ご褒美はこね
#地図の読めないおやつ旅 #旅行記 #おやつ探し #箱根 #ユネッサン
先週の土曜日から4連休のシフトだったが、忌引でお休みの方が出たので急遽代打で出勤することとなった。結果4連休中3日は働くこととなってしまい、今日からやっと代休が取れた。せっかくの4連休を返上した自分へのご褒美として、久しぶりにロマンスカーに乗って日帰りで箱根に行くことにした。
今回は小田急トラベルのツアーで、ロマンスカーとユネッサンのパスポートが付いて、通常よりお得なプランを利用した。夏の間、温泉にもプールにも行きたかったが、混雑ぶりを想像するだけで、躊躇してしまった。もう10月に入り、世の中は平常モードなうえ平日なので、ユネッサンもそう混雑していないだろうと見込んだ。
たしかにユネッサンは未就学児を連れた家族連れはいるものの、社会人と思われるグループはあまりおらず空いていた。しかし、そこにたどり着く前に箱根湯本駅から乗るバスは、欧米からアジアから、外国人観光客が列をなし、最初の一本目は人数調整のため見送った。幸か不幸か、外国人観光客は箱根神社や遊覧船が目当てと思われ、ユネッサンの近くの小涌園停留所ではほとんど降りなかったので、「えくすきゅーず みー」と何度も大きな声を出しながら、満員の乗客をかき分け、やっと降りることができた。
ユネッサンに来るのは3回目で、初回はまだ小学生だった。何年生だったかは記憶にないが昭和の終わりから平成初頭で、改めてネットで調べると「湯〜とぴあ」という名称だったそう。温泉レジャー施設など珍しい時代で、コーヒー風呂やワイン風呂など変わったお風呂がたくさんあることに大興奮し、いろんなお風呂を行ったり来たりしながら何時間も飽きず「なんて楽しいところなんだろう!」と感じたことはよく覚えている。次は社会人になった20代半ばで、子どもの時とても広く感じた館内が意外に狭く思えたことが印象に残っている。もうその年齢になると、色や香りのあるぬるめのお風呂より、オーソドックスな露天風呂の方が落ち着くように思えた。
そして今回。前回からも10年以上ぶりで、リニューアルされたのか、ウォータースライダーや流れるプールがあることにびっくりした。まずウォータースライダーに挑戦したが、小学生の時にとしまえんのプールで遊んで以来だった。とは言え、「距離も短いし、単なるすべり台でしょ」と半分舐めていたところ、カーブが意外と急で、身体が半分浮き上がるし、子どもの頃より体重が大幅に増えた分加速度も増して、結構怖い。最後は頭ごと潜ってゴールしてしまい、鼻に水は入るは、髪はびちゃびちゃになるはの大惨事だった。それでもスリルが爽快で全部で3回リピートした。
ジャグジーや変わり風呂に入ったあと、流れるプールに行ってみた。流れるプールも小学生以来で、上から水面を見るとたいして動いているように見えなかったが、中に入るとちゃんと流れており、平泳ぎのように手を掻いたり、足を軽くパタパタしたり、背泳ぎのように仰向けになったりしながら、気づけば何周も回ってしまった。自力で身体を動かさなくても自然に身体が運ばれていくので飽きないし、つい考えごとをするうちに自分の世界に没入してしまい、いつの間に時間が経っている。お昼休憩を取ると結構肉体に疲労感があり、水圧のせいなのか、多少手足を動かしているおかげか、それなりに体力を消耗していることがわかった。「ラクチンなのにいい運動」と気をよくして、午後もしばらく流されることにした。
温水を利用しているとはいえ、長時間入り続けると身体が冷えてしまい、水着エリアを出て、森の湯という温泉エリアに移動した。広めの敷地に露天風呂が数個あり、人もまばらなため、ゆっくりと浸かることができた。流れるプールは今回の最大の収穫だったけれど、やっぱり露天風呂でボーッと過ごすのも最高だなと、青く澄んだ空を見上げながら思った。
正味3時間半程度の滞在だったが、全身が十分ふやけたし、水に浸かっているだけで緊張感が解けてリラックスできるのか、肩から余計な力が抜けて身も心も軽くなった気がする。ひとりで泊まり掛けの温泉旅館に行くのはもったいない気がしてしまうけれど、またちょこっと温泉で癒されたくなった時に、ユネッサンを利用するのはいいと思えた。