なんとも不思議な江戸後期の六角観音堂、会津さざえ堂。正式には、円通三匝堂というそうです。
内部は上りと下りの階段が一度も交わらず、一度も同じ階段を通ることなく上って下りて来るというとても不思議な構造をしています。狭い塔ですが人とすれ違うことがないのです。
それを知ってからぜひ行ってみたいと思っていたさざえ堂、福島への秋旅の際に訪れることができました。
木造のシンプルな色合いながら、これだけのインパクトと存在感があるのはこの複雑さゆえなのか…見れば見るほど引き込まれます。外観からも渦を巻くような階段が想像されますが、いよいよ中へ入ると美しい螺旋階段と窓枠越しの風景が楽しくあっという間に一番上へ。
そしてもはや自分がどこを通ってきたのかわからないけれど下りの階段を経て出口。たしかに入ってきた場所と違うところに出ます。あらためて見上げてみて、おもしろい建築だなぁ…何より当時のすごい発想と建築技術に感服しました。
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さざえ堂は、城下町会津若松を見下ろし、戊辰戦争の際に白虎隊が自刃した地として知られる飯盛山の中腹にあります。頂上のお墓にもお参りをし、小高い丘の散策も楽しみました。
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