ログイン / 会員登録するアカウントを選択

「京都・神泉苑」の水は、平安の昔から一度も枯れたことがない、・・・なぜ?

51
「京都・神泉苑」の水は、平安の昔から一度も枯れたことがない、・・・なぜ?
平安時代の宮中庭園として造営された「神泉苑」は、枯れない水、空海の法力争い、願いがひとつ叶う橋、クルクル回る神社など、謎と伝説に満ちた魅惑な空間です。

今も水をたたえる平安京の宮中庭園「神泉苑」へ

今も水をたたえる平安京の宮中庭園「神泉苑」へ
地下鉄・東西線の二条城前駅を降りて地上に上がると、目の前は徳川将軍家が居城として築城した世界遺産・二条城です。城を囲む大きな堀に沿って西へしばらく歩くと「平安京跡・神泉苑・東端線」と刻まれた石碑が立ち、さらに振り返った道向かいにも「神泉苑」と書かれた大きな看板があり、その先に建つ門をくぐった敷地内に広がる大きな池こそ、平安京の宮中庭園「神泉苑」の一部なのです。

決して枯れることがない神の泉

平安京の内裏(天皇の御所)の近くに造営された神泉苑は、その規模が南北約400m、南北約200mにもおよぶ広さを誇り、楼閣や釣殿などが建つ雅な苑池として歴代天皇による遊宴が催されていました。

江戸初期、二条城の築城に際して埋め立てられて規模は小さくなりましたが、神泉苑は立派にその姿を現代にとどめて、また先ほどの石碑がかつての広大な神泉苑の東端を示しています。

神泉苑は流れ込む川も、流れ出る川もない不思議な池で、さらに都がどんなに日照りでも枯れたことがないと伝えられ、まさに名の通り“神の泉”なのです。

決して枯れることがない神の泉

空海と守敏、ライバル同士の法力争いの決着は・・・?!

空海と守敏、ライバル同士の法力争いの決着は・・・?!
神泉苑は平安初期、僧・空海によって雨乞いの祈祷が行われて以来、祈雨の霊場として厚く信仰されるようになりました。

しかし、その空海が雨乞いを行った際、空海にライバル心を燃やす僧・守敏(しゅびん)は、「空海の祈祷で雨を降らせてなるものか」と水を司る龍神をすべて法力で封じ込めて雨乞いを阻んだといいます。

こうして空海と守敏は雨をめぐって互いの法力で競い合いましたが、空海の法力が勝って見事に雨を降らせ、負けた守敏はその名声を落としたということです。

この空海と守敏の法力争いは824(天長元)年のことで、今も神泉苑の中央に建つ本殿には、その時に雨をもたらした龍神「善女龍王」が祀られています。

願いはひとつ、良縁も結べる赤い橋

願いはひとつ、良縁も結べる赤い橋
神泉苑の池に架かる赤い法成橋を渡る時、心に願いを念じながら渡り、さらに本殿の善女龍王に祈願すると願いが叶う、つまり成就するといわれています。「一願成就」の橋といわれ、願い事はひとつだけに限られていますので、欲張りは禁物です!

毎年クルクル向きを変える日本唯一の神社

さて、神泉苑には善女龍王を祀る神社以外にもうひとつ、ちょっと変わった神社が鎮座しています。

それは本殿前にある小さな神社、方角を司る歳徳神(さいとくじん)を祀る「恵方社」(えほうしゃ)で、大晦日に小さな社殿が持ち上げられて新年の恵方に向かって社殿全体が回転するという、日本で唯一、毎年向きを変える神社です。

転居や旅行など、方角にまつわる願いがある人はぜひ参拝を♪

毎年クルクル向きを変える日本唯一の神社

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

文:

「エリア/ジャンル」の関連投稿写真