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2014.04.07
老舗の逸品からカワイイ和雑貨まで。京都のクリエイティブを集めた「とおりにわ」
京都生まれのオーナーが、京都のクリエイティブな魅力を伝えるためにオープンした雑貨店「とおりにわ」。何代も続く伝統工芸品から、こだわりのコーヒー豆まで、ジャンルを問わずセレクトしたモノたちには、作り手のこだわりが感じられます。

クリエイティブな京都の今を感じるショップ

京町家を思わせる格子戸を開くと、白壁の店内には、陶器や食品、コスメにキャンドルなど、ありとあらゆるモノが整然と並べられています。ここに並ぶ商品は、どれもオーナーの嶋田さんが作り手に会い、話しを聞いてセレクトしたものばかりです。 「もともと京都は創意工夫が根付いている街。何代も続く老舗と同じぐらい、若いクリエーターが作るモノも魅力的で、オリジナリティにあふれています」と話す嶋田さん。作り手の人たちから、かわいいモノやおいしいモノを紹介してもらい、今では約60種類のモノたちが集まりました。

新フレーバーのかりんとうから老舗の金網まで

あめんぼ堂のかりんとう(432円)
数ある商品の中で人気なのは「あめんぼ堂のかりんとう」。京都・円町にカフェがあるあめんぼ堂は、昔懐かしいかりんとうを新しいスイーツとして進化させているお店です。とおりにわでは、全28種類の中から定番の「ざらめ」「さつまいも」のほか、「ねぎみそ」「野菜」といった変わりダネフレーバーをセレクトしています。和紙のパッケージもかわいいので、ちょっとした手土産に重宝しそうですね。 日本の小説をモチーフに、独特の世界観でステーショナリーをデザインする文學堂の「名言えんぴつ」もユニークです。名作に出てくる一文が印刷された鉛筆は、本好きな友達へのプレゼントにいいかも。 ライターが気になったのは、京職人の手わざが光る辻和金網の焼き網です。この焼き網でパンを焼くと、とってもおいしくなるそうで、多くの料理家が絶賛している逸品。「次に来た時にゲットしよう!」と決めました。

文學堂の名言えんぴつ(864円)

「とおりにわ」って?

店名の「とおりにわ」とは、京町家ならではの特徴的な構造である「通り庭」のことだと教えてもらいました。うなぎの寝床のように細長い京町家の、玄関から裏口へと続く長い土間である通り庭は風や光の通り道でもあり、人々が行き交う生活空間なのだそうです。 空間デザイナーでもある嶋田さんは、ショップを訪れる人々がコミュニケーションをとったり、風や光が通るような心地いい空間になるようにとの思いを込めて、この店名を付けたそう。オープンから1年経った今では、毎月第1土日に京都北山「bread house Bamboo」から届くおいしいパンや、第3土日に行われる京野菜のマルシェを楽しみにする人も増え、地元の人々の通り庭的なお店として定着しているようです。

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