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2026.02.09
どら焼きのフワフワ食感が夢心地。老舗和菓子店の「榮玉堂」が生み出した山形名物
江戸末期創業の歴史をもつ「榮玉堂」は、山形を代表する和菓子店。看板商品のフワフワのどら焼きは、洋菓子の要素も取り入れた新しいおいしさが評判を呼んで、山形市民の手みやげの定番として愛され続けています。あんみつ、ぜんざい、パフェなどを併設された喫茶スペースでいただくこともできるので、山形市内の散策の合間に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
とぎれることなく客が訪れる人気の老舗

桜の名所である霞城公園からも近い場所にある
JR山形駅から徒歩約20分、山形市の中心市街地の一角に静かに佇む「榮玉堂」。すっきりと洗練されたシンプルな店構えから、老舗の風格と品の良さを感じられます。

約25種の商品を販売し、プリンやチーズケーキなどもそろえる
店に入るとショーケースにぎっしりと陳列されたどら焼きに目を奪われます。9時に開店すると次から次へと客足が途絶えず、贈答用にまとめ買いをする客や、県外からどら焼きを目当てに訪れる客などさまざま。種類によっては午前中に売り切れてしまうこともあり、夕方には完売必至です。確実に手に入れたい方は早めの時間に訪問するのをおすすめします。
美味しさを追求して生まれた、新しい食感と味わい

歴史を感じられるポスターなどが飾られている
「榮玉堂」は創業180余年を誇る、8代にわたり続く老舗和菓子店。伝統を守りながらも新しいことに代々取り組み、7代目が試行錯誤のうえ生み出したのが看板商品のどら焼きです。先代の急逝で店の存続が危ぶまれた時期にもありましたが、「子どもの頃に父親が焼いていた生地の甘い香りが忘れられなかった」という思いがあと押しになって、2001年に店を引き継いでどら焼きの新たなおいしさを研究。「カマンベールどら」など和洋折衷なフレーバーやフワフワの食感は当時は斬新で、瞬く間に注目を集めました。 作り置きはせずに毎日朝早くから焼き上げるどら焼きは、出来立てにこだわってフワフワの食感。手で二つに割ろうとすると潰れてしまいそうになるほどやわらかで、ケーキのスポンジのようにも感じられます。卵黄と卵白を別々に泡立てる別立て法という製法によって、空気をたっぷり含ませることで独自の食感を生み出しているのだとか。皮の焼き目の香ばしさも伝わってきて、生地だけでもクオリティの高さを感じられます。
定番から変化球まで豊富なラインナップを楽しんで
発売された頃はスタンダードな3種類のフレーバーのみだったそうですが、白あんを使った「トラ焼き」や「生チョコどら」などの定番商品のほか、変わり種の「マスカルポーネ×あんどら」「完熟梅ジャム×カマンベールどら」など約10種類をそろえています。 フルーツの生産量が日本国内で上位を誇る山形らしく、さくらんぼ、ラ・フランス、桃、マンゴーなどを使った期間限定フレーバーも登場するので見逃せません。「子どもから大人まで喜んでほしい」という願いから自然とラインナップが増えていったそう。日常でほっと一息つきたい時に寄り添う身近な存在として、多くの人から親しまれています。

「カマンベールどら」250円
代表的なフレーバーのひとつである「カマンベールどら」。カマンベールチーズ特有のクセは抑えられたクリーミーでコクのある味わいと、フワフワの生地がマッチしています。

「宇治金どら」250円
京都・宇治の老舗「山政小山園」の抹茶が、風味豊かで繊細な苦味を感じられる「宇治金どら」。北海道十勝産小豆を使った甘さ控えめの粒あんとよく合います。

「キャラメル×クルミどら」270円
中からゴロッとしたクルミとキャラメルが現れる「キャラメル×クルミどら」。香ばしさが口いっぱいに広がり、老若男女多くの人に愛される味わいです。
喫茶コーナーで食べられるメニューでほっとひと息

テーブルとカウンターを合わせて24席ほどある
併設している喫茶コーナーは、木の温もりを活かしたシンプルで落ち着く空間。ゆったりとした雰囲気のなか、ぜんざいやパフェなどをいただくことができます。

「白玉クリームあんみつ」770円
喫茶コーナーのメニューで一番人気の「白玉クリームあんみつ」です。オーダーが入ってから作る白玉は弾力があってもっちり。やわらかな求肥や、歯切れのいい寒天との食感のコントラストを楽しめます。甘さ控えめでなめらかな自家製のこしあん、あんずの蜜漬け、バニラアイスクリームが幸福感のあるハーモニーを奏でます。さらに仕上げでかける黒蜜の濃厚な甘味が、口の中でバランスよく広がりますよ。 合わせるドリンクは「山政小山園」の抹茶がおすすめです。程よく苦味が抑えられた味わいは、和菓子とペアリングしやすく心が安まります。 「榮玉堂」からすぐ近くの場所には8代目が立ち上げた「eigyokudo Cafe」があるので、山形観光を兼ねて買い物やお茶を楽しんでみてはいかがでしょうか。
榮玉堂
エイギョクドウ
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文:磯崎舞 撮影:新井智子
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