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春景色に悠久の歴史を想う、奈良の桜名所へ

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春景色に悠久の歴史を想う、奈良の桜名所へ
桜の開花の知らせに心浮き立つ季節がやってきました。満開に咲き誇る花や風に舞う花吹雪を眺めながら、歴史ロマンに浸ることができる古都奈良の桜名所をご紹介します。

平城京のシンボル「大極殿」が春の歓びにあふれます

近鉄大和西大寺(やまとさいだいじ)駅の南口から東へ歩いて約10分のところにある「平城宮跡」は、710(和銅3)年に造営され、約70年にわたって都として栄えた平城京の宮殿跡です。かつては約1㎞四方の宮内に天皇の住まいだった内裏(だいり)や、政治や儀式の舞台となった大極殿、メインゲートとなった朱雀門などが建ち並んでいました。1955(昭和30)年より発掘調査が始まり、華やかなりし都の建物や庭園の復元が進められています。2010(平成22)年に再建された大極殿と若草山を望む風景は、奈良時代のいにしえが現代に蘇えってきたようです。

広大な芝生が広がる園内には、山桜、染井吉野、八重桜など約1000本の木が植えられていて、3月下旬から次々と花を咲かせていきます。悠久の時を刻んだ地で、貴族気分に浸りながらのんびりとお花見を楽しんでみてはいかがでしょうか。

〇平城宮跡(へいじょうきゅうせき)
[所] 奈良市佐紀町
[TEL] 0742-32-5106(文化庁平城宮跡管理事務所) 
[時間]見学自由(見学施設により異なる)
[料金]無料(平城京歴史館500円)
[休]無休(見学施設は月曜休、祝日の場合は翌平日休)

http://heijo-kyo.com/

桜景色のなかを鹿たちが群れ遊ぶ「奈良公園」

桜景色のなかを鹿たちが群れ遊ぶ「奈良公園」
近鉄奈良駅から東へ徒歩5分に位置する奈良公園は、東西4km、南北2kmの広さを誇り、東大寺、興福寺、春日大社、国立博物館、正倉院など数々の社寺や文化施設をとりまく公園です。

園内には山桜、染井吉野をはじめ、しだれ桜、奈良八重桜など約1700本植えられ、それぞれ表情が異なる桜を愛でることができます。雄大で豊かな自然美と世界遺産に指定される社寺の堂塔伽藍が調和し、国の天然記念物に指定される鹿たちがのんびりと遊ぶ姿は、奈良を代表するシーンのひとつです。桜が咲く頃には鹿たちもお花見を楽しんでいるかのようです。

〇奈良公園(ならこうえん)
[所]奈良市雅司町、春日野、高畑町、登大路町
[TEL] 0742-22-0375(奈良公園事務所)
[時間] 園内自由
[料金]無料
[休] 無休

http://nara-park.com/

樹齢300年、戦国の豪傑ゆかりの「又兵衛桜」

樹齢300年、戦国の豪傑ゆかりの「又兵衛桜」
近鉄榛原(はいばら)駅から奈良交通バス「大宇陀(おおうだ)」行で17分。終点で下車し約20分歩いたところに、樹齢300年、樹高13m、幹周3mという圧倒的なスケールで迎えてくれる「又兵衛桜」があります。

1615(元和元)年、大坂夏の陣で西軍(豊臣方)の武将として活躍した後藤又兵衛が、この地で僧侶となって一生を終えたという伝説があり、桜はその後藤家の屋敷跡にあることから「又兵衛桜」と呼ばれて親しまれています。

大きく枝を広げた姿は花傘のようで、とても優雅なたたずまいです。桜は集落を見下ろす丘に濃いピンク色の花桃と競うように咲き、そのコントラストも鮮やか。毎年、4月上旬の開花の時期になると、長い歳月を生き続けてきた名桜の姿をひと目見ようと、多くの人々がこの里山を訪れます。

〇又兵衛桜(またべえざくら)
[所] 宇陀市大宇陀本郷
[TEL] 0745-82-2457(宇陀市観光協会)
[時間]見学自由
[料金] 100円(維持管理協力金)
[休]無休

http://www.city.uda.nara.jp/sin-kankou/guide/flower/f01.html

一目千本、連綿と続く信仰の地「吉野山」が桜色に包まれます

一目千本、連綿と続く信仰の地「吉野山」が桜色に包まれます
近鉄吉野駅からロープウエイに乗車、吉野山上駅で下車すると雄大な自然に囲まれた信仰の聖地「吉野山」に到着します。日本最古の山岳修行者の霊場であり、2004(平成16)年には「紀伊山地の霊場と参詣道」のひとつとして山全体が世界遺産に指定されました。

吉野山は古くから日本を代表する桜の名所として親しまれてきました。シロヤマザクラを中心に約200種3万本の桜が尾根から尾根へ、谷から谷へと山全体を桜色に埋め尽くしてゆく光景は圧巻の美しさ。桜は下千本(しもせんぼん)、中千本(なかせんぼん)、上千本(かみせんぼん)、奥千本(おくせんぼん)と呼ばれる4つのエリアに密集し、”一目に千本見える豪華さ”という意味から「一目千本(ひとめせんぼん)」とも賞されています。

吉野山に桜の木が植えられたのは今から約1300年前、役行者(えんのぎょうじゃ)が山上に金峯山寺(きんぷせんじ)を開くとき、修験道の本尊・蔵王権現(ざおうごんげん)の姿を桜の木に刻み祀ったことに始まるそうです。以来、桜の木は「御神木」として大切にされ、献木によって多くの木が植え続けられてきました。

例年、下千本の桜は4月初旬に開花します。それから日を追って中千本・上千本へと山脈をかけ上るように咲き継ぎ、4月中旬から下旬にかけて中千本・上千本の桜が最盛期となります。緑の杉木立のなかに現れる桜の大パノラマは心に残る絶景です。

〇吉野山観光協会(よしのやまかんこうきょうかい)
[所] 吉野郡吉野町吉野山2430
[TEL] 0746-32-1007 (平日9:00~16:00/土・日曜祝日休)
[時間]見学自由
[料金]無料

http://www.yoshinoyama-sakura.jp/

今も脈々と伝えられる歴史や文化あふれる奈良で、遠い昔に想いを馳せながらお花見をしてみませんか。

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

文:

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