
12
2026.06.11
新茶の季節に訪れたい♪ 美しい日本庭園を見渡せる、掛川「茶の蔵 かねも」の茶室でゆるり上質なお茶体験
JR掛川駅から、歩いて10分ほど。「茶の蔵 かねも」は、明治5年から続く老舗のお茶専門店です。奥には日本庭園を望む茶室「清庵」があり、有機・無農薬栽培にこだわった、お茶や甘味を楽しめます。お茶を淹れた後は、茶葉まで味わうユニークな体験も。新茶が香るこの季節、美しいお庭を眺めながら、心ほどける時間を過ごしませんか?
新幹線を降りて、おさんぽしながら「茶の蔵 かねも」へ

新幹線とJR東海道本線が乗り入れる「掛川駅」は、掛川さんぽの起点にぴったりな場所。北口を出て、線路と並行するように伸びる県道を10分ほど歩くと、「茶の蔵 かねも」にたどり着きます。 外観はモダンな造りですが、創業は古く、今から150年以上も前。壁面にある「創業一八七二年」の文字に、思わず目が留まります。

建物のすぐ脇には、茶室「清庵」の門がひっそりと佇んでいます。周囲は緑豊かな木々に囲われ、ここだけ別世界へ来たような雰囲気。

明治の廃城時に譲り受けた「掛川城」の瓦屋根
実はこの屋根、安政の大地震後に復興した「掛川城」の瓦をそのまま使っています。瓦には、歴代城主ゆかりの「三つ巴」や「桔梗」の紋が今もくっきり。震災や時代の波を乗り越え、現在は茶室の門として訪れる人を温かく迎えています。

歴史を刻んだ瓦を眺めたら、ショップの入り口へ。中に入ると、天井が高く、開放感あふれる空間が広がっています。 ここに並ぶのは、創業時から「安心と味」を追求し続ける「かねも」自慢の茶葉。世界農業遺産にも登録された伝統の「茶草場農法」で土作りからこだわり、20年以上前から農薬を使わない有機栽培に取り組んでいます。

深蒸し茶は、熟練の茶師がその日の天候に合わせて火入れを調整した、職人技が光る逸品。上品な香りが抜ける「至福」や、コクの深さが際立つ「口福」、天然玉露とも呼ばれる希少な「あさつゆ」、喉越しの良い「天下一」など、個性豊かな顔ぶれがそろいます。
お茶やお菓子ともに、ゆるりと過ごせる「清庵」

そんな丁寧に仕立てた一杯を、気軽に味わえるのが、店内に併設された「清庵」。

移ろう季節を味わう日本庭園

その魅力はなんといっても、四季折々の表情を見せてくれる日本庭園。春は青紅葉と赤い紅葉のコントラストを、梅雨は雨に濡れて輝く紫陽花を。そして晩秋は、紅葉の名所として訪れる人を楽しませてくれます。

組み合わせ自由な、選べるお茶と茶菓子のセット

「栗ようかん」セット(770円)
メニューは、好きなお茶と茶菓子をひとつずつ選べるセットスタイル。お茶は、「抹茶 桔梗」「こくうま玉露」「まろみ煎茶」の3種類からセレクト可能。お菓子は、定番と季節限定を合わせた5種類から選べます。 なかでも「こくうま玉露」は、8年以上じっくりと熟成させたヴィンテージ茶葉を使用。まろやかな旨みと深いコクが際立ちます。自然な甘みの「栗ようかん」と合わせれば、そのおいしさがさらに引き立ちますよ。 それぞれセットには、自社農園の茶葉を使った、玉露チョコレートが2粒付くのも嬉しいポイント。

「バニラアイスクリーム」セット(825円)
抹茶好きなら、無農薬栽培の「抹茶桔梗」がおすすめ。口に含んだ瞬間、青い香りが鼻に抜け、やわらかな旨味がじんわり広がります。 そんな抹茶の香りをさらに楽しめるのが、茶菓子の「バニラアイスクリーム」。袋井デンマーク牧場の放牧牛のミルクを使ったアイスに、特別栽培の抹茶をたっぷりと。濃厚だけど後味さっぱり。抹茶の清々しい香りが、リッチな気分にさせてくれますよ。

3種のお茶のなかで、最もやさしい飲み口なのが「まろみ煎茶」。その名の通り、渋みを抑えた口当たり。一煎目と二煎目で変化する味わいも楽しめます。


最後は、ユニークな「食茶」で締めくくりましょう。飲み終えた茶葉におつゆをかけるだけで、滋味豊かなおひたしに早変わり。無農薬・有機栽培だから、栄養たっぷりの茶葉を安心して丸ごと味わえます。
お茶専門店ならではのお菓子

「みどりの恋人」(654円)
心ゆくまでお茶を楽しんだら、帰り際にショップものぞいてみてください。お茶を使ったオリジナル菓子が並び、思わず手が伸びます。 「みどりの恋人」は、セットに添えられていた玉露チョコレート。一粒ずつ大切に食べたくなる贅沢な味わいで、お土産にも喜ばれそう。

「茶の花」(837円)
また「茶の花」は、和三盆に掛川産の茶葉を合わせた干菓子。舌の上でほろりと溶け、お茶の清々しい風味が広がります。

「有機栽培茶 3種お試しセット」(2630円)

お菓子やお茶だけでなく、お茶を淹れる道具もチェックして。店内には約40種類の急須が並び、お気に入りを探す楽しさがあります。

急須に合わせて選びたい、湯のみも充実。常滑焼、有田焼、清水焼など、産地もデザインもさまざま。スタイリッシュなものからキュートなものまで、見ているだけで心が弾みます。

夏季限定で「冷煎茶」も登場
ゆっくり心落ち着かせてお茶を楽しめる「茶の蔵 かねも」。足を運べば、そんな贅沢な時間が、日常の慌ただしさを優しく癒やしてくれますよ。

茶の蔵 かねも
チャノクラ カネモ
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
安藤美紀
の人気記事
















































