビアのミトン8580円。伝統的な柄は編み手によって少しずつ違うのも特長

おすすめは、ラトビアから届くミトン。細い糸が何重にも重ねられているので保温性が高く、10年使ってもずっと使えるほど丈夫なのだとか。かわいい見た目と色合いのミトンは、どれも伝統柄があしらわれていますが、職人によって少しずつ絵柄がかわっています。どれも上質なものばかりなので、じっくり見て、お気に入りの一点をみつけてくださいね。

ソーインググッズの購入やワークショップも

リトアニアから届くリネンは100点以上も

実は「ソーイングカフェ」とも言われているこちら。奥には、リトアニアから届くリネンやレース、カフェの近くに工房がある奈良の貝ボタンがずらりと並びます。手芸用品を購入するだけでなく、ワンピースやパンツなどのお洋服やレース編みなどを一日で学んでつくれるワークショップも開催しています。事前に予約して、自分だけの一品をつくってみるのも良さそうです。

「日曜のおたのしみ」という意味の店名のように、一度訪れると「たのしみ」を見つけに何度も訪れたくなるバルト三国の魅力がぎゅっとつまった「sunday treat」。橿原神宮を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。