戦後の歴史的・デザイン的価値を持つ「聖クララ教会」
沖縄本島南部の与那原町には、「日本における近代建築DOCOMOMO百選」の一つに選ばれた聖堂があります。
1947年、沖縄戦で焦土と化した沖縄にアメリカから宣教師達が来島。しかし、宣教以前に食糧難・医療・教育などの課題が山積みで、宣教師の一人、レイ神父が共に働く修道女を育成するために、この地に修道院を建設。土地と建造にかかる費用はアメリカ母国から集めた寄付金でした。
設計は片桐献氏。
1958年に完成した聖堂は、現在も地域の人々の教会としても愛されています。
私の写真では見えないのですが、屋根は蝶が広げた形をしており、景観も意識され、又沖縄独自の花ブロックやステンドグラスによって、聖堂内は明るく光に満ち、アメリカの近代主義建築の強い影響を受けています。
花ブロックは先日の沖縄県立博物館美術館の投稿でも紹介しましたが、ここでも風と光を通し、沖縄の風土に根付いています。
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