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招待券をプレゼント!マリー・アントワネットも愛した布「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」

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招待券をプレゼント!マリー・アントワネットも愛した布「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」
花々や人物、風景などを、木綿の生地にプリントした更紗。渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで6月14日に始まった「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」では、インドから伝わりフランスで独自の発展を遂げた、きらびやかな更紗の世界に浸れます。
メイン画像:「お城の庭」の部分。マリー・アントワネットが庭で気球を見物する様子を描いたとされる。 《お城の庭》 J.B.ユエによるデザイン 1785年 銅版プリント・綿(ジュイ製) トワル・ド・ジュイ美術館蔵 ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy

「トワル・ド・ジュイ(ジュイの布)」展とは

「トワル・ド・ジュイ(ジュイの布)」展とは 《花と鳥》 1775年頃 木版プリント・綿(ジュイ製) トワル・ド・ジュイ美術館蔵 ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
渋谷駅から徒歩10分、「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」は、Bunkamuraの地下1階「Bunkamura ザ・ミュージアム」で、7月31日までの予定で行われています。テキスタイル好きならきっと気になるこの企画展の主役は、18~19世紀にパリ近郊のジュイ=アン=ジョザス村にある工場で作られた更紗の布。染色技術とデザインのすばらしさから世界的な人気を博したジュイの布を、まとまった形で紹介する日本初の展示です。

フランス人を虜にしたインドの更紗

フランス人を虜にしたインドの更紗 最初のコーナーに展示されているインド更紗。左/《クリシュナ物語図模様更紗 壁掛》 18世紀手描き、木版・綿、平織(インド製) 女子美術大学美術館蔵、中央/《立木模様更紗 ベッドカバー(パランポア)》18世紀手描き、木版・綿、平織(インド製) 女子美術大学美術館蔵 右/《茜地草花模様鬼更紗》17-18世紀手描き、木版・綿、平織(インド製) 染司よしおか蔵
木綿の生地に染色を施した更紗は、インド発祥といわれています。古くは紀元前3世紀の遺跡から、染料として使われた茜(あかね)が発見されているそう。「Bunkamura ザ・ミュージアム」では、西洋更紗誕生のきっかけとなったインドの更紗を導入部分で展示。木製のスタンプと手描きの手法で、植物や動物、人物などを鮮やかに染め上げたエキゾチックな布の数々です。

17世紀になってこれが世界各地に広まると、軽くて丈夫、着心地よく美しく、洗っても色落ちしない優れた綿布は大人気となりました。とくに流行に敏感なフランスでは、あまりにもこの布が愛好されて羊毛や絹織物業者の反感を買ったため、更紗の輸入・製造・着用すら不可という極端な禁止令が出されました。

天才オーベルカンプの工場がスタート

73年もの間続いた更紗禁止令が解かれる頃、フランスでは更紗作りのために他国から技術者を呼び寄せます。そのひとりが染色家の父と祖父をもつドイツ人、クリストフ=フィリップ・オーベルカンプでした。

フランスに移るとまもなく、オーベルカンプはジュイ村に工場を設立してプリント布作りを始めました。

天才オーベルカンプの工場がスタートクリストフ=フィリップ・オーベルカンプ(1738~1815年)。C. ブール 《布地に囲まれたクリストフ=フィリップ・ オーベルカンプ》1833年以後 リトグラフ トワル・ド・ジュイ美術 ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
ジュイにあったオーベルカンプの工場/J.B.ユエ 《ジュイ=アン=ジョザスのオーベルカンプの工場》 1807年 油彩・キャンヴァス トワル・ド・ジュイ美術館蔵 ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
まだ20代の若者だったオーベルカンプは、フランス語も話せず最初は苦労を重ねますが、プリント技術とデザインへのこだわりから、次々と美しい布を生み出して評判になります。「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」最大の見どころは、このオーベルカンプの工場で作られた製品です。

木版染めのあでやかなプリントが大評判に

木版染めのあでやかなプリントが大評判に 《グッド・ハーブス》 18世紀末~19世紀初頭 木版プリント・綿(ジュイ製) トワル・ド・ジュイ美術館蔵 ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
オーベルカンプの工場では、初期の頃はすべて木版で布を染めていました。この染め方だと多くの色を使えるので、とてもカラフルに仕上がります。なかでも「グッド・ハーブス」と呼ばれる暗い地色の上に草花を描いた布は、たいへんな人気となり、同じようなパターンが幾通りも作られました。
最初はインド更紗の模倣をしていたためエキゾチックだった模様も、徐々に身近な草花や動物をモチーフとするようになり、フランスらしいものとなっていきました。
植物と共に空想の動物が描かれたユニークな作品。《コクシグル》 1775年頃 木版プリント・綿(ジュイ製) トワル・ド・ジュイ美術館蔵 ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
オーベルカンプの布は、かの王妃マリー・アントワネットも愛したといいます。展示室の一角には、本の表紙裏に貼り付けられたマリー・アントワネットのドレスの断片が、ガラスケースに入って展示されています。忘れずに見てくださいね。

シンプルな美しさをもつ銅版プリント

シンプルな美しさをもつ銅版プリント 《工場の仕事》 J.B.ユエによるデザイン 1783年 銅版プリント・綿(ジュイ製)  トワル・ド・ジュイ美術館蔵 ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
イギリスで銅版印刷が発明されると、オーベルカンプは早速その技術を導入します。銅版印刷の特徴は、赤や紫などの1色刷りであること。優れた画家のジャン=バティスト・ユエにデザインを依頼し、田園風景やそこに遊ぶ人々、動物、神話や歴史的事件などを描いた多くの布を生み出しました。

このスタイルのデザインは非常に洗練されていたため、トワル・ド・ジュイの代名詞となりました。別の工場で作られたものでも「トワル・ド・ジュイ」と呼ばれるほど有名になったのです。
農村の人々や動物が生き生きと描かれている。《田園の楽しみ》 J.B.ユエによるデザイン 1802年 銅版プリント・綿(ジュイ製) トワル・ド・ジュイ美術館蔵 ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy

オーベルカンプの工場は、最盛期には1000人を超える従業員がいて、王立の称号も与えられましたが、1815年にオーベルカンプが亡くなると衰退し、1843年にはその歴史に幕を下ろしました。

それでも彼の工場の優れた布は、ウィリアム・モリスをはじめとする後世のアーティストたちに大きな影響を与え続けました。

トワル・ド・ジュイ美術館外観 ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
1977年、ジュイ=アン=ジョザスにオーベルカンプの名を冠した市立美術館が設立されます。さらに1991年には、同博物館がリニューアルされ「トワル・ド・ジュイ美術館」としてオープン。西洋更紗の魅力を今に伝えています。

ヨーロッパまで行かずとも、質のいい更紗を一度に見られるこの夏。
フランスで花開いた西洋更紗の世界を感じに、渋谷まで足を運んでみませんか。

「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」の招待券をプレゼント!

応募フォームに下記のキーワードを記入の上、ご応募ください。
キーワード :「トワル・ド・ジュイ」
応募締め切り:2016年7月7日(木)
プレゼント人数:5組10名様

西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展(セイヨウサラサトワルドジュイテン)

東京都 渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷・東急本店横) MAP

03-5777-8600 (ハローダイヤル)

2016年06月14日 (火) ~ 2016年07月31日 (日)

10:00~19:00(入館は18:30まで) 、金・土曜日~21:00(入館は20:30まで)

会期中無休

http://toiledejouy.jp

【料金】一般1400円、大学・高校生1000円、小・中学生700円 ※会期中、一部展示替えがあります。

西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

文:

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