免許皆伝??
#地図の読めないおやつ旅 #旅行記 #おやつ探し #舞浜 #東京ディズニーランド
4月に推しの歌之助さんが役者仲間とディズニーランドに行かれていて、つられて行きたくなってしまった。ちょうどドナルド・ダックの90周年を記念したイベントが開催されており、ディズニーキャラクターの中では、優等生のミッキーよりチップとデールや甥っ子たちに痛めつけられているドナルドに心惹かれてしまい、ドナルドが主役のパレードを見たく、ディズニーランドに行くことにした。
前日の夜の東京は台風のような荒れた天気だったが、当日の朝は雨が上がっており、昼からは晴天に恵まれた。朝4時前に起き、始発に乗って出かけたところ、5時過ぎに舞浜に到着、1桁台の順番で列に並ぶことができた。そこから開園まで4時間弱待ち入園した。前回は真冬に来たので空いていたが、今回は修学旅行シーズンということもあり、まあまあの混み具合だ。
最初に乗りたかったベイマックスがお休みのため、7月末でクローズするスペースマウンテンに乗った。一番に乗ったのでほとんど待たなかったが、終わって外に出ると、ファイナルということと、ビッグサンダーマウンテンがお休みということもあり、長い待ち時間が表示されていた。スペースマウンテン、高低差のあるところを落ちたりはしないけど、真っ暗で前のレールが見えず、進路が読めないのがやはり怖い。クルクルと小回りするので、不覚にも少し酔ってしまった。スペースマウンテンで気持ち悪くなるなど初めてで、体調のせいで一時的なものなのか、加齢のせいかわからず、ショックを受けてしまった。
その後は、プーさんのハニーハントやホーンテッド・マンションで箸休めをし、歌之助さんが食べていたのと同じハングリーベアのカツカレーを食べて、少し落ち着いた。
初めてクラブマウスビートのショーに当選し、開場時間まで少し余裕があったため、スプラッシュマウンテンに乗ることにした。最後に落下するまでの人形が出て来るのほほんとした雰囲気が、その日はダルく感じてしまったが、やはりクライマックスの急降下の際のお腹がスーッとする感覚は楽しい。
クラブマウスビートは、ミッキーやドナルド、グーフィーなどのお馴染みのキャラクターたちが出て来て踊るショー。ここでもチップとデールにイタズラされるドナルドが愛らしく思えた。最後はキャラクターたちが客席に降り通路を駆けるのだが、たまたま端の席だったため、グーフィーは愛想よくハイタッチしてくれたが、赤い鼻のデールは塩対応気味で素っ気ない。改めてドナルドを擁護したくなった。
14時過ぎには目ぼしいアトラクションは乗れたので、16時40分から始まるドナルドのパレードに備え、場所取りをすることにした。今まで、「パレード中の空いている時間を狙って人気のアトラクションに乗ってしまおう」というタイプだったので、何時間も前からレジャーシートを敷いて待機しているゲストを見ても「もったいない」と感じていた。しかし、その日は疲れ気味だったため、2時間くらい座っている時間に身体を休められてむしろ好都合だった。すでにレジャーシートを敷いている方々の間のスペースならば間違いないだろうと、勝手はよくわからないなりに見よう見まねで場所を確保した。とてもお天気がよく日差しが強いので、日陰に移ろうかと周りを見たが、そのようないい場所には先客がいる。それでも陽が傾くに連れ、影となる面積が増えるのか、ほどなくして私のスペースも日陰となり、事なきを得た。
パレード開始の時間となったが、私の場所は後ろの方なのかなかなか山車がやってこない。遠くから賑やかな音楽と歓声が聞こえるのを横目に今か今かと待ち焦がれていると、ようやく近くのスピーカーから大音量で音楽が掛かり、ダンサーを従えたミニーとデイジーの山車が到着した。普段「ディズニー、ディズニー」というタイプでもないのに、視界を遮るものなく間近で見る山車は迫力があり、興奮して歓声をあげてしまう。キャラクターがかわいいのはもちろんのこと、ダンサーの衣装がドナルドダック仕様で、青と白の服に赤いおリボン、黄色いタイツがとてもかわいらしい。ミッキーやチップとデールに続き、トリはやはりドナルド。王冠を被り手を振り上げた姿がちょっと調子に乗っていて、アニメだと後々チップとデールや甥っ子たちにイタズラされそうに見える。
パレードの終了時刻にちょうどスペースマウンテンのプライオリティパスの受付時刻となったため、2時間待ちの列を見下ろしつつ、エスカレーターでアトラクション内に入って行った。2回目はだいたいの動きがわかっているため安心しているからか、先ほどのように酔って気持ち悪いということはなかった。加齢のせいではなく、朝一番の体調のためだったと胸を撫で下ろした。
次に乗ろうと思っていたスプラッシュマウンテンが休止になってしまったらしいが、まだ18時前で帰るには惜しい。そこで今度は2時間並んで、スペースマウンテン3回目のおかわりをすることにした。列の前後が修学旅行と思われる中学生男子で、並びながらもグループでわちゃわちゃジャレ合っている。悪気はないのだろうが、何度もぶつかって来られた。でも不思議とムカつくという気にはならず、「元気だなー」とスルーできた。半年くらい前まで、観劇やツアー旅行でマナーの悪い客と一緒になると腹が立ってしまい、そちらの方に気が取られてしまうことが多かった。でも最近は前よりも外野からの刺激に対して「まあ仕方ないよね」と一歩引いて見られるようになり、本来のお芝居やイベントに集中できるようになった。それも老化のひとつなのかも知れないけど、そういう手放す感じの老化はありがたい。
結局フィナーレの花火の時間まで残ってしまい、一日夢の国を満喫できた。ソロディズニーも今回で4回目で、他人の視線も気にならず、寂しくもならず、自由気ままな一日を心から楽しめて、もはやおひとりさまも免許皆伝ではと思った。