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2025.04.22
やわらかな光をまとって。鋳物の町で見つけた、錫(すず)アクセサリー
400年にわたり鋳物を中心としたものづくり文化を継承してきた富山県高岡市。現在も銅製品をはじめ、錫(すず)や真鍮(しんちゅう)などの鋳物製品を職人が手がけます。そんな鋳物の町にある「大寺幸八郎商店」から、錫のアクセサリーがことりっぷオンラインストアに届きました。 錫は金属なのに手で曲げられるほど柔らかく、ぬくもりある佇まいが魅力。ウェーブがついていたり、でこぼこした表面がキラキラ輝いたりと、独自のデザインが楽しめます。本物の持つ品格がありながら、お手入れが簡単で求めやすい価格なのもうれしいですね。アクセサリーブランド「kohachiro」のデザイナー、大寺桂さんにお話を伺いました。
きらきらと光を放つ「いはだ」のピアス・イヤリング
錫の柔らかなウェーブが美しいピアス・イヤリング
錫の質感を生かした小鳥モチーフネックレス
異素材の組み合わせが目を引くネックレス
「引き算のデザイン」で伝える素材の良さ

きらきらと光を放つ「いはだ」のピアス・イヤリング

左が「小」右が「スクエア」。写真はどちらもピアス
小さいながらも光を放ち、存在感のあるピアス・イヤリングです。光の秘密は、「鋳肌(いはだ)」を使っていること。鋳肌とは、表面がでこぼこした錫の板です。このテクスチャーを作るために、なんとコンクリートの上に錫を流して固めているのだとか。多方向に光をはねかえすことで、きらきらと輝きます。 錫は銀と違い黒ずまず、温泉にも入れるくらい気軽に使えるところも魅力。旅行にもおすすめです。くすんだ場合は水を含ませた重曹の粉をつけて指でこすって。

写真は「錫 いはだのイヤリング スクエア」。ピアスもある

表面のでこぼこは一つとして同じにではない、偶然性がデザインに
「錫 いはだのピアス・イヤリング」はこちら

錫の柔らかなウェーブが美しいピアス・イヤリング

錫のアクセサリーの中では一番人気のデザイン
柔らかいという錫の特性を生かしたデザインのピアス・イヤリングです。波打つドレープが可憐ながら、錫の持つ金属のクールさと調和してモダンさも兼ね備えます。ほかの金属よりも色が優しく、温かみのある光り方をするのも錫の特長のひとつ。柔らかな形と光、その両方を楽しんでみては。

写真はピアス。波打つドレープは、錫ならではのデザイン

写真はイヤリング。穴の中央にパーツが見えるデザインになる
「錫 ドレープまるピアス・イヤリング(小)」はこちら

錫の質感を生かした小鳥モチーフネックレス

アジャスターを長めに使った状態。柔らかいので強い力を与えないように注意して
カットした錫の板を、手作業で立体的に仕上げたネックレスです。小鳥のモチーフがとてもキュート。表面に丸いハンマーで叩いた「鎚目(つちめ)」という模様がついているので、手作業の温もりを感じられます。ことりっぷオンラインで紹介するのは、長さが40センチのショートタイプ。アジャスターが付いているので、服に合わせて長さを変えられます。

アジャスターで短めにも使える。シャツ襟の中に着けるときなどにも
「錫 小鳥のネックレス ショート」はこちら

異素材の組み合わせが目を引くネックレス

パールに鋳肌が寄り添うデザインで、ひとさじのモダンをプラス
長崎県対馬で育ったあこやパールと錫の鋳肌を組み合わせたネックレスです。パールの持つ優しい質感と鋳肌が放つきらきらとした輝きが、互いを美しく引き立て合います。長さを変えられる仕様で、40センチのスタンダードサイズと37センチのチョーカータイプの両方で使え、コーディネートの幅が広がるのもいいですね。

小さなモチーフですが目を引く素材の組み合わせ。チェーンはステンレス
「錫 鎚目×対馬産本あこやパール ミニネックレス」はこちら

「引き算のデザイン」で伝える素材の良さ

職人も多く住む、ものづくりの町・高岡から届くアクセサリーたち
鋳物の町として400年以上の歴史がある富山県高岡市。ここで万延元年(1860)から高岡銅器に携わる「大寺幸八郎商店」から「kohachiro」のアクセサリーは生まれます。デザイナーである大寺桂さんは、元プロダクトデザイナー。やりすぎない「引き算のデザイン」で錫の良さを伝えたいと考えています。

同じデザインでも、つける人によって表情を変えるデザイン。幅広い年齢層に受け入れられている

アトリエのある「博選堂FUTATABI」のギャラリースペース

小さなアクセサリーに息づく鋳物の歴史

「大寺幸八郎商店」のある金屋町の風情ある通り
「大寺幸八郎商店」がある高岡市金屋町は、鋳物発祥の地。千本格子の長屋が通りに整然と並ぶ、趣ある街並みです。アクセサリーや雑貨を扱うお店は約200年前の古民家を使っています。柱や天井には漆が塗られた空間は、とてもぜいたく。店舗スペースの奥には、「喫茶ギャラリーおおてら」もあります。 お隣の「博選堂FUTATABI」も約100年の歴史を持つ建物で、アクセサリーのアトリエと不定期のギャラリーとして使われています。風情ある街並みが育んだものづくりの歴史が、小さなアクセサリーに詰まっているんですね。

趣ある空間で抹茶やコーヒーがいただける喫茶。1~2月はお休み

大正時代のガラスから、江戸の風情を残した庭をのぞめる喫茶
品格があるのに、気軽に使うことができる錫のアクセサリー。おしゃれな箱入りなので、自分用にはもちろん、プレゼントとしてもおすすめです。
大寺幸八郎商店のアクセサリーはこちら

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取材・文 金村朝実
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