『きよのさんと歩く大江戸道中記』
金森敦子 著
最近、江戸時代の庄内を舞台とした小説を読み、その関連で🖕の本を再読しました📖
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1817(文化14年)庄内藩・鶴岡の豪商のおかみ三井清野(みつい きよの 31歳)は鶴岡から日光、江戸、伊勢、京都、大阪、新潟......そして鶴岡へ。総距離2420㎞、108日間の大旅行をしました
お供は、一族のしっかりした地位の男性と荷物持ちの下男
きよのさんは家付き娘で、旦那さんはお婿さん。この主人も旅しているので、きよのさんに旅の面白さと楽しさを話し勧めたらしい...
神社仏閣詣、江戸藩邸見学、遊郭見学、関所抜け、グルメ、買い物三昧......
ゴージャスでスリリングな「大観光旅行」を日記と出納帳に残しています
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きよのさんは酒豪で遊郭にも見学に行き、遊女たちと酒を飲んでいます
彼女たちを流行に敏感なファッション リーダーとして見ています
新潟では隔離された遊郭がなく、遊女や芸者たちも町中に住んでいて、住民の一人として祭りに参加しています。女郎であることを少しも恥じていなかったということが、きよのさんにとって清々しく思えた
著者の金森さんの解説ですが、遊女などの商売を経験した人は世間を知っているので客商売のおかみになる人が多かったとか...
この時代、処女性などは問題視されていない...なるほど💡❗
明治以降の考え方で読んではいけないのだ‼️
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きよのさんの買い物は豪快だ❗
大量の物品を藩の荷物と一緒に送ってもらったり、飛脚便で国元に送ったり...現在の宅配便文化は江戸時代からあったのです
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私は庄内に3回行っており、三井家のあった場所にも3回訪ねています。江戸時代の建物はありませんが、明治2年に建てられた鶴岡市有形文化財[三井家蔵座敷](❷❸)が、江戸時代の三井家の豊かさを感じられる唯一の建物です
スポットに使わせて頂きました🙇
❹きよのさんが江戸で買い求めたミニチュアの台所と瀬戸物屋が荘内神社に展示されていました。きよのさんには、この当時、14歳の娘とその下の男児(年齢不明)がいましたので、子どもたちへの土産かもしれませんね🤗
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物語ではなく本当に江戸時代の地方都市を生きた女性が書いたものだと思うと、とても感慨深い作品でした
#江戸時代 #旅日記 #鶴岡
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#私の旅は小説や歴史の聖地巡礼
2日前

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