
手仕事による民芸雑貨や作家ものを集めた、吉祥寺「器と道具 つみ草」
2015.03.18

吉祥寺にある「器と道具 つみ草」は、職人や作家が生み出す美しい生活雑貨のセレクトショップです。民芸雑貨の代表作から個性的な郷土玩具まで、温かみのある作品に出会えます。
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吉祥寺の静かな通りにある雑貨店

JR吉祥寺駅の公園口から徒歩6分。東へのびる末広通りに「器と道具 つみ草」はあります。長年デザインの現場で仕事をされてきた店主の小林さんが、2009年に奥さまと一緒に開いたお店です。
入口の古いガラスの引き戸は、お店の場所を決める前からすでに用意していたそうで、農家で使われていた床材など趣のある古材を集めて手作りした店内には、小林さんが趣味で集めた古い和道具があちこちにディスプレイされています。
入口の古いガラスの引き戸は、お店の場所を決める前からすでに用意していたそうで、農家で使われていた床材など趣のある古材を集めて手作りした店内には、小林さんが趣味で集めた古い和道具があちこちにディスプレイされています。
安心して使える手仕事の作品がずらり

展示販売されているのは、民芸雑貨や作家ものの器などです。特に普段の生活の中から知恵を絞って生み出された実用的で完成度の高い民芸雑貨は、品ぞろえ豊富で眺めていて飽きません。伊賀の土鍋や沖縄の焼き物など、民芸雑貨のなかでも比較的オーソドックスな代表作をセレクトして並べているそうです。
日々の暮らしから生まれる民芸雑貨の魅力

数ある民芸雑貨のなかでもおすすめは、編組品(へんそひん)と呼ばれるザルやカゴなどです。
水切りしながら持ち帰るために使われていた豆腐カゴが、今ではピクニックバスケットに使われたり、山林で使う刃物を腰にぶら下げるための鉈カゴが花器なったりと、造りや材質にそれぞれ理由や歴史があり、そこが魅力的なのだとか。
材料のひとつである竹をとってみても、東北や九州など地域によって使われ方の違いがあるそうで、知れば知るほどに深い世界が広がります。
昔の生活で使われていた民芸雑貨は大きなものが多いので、現在の生活に使いやすいサイズや形をオーダーしたオリジナルも置いています。岩手の職人さんが仕上げたあけび細工のカゴは、編み目が美しく味わいのある作品です。
水切りしながら持ち帰るために使われていた豆腐カゴが、今ではピクニックバスケットに使われたり、山林で使う刃物を腰にぶら下げるための鉈カゴが花器なったりと、造りや材質にそれぞれ理由や歴史があり、そこが魅力的なのだとか。
材料のひとつである竹をとってみても、東北や九州など地域によって使われ方の違いがあるそうで、知れば知るほどに深い世界が広がります。
昔の生活で使われていた民芸雑貨は大きなものが多いので、現在の生活に使いやすいサイズや形をオーダーしたオリジナルも置いています。岩手の職人さんが仕上げたあけび細工のカゴは、編み目が美しく味わいのある作品です。
長く使える日本伝統の漆器

岩手県の二戸で生み出される、浄法寺の漆器も魅力的です。日本産の漆を使って塗られるこの器は、塗りっぱなしという製法により鈍い光を放ちます。つや出しをあえてせず、使ううちに器が磨かれて完成するという楽しみを持たせているのだそうです。
ほかにも石川の石川漆宝堂、福井の山岸厚夫さんによる漆器など、風合い豊かな器が取りそろえられています。
ほかにも石川の石川漆宝堂、福井の山岸厚夫さんによる漆器など、風合い豊かな器が取りそろえられています。
かわいい郷土玩具も人気です

小林さんがなんとなく買い集めるうちにすっかりはまってしまったという、ユニークな郷土玩具も見逃せません。ほのぼのとしたかわいいただずまいに思わず手がのびます。少しとぼけた表情のロードワークスの張り子は根強い人気があり、遠くからもファンが買いにくるほどだそうです。
民芸雑貨から郷土玩具まで、どれもそばに置いておきたいものばかりですね。ゆっくりお店をのぞいて、お気に入りの逸品を見つけましょう。
民芸雑貨から郷土玩具まで、どれもそばに置いておきたいものばかりですね。ゆっくりお店をのぞいて、お気に入りの逸品を見つけましょう。
器と道具 つみ草(ウツワトドウグ ツミクサ)
東京都 武蔵野市吉祥寺南町2-20-3 吉祥寺フラット1F MAP
0422-24-9585
12:00~20:00(1~3月は~19:00)
月曜(祝日の場合は翌日)

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
文:谷川 梓