
表参道ヒルズで見つけた贅沢空間。お酒を飲みながらゆったり本が楽しめる「森の図書室」
2016.07.12

人と本をつなぐ「森の図書室」

お店のコンセプトは「人と本が出会い、お酒が飲める図書室」。気軽にお酒や軽食を味わいながら、さまざまな本との出会いを楽しむことができます。いろいろなジャンルの本が目に留まるよう本棚の配置はあえてランダムにするなど、人と本をつなぐ工夫が随所になされています。

また、店舗には「一番棚」と呼ばれる本棚があります。これは、「誰かの一番好きな1冊」が並ぶ本棚。寄贈者の熱い思いが詰まっているので、読む本で迷ったら、この棚をのぞいてみるのもおすすめです。素敵な出会いがあるかもしれませんよ。
いろんな本とリンクしたメニューブックが楽しい

たとえば、濃厚な「チョコケーキ」(600円)は、アレックス・シアラー著「チョコレート・アンダーグラウンド」からインスピレーションを受けたものだそう。チョコレートが禁止された世の中に対して、少年たちが立ち上がる痛快小説です。

スタッフの工藤さんが“おすすめの3冊”を紹介

●レオ・レオニ 著「スイミー」
「教科書にも載っている児童文学の名作です。最後に、スイミーと仲間がひとつの大きな魚になるシーンは何度読んでもすばらしいです。小学生の時以来、約20年ぶりに手に取ってみたのですが、長い年月を経ても新鮮な感動を与えてくれる作品だと感じました」

●辻村深月 著「スロウハイツの神様」
「夢を語り、物語を作る仲間たちが織りなす人間ドラマが描かれます。辻村さんは「森の図書室」のスタッフの中でも人気の高い作家。どの作品もすばらしいのですが、中でも「スロウハイツの神様」は、ものをつくることに対する愛情を感じる作品。共感できる部分が多いです」

● ジョン・クラカワー 著「荒野へ」
「実在の人物をモデルにしたノンフィクション小説。アラスカの乗り捨てられたバスの中で、死体として発見された1人の青年。なぜ大自然の中で孤独な死を遂げたのか?その軌跡を追った作品。ドラマチックな描き方がされており、読む側をぐいぐいと引き込ませます」

気になった本はレンタルできます

表参道ヒルズのフロア内にある表参道店は、隠れ家的な渋谷店とは対照的に、とても開放的な空間。ショッピングの合間に、ふらっと立ち寄ってみてはいかがですか?
森の図書室2号店 表参道ヒルズ
東京都 渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ 本館B3F MAP
03-6434-0625
月~土曜 11:00~21:00、日曜 11:00~20:00
施設に準ずる

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文:田賀井リエ