
視界360度! 「日本一星空が見やすい場所」に選ばれた、岩手県「ひろのまきば天文台」
2016.11.10

岩手県洋野町(ひろのちょう)にある「ひろのまきば天文台」は、周りを牧場に囲まれた丘の上の天文台。360度ぐるりと視界が開け、低い位置にある星も見ることができます。それはまるで天然のプラネタリウム。「日本一星空が見やすい場所」にも選ばれた、環境のよさも自慢です。
見晴らしのいい丘のてっぺんにある、小さな天文台
道の駅や産直、宿泊施設などを備えたまちの拠点「おおのキャンパス」の中にあり、広大な牧場を見渡す丘の上にあるこの天文台。空がどこまでも広く、遠くには牛がゆっくりと草を食む姿が見えます。
夜になれば、この見晴らしのいい景色がいちめんの星空に…。想像するだけでワクワクします。
自慢の巨大な望遠鏡。昼間の星も観測できます
月のクレーターや火星、土星など太陽系の惑星はもちろん、星団や星雲、銀河といった星の集まりも観測できるほか、肉眼では見えない「昼間の星」も観測可能。特殊なフィルターを組み込んだ太陽観測専用の望遠鏡もあり、太陽から吹き出すプロミネンス(炎)や黒点を見ることができます。

駐車場は絶好の観測場所です

2009年には、環境省が主催する「冬季全国星空継続観察」で、もっとも星空が見やすい場所に選出。県内外の天文愛好家が憧れる場所のひとつになりました。
天文台の駐車場は閉館後も開放されていて、夜遅い時間でも星空観測にやって来る人たちがちらほら。8月のペルセウス流星群、12月のふたご座流星群の日などは明け方まで観察会が行われ、ビニールシートやマットの上で仰向けになり、視界いっぱいに広がる星空を一晩中楽しめます。
特に冬は「冬の大三角」や「オリオン座」など明るい星が多く、天体観測がしやすいとのこと。日没が早い分、長い時間天体ショーを楽しめるのも魅力です。
ひろのまきば天文台(ヒロノマキバテンモンダイ)
0194-77-3377
13:00~21:00 (入館受付~20:30)
月曜日〜木曜日(臨時開館を除く)、12月29日〜1月3日
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
文:鈴木いづみ