歴史や伝統、大自然など魅力いっぱいの日光へ

男体山と中禅寺湖

世界遺産である「日光の社寺」（日光東照宮、日光山輪王寺、日光二荒山神社）を有する日光には、いずれも標高2000ｍ以上の「男体山」「女峰山」「太郎山」からなる日光三山、日本一標高の高い場所にある湖の「中禅寺湖」といった大自然も広がっています。歴史の重みや伝統美に身を引き締められつつも、雄大な自然に心を解きほぐされる、そんな多面的な魅力と強いエネルギーを持つ日光に多くの人々が惹き付けられています。

美しい彫刻や貴重な国宝が魅力の徳川家康公を祀る神社

日光東照宮の彫刻の中でも有名な「眠り猫」

日光の代表的な見どころといえば日光東照宮。1617年から江戸幕府初代将軍である徳川家康公を祀った神社として、国外からも注目されているスポットです。日本中の「東照宮」の総本社にあたる神社で、白や銀で彩られた唐門や日本最大級の花鳥の彫刻など数多くの国宝を有しています。有名な「三猿」や「眠り猫」などの極彩色で精巧なつくりの彫刻はどれも美しく、思わずため息がこぼれるほどです。1634年、徳川第三代将軍の家光公が費用を問わず大造替したという有名な歴史の1ページが思い起こされます。

和様と唐様が合わさった華麗な東照宮の五重塔（重要文化財）

大迫力の歴史的な祭儀で特別な東照宮を体験

百物揃千人武者行列

徳川家康公400年神忌を迎える今年、「400年式年大祭」という盛大な祭儀が執り行われます。5月18日には、徳川家康公の神霊を久能山から日光へ改葬した行列の様子を再現した「百物揃千人武者行列」や、疾走する馬上から弓矢で的を射抜く「流鏑馬」など、普段見ることのできない迫力満点の祭儀が見物できます。また、3月開館の新宝物館は、貴重な国宝が収蔵・展示されるほか、陽明門の508体の彫刻を再現するバーチャルリアリティ映像による『日光東照宮 国宝陽明門』の上映など、新たなスタイルで東照宮の歴史や芸術を楽しむことができます。 ○日光東照宮（にっこうとうしょうぐう） [所]栃木県日光市山内2301 [TEL]0288-54-0560 [時間]8:00～17:00（4～10月）、8:00～16:00（11～3月） ※受付は閉門の30分前まで [拝観料]東照宮のみ大人1300円、小人450円、新宝物館のみ大人1000円、小人400円、両セット大人2100円、小人770円 [休]無休 [HP] http://www.toshogu.jp

映像作品を見ることもできる新宝物殿

熟練シェフの洋食を明治時代のノスタルジックな雰囲気とともに

看板メニューの「オムレツライス」（1728円）

もとは、蓄音機を日本に初輸入したアメリカの貿易商F.W.ホーンの別荘として建てられたという「西洋料理 明治の館」。文明開化を色濃く感じさせる石造りの洋館で、オムレツライスやハンバーグ、ハヤシライスなどの洋食がいただけます。一番人気の「オムレツライス」は、じっくり煮込んだデミグラスソースとふわふわ卵が絡み合った至福の一皿です。さらに湯波やかんぴょうなど、栃木の名産をシェフ熟練の腕によって洋食とマッチさせたオリジナルメニューもあります。デザートには、デンマークの最高級チーズを使ったチーズケーキ「ニルバーナ」540円がおすすめです。 ○西洋料理 明治の館（せいようりょうりめいじのやかた） [所]栃木県日光市山内2339-1 [TEL]0288-53-3751 [時間]11:00～19:30 [定休日]無休 [HP] http://www.meiji-yakata.com

明治時代のノスタルジックな雰囲気が漂う店内

全国からファンが訪れる、多様な魅力あふれる日光

華厳ノ滝

新幹線やJR特急、東武鉄道など複数の行き方があり、東京からは1時間半～2時間ほどでアクセス可能な日光。山だけでなく、落差97ｍの日本三名瀑のひとつ「華厳ノ滝」や、全長210ｍの奥日光三名瀑のひとつ「竜頭ノ滝」など水の景観も見逃せません。日光に訪れたらぜひ足をのばしてみてくださいね。